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2012 年から続く「タイ科学交流」
研究成果を英語で発表するサイエンスフェア!

文京学院大学女子高等学校

〒113-8667
東京都文京区本駒込6-18-3

TEL:03-3946-5301

学校情報 学校HP

“私らしくいられる将来”に向かって
さまざまな活動に取り組む

 1924年、女性の自立を願って創立された文京学院大学女子高等学校には、将来、歩むべき道を見つけるためのさまざまな仕組みがあります。主に文系学部をめざす「国際教養コース」と、理系をめざす「理数キャリアコース」の2コースを擁し、探究活動やグローバル教育を積み重ねながら、一人ひとりが“私らしくいられる将来”に向かって歩んでいます。

 文系・理系に関係なく取り組む探究活動は、学術開発や教育機関などさまざまな団体が主催するコンテストや大会での研究発表というかたちで実を結んでいます。その発端となったのは2012年度に文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けて始まったタイの「Princess Chulabhon Science High School」との交流です。春に、タイの生徒を招いて高大連携の授業や研究発表を行い、冬には高2理数キャリアコースから選抜された生徒たちがタイに赴き、自身の研究を発表するという一連の探究活動「サイエンスフェア」となりました。探究教育担当で、副校長の佐藤泰正先生にお話をうかがいました。

探究活動の一環『サイエンスフェア』で
今後もさまざまな枠を超えた学びを展開

佐藤泰正 副校長の写真です 佐藤泰正 副校長(英語科)
「昨年、イチゴの品種改良を行う卒業生からたくさんのイチゴが送られてきました。生徒たちの発想は実に柔軟。その柔軟さを社会でどんどん活用してほしいと願っています」

 本校の「理数キャリアコース」 では、一人ひとりの生徒が、自分の研究成果を英語でプレゼンテーションを行います。探究・研究に取り組む大前提として、自分の課題を見つけ、どのように検証するかなど、研究の道筋を学ぶ必要があります。本校の一貫生は中学段階から研究の導入手順や手法を学んでいるので、高入生は一貫生にリードされながら文京学院の探究手法を学びます。

 高1の終わり頃に探究のテーマを模索し始め、高2で本格的な研究に取り組みます。科学に関連する文献を読み、英語で発表するために必要な英語を学ぶことを目的に、週1回「探究英語」の授業を受けています。また、英語・コミュニケーションの授業のうち1時間はネイティブ教員が担当してサイエンスを軸に授業を展開しています。

 本校のネイティブ教員は英語だけでなく、「社会」「音楽」「理科」など、それぞれが専門分野をもっています。特に理科担当のネイティブ教員は、英語論文の査読をしたり大学の研究にも関わったりするなど、サイエンスへの見識が深い教員です。そのため生徒の研究に対しても、「この分野にはこのような論文があるので読んでごらんなさい」「先行論文をきちんと読まなければ、研究は完成しません」など、専門的な立場から的確な指導ができるのです。

 土曜日の放課後には『国際塾』を開講し、ゼミ形式で自身の探究に必要な英語力を身につける機会も用意しています。また、先輩たちの蓄積もあるので、卒業生の研究をベースに関連する自分の研究を進める生徒もいます。例えば、前年に卒業生が行った『紅の研究』は、2024年度の高3が引き継ぎ、発展させて『白粉の研究』に取り組みました。さらにタイで研究発表を行う際、現地の生徒や先生からいろいろなアドバイスを受け、意見交換をしながら研究を進めることもできます。

「理数キャリアコース」を設置して15年近くが経過した今、多くの卒業生が多彩な分野で活躍しています。ある卒業生は現在、北海道でイチゴの品種改良に携わり、新しいイチゴを開発しています。2023年度は南極探索船の仕事に携わる卒業生が来校し、後輩のために話をしてくれました。

 今後めざすのは、さまざまな枠を超えた探究活動です。その一つが本校に隣接する『アオバジャパン・インターナショナルスクール』との教育提携です。『アオバジャパン・インターナショナルスクール』が取り組む放課後講座に参加したり、音楽系クラブがジョイントコンサートを行ったりすることもあります。また、足立学園高等学校(男子校)と共にサイエンスを学ぶ取り組みも始まりました。そもそもタイの学校との交流には、東邦大学や芝浦工業大学との高大連携授業も実施しているので、日本という枠組みを超えた学びに広げていく予定です。

