2024年10月26日(土)・27(日)に、『女子美祭』(文化祭)が開催されました。「女子美での学びを形にした集大成です」と話す生徒会長(高3)に、開催初日、『女子美祭』への思いと見所について話を聞きました。
2024年10月26日(土)・27(日)に、『女子美祭』(文化祭)が開催されました。「女子美での学びを形にした集大成です」と話す生徒会長(高3)に、開催初日、『女子美祭』への思いと見所について話を聞きました。
高1絵画展示。初めての油彩画、ドローイング作品。
高2生全員が取り組む『女子美祭ポスター』。
高2絵画展示。本格的な油彩画が並びます。
高2絵画展示。観察力を養うデッサン作品。
中3デザイン展示(お菓子のパッケージデザイン)
高2デザイン展示。
書道・書写展示1(書道部)
のびやかで繊細な筆使いに注目!
書道・書写展示2(書道部)
静かな書の世界が広がります。
中・高・大、同時開催でにぎわう通称「ニケ広場」。
私にとって『女子美祭』は、初めて訪れた際に「この学校に入りたい!」と思わせてくれた“特別なもの”でした。学校案内のパンフレットや、対応してくれた先輩方の姿勢に強く惹かれ、女子美を志望校に決めました。
生徒会にとって『女子美祭』は、年間行事のなかでも特に重要なイベントです。6月から準備が始まり、前年の生徒会長からの引き継ぎや、イベント全体の方向性についての話し合い、各団体の企画審査や調整を行ってきました。コロナが落ち着き、今年は“飲食企画”が復活したことで、運営に関して慎重な配慮が求められ、先生方と相談を重ねて計画を進めました。準備は大変でしたが、全てをやり遂げて当日を迎えることができ、また、多くの生徒が笑顔で楽しむ姿を見て、努力が報われました。
『女子美祭』では、中高全学年の作品が展示されます。中1生ならではの初々しい表現から、6年間または3年間の集大成となる高3生の作品まで、成長の軌跡が感じられます。また、クラスやクラブ活動のパフォーマンスもあり、それぞれが個性豊かな作品を発表しています。パンフレットのデザインも生徒が手がけたものなので、裏表紙や挿絵など、細部まで楽しんでいただきたいです。
私にとって女子美での3年間は、“自己表現の幅を広げる学びの時間”でした。絵を描くことや作品づくりだけでなく、運動会の応援団やダンス部のパフォーマンスなどを通して、身体表現の楽しさも発見しましたし、クラス活動やクラブ活動を通して、協調性や社会性も学べました。特に私が所属する弓道部は、先輩・後輩との関係から学べることが多く、仲間と切磋琢磨するなかで社会勉強になる経験を積むこともできました。こうしたさまざまな経験が、『女子美祭』で結実したのだと思うと、本当に感慨深いです。
女子美では、普通科として全ての教科をしっかり学び、高2からは「絵画コース」「デザインコース」「工芸・立体コース」に分かれ学ぶので、コース別の作品展示に注目してほしいです。コースごとに作品の特徴がわかるので、高校受験を考えている受験生には、とても参考になると思います。
また、中学・高校校舎は大学校舎(杉並キャンパス)とつながっているので、大学生の作品はもちろん、ワークショップなども観ることができます。大学を見据えた高校選びという意味でも、受験生の参考になると思います。
私自身も、女子美術大学のアート・デザイン表現学科ヒーリング表現領域で学ぶことを見据えて、高校から入学しました。医療機関・福祉施設などに向けたプロダクトデザインを学び、人に癒しを提供するキャラクターデザインなどにかかわる仕事に就きたいと思っています。
※正式名称は『サモトラケのニケ』。フランスのルーブル美術館に所蔵されている。ヘレニズム期の大理石彫刻で、翼のはえた勝利の女神ニケ(ニーケー)が空から船のへさきへと降り立った様子を表現した彫像。1863年にエーゲ海のサモトラケ島(現在のサモトラキ島)で発見された(頭部と両腕は失われている)。
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