生徒Voice1

“You can do it!”と言ってくれた
タイの高校生の笑顔が励みに

Kさんの写真です Kさん(高2)
理数キャリアコース

 2024年度の『サイエンスフェア』はタイの高校生を迎えて、一緒に理科の授業を受け、お互いの研究について意見交換をしました。高1の時にもタイの高校生の研究発表を見たのですが、その全てが興味深く、“自分とは違う視点”に出会うことができました。

 発表は英語で行うため理解が難しい部分もありましたが、翻訳機を使いながらコミュニケーションをとりました。「理数キャリアコース」は普段の授業で理数英語を学び、英語でプレゼンテーションをする機会もあるので、これからますます理解が深まるようサイエンスに関わる英語力を身につけたいと思います。

 東邦大学や芝浦工業大学との高大連携プログラムもあり、私は東邦大学のプログラムに参加して、“イカの解剖”を体験しました。東邦大学の実験室は設備が整っていました。一緒に実験したタイの学生とは、ボディランゲージやアクションを交えてコミュニケーションをとり、言いたいことが伝わるのがとてもうれしかったです。

 私は、酸化防止に欠かせない「ビタミンC」を取り出す方法に関する研究を計画しています。しかし、私が計画している方法はとても手間がかかります。そのためさまざまな文献を読み、先行実験を行った先輩からもアドバイスをいただいています。サイエンスフェアの終わり頃、タイの高校生に私の探究の話をしたところ、“You can do it!”と言ってくれた笑顔が忘れられません。この言葉を励みに、この先も探究を続けたいと思います。

生徒Voice2

試行錯誤を重ね、考察→実験→探究した経験は
将来への道を切り開いてくれました

Mさんの写真です Mさん(高3)
理数キャリアコース

 私は2023年12月にタイの『Princess Chulabhon Science High School』に赴き、自分の研究発表を行いました。内容は、舞妓さんや歌舞伎役者が使っている白粉に注目し、白粉の付きや発色の良さなどを調べるというものです。

 化粧をする際、下地を塗った上に白粉を塗り、その上にパウダーをのせるという“3層”にするのが一般的ですが、“2層の場合”や“1層の場合”など、「塗るものの組み合わせを変えると発色が違うのかどうか」「白といっても種類があるのではないか」と想定し、分光測色計を使って調べました。「理数キャリアコース」にはさまざまな研究をする人がいるので、分光測色計をはじめ、いろいろな機材がそろっています。

 分光測色測は反射率から色を測ることができるので、白粉と言っても“青みがかった白”や“赤みがかった白”など、さまざまな白があることがわかりました。そして白粉を下地、白粉、粉白粉の3層に塗った時が最も白く発色することもわかりました。化粧下地は白粉と肌との付着率を上げ、白く発色していたのです。

 この研究発表を行ったところ、タイの先生や高校生からさまざまな質問やアドバイスをいただきました。2023年度は日本でタイの高校生と一緒に授業を受けましたが、タイの高校生は好奇心旺盛で、疑問があればすぐに質問して解決していた姿が印象的です。一つのことを探究し、突き詰めていく姿勢には見習うべきものがありました。

 発表までの夏休みには、ほぼ毎日のように図書館へ通い、江戸時代の化粧法について調べるなどの文献調査を行いました。サイエンスについて調べているうちに、歴史にも詳しくなったような気がします。そもそも文京学院大学女子高等学校を選んだのは、高1から理系の道を選択できたことが理由にあります。3年間で文献の読み方や必要な情報の調べ方、プレゼンテーションの仕方、論文の書き方など、研究のノウハウを学ぶことができます。

 現在の第一志望は農学部の農芸化学科です。3年間を通じて取り組んだ研究は、大学受験の総合型選抜でも自己アピールできると思います。将来は世界中のさまざまな人たちの肌を美しくする化粧品開発に携わりたいです。

『サイエンスフェア』でタイの高校生と共に取り組んだ『エッグドロップコンテスト』。高いところから卵を落としても割れない装置を考えました。
東邦大学では“イカの解剖”を経験
タイの高校生が民族衣装を紹介してくれました。「私がタイを訪れた際、民族衣装はナイトマーケットでも売られていました」(Mさん)
『サイエンスフェア』では、タイの高校生と一緒に化学や数学の授業を受けました。数学の授業では一緒にパズルを完成させました」(Kさん)

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女子校
文京学院大学女子高等学校

〒113-8667
東京都文京区本駒込6-18-3

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