『人間の尊厳を大切にする』という教育目標のもと、生徒主体で挑戦できる環境が整備されている大東学園高等学校。他校にない“オンリーワンの魅力”を、高1生、高2生、高3生が「生徒座談会」を通して伝えてくれました。
『人間の尊厳を大切にする』という教育目標のもと、生徒主体で挑戦できる環境が整備されている大東学園高等学校。他校にない“オンリーワンの魅力”を、高1生、高2生、高3生が「生徒座談会」を通して伝えてくれました。
Rさん(高3)高3のRです。よろしくお願いします。まず、2人が大東学園を選んだ理由は?
Mさん(高2)「そろそろ高校選びをしなければ」と思い始めていた時、たまたまテレビの情報番組で大東学園のことが紹介されていたんです。
Rさん(高3)知ってる! その番組、僕も観ていました。
Mさん(高2)ホントですか!? 制服のアイテムって「セーター」や「カーディガン」など、どの学校も決まったものが多いですよね? でも、大東学園の場合、「パーカー」を着たり「トレーナー」を着たりと、多様性がたくさんあることが紹介されていて、「大東学園っていいな!」と思ったからです。
Hさん(高1)僕が大東学園を選んだのは、『三者協議会』があったからです。生徒の意見が校則や設備の改善に取り入れられる環境があることを、インターネットで検索して調べました。
Rさん(高3)先輩として『三者協議会』をもっと詳しく説明すると、より良い学校づくりをめざして、生徒・保護者・教職員の三者で協議し、お互いの意見や要求を理解し、納得し合えるように話し合い、合意を得たうえで運用していくという民主的なしくみのことです。
Mさん(高2)『三者協議会』のようなシステムは、他校にはなかなかないと先生方から聞いています。ところで、先輩が大東学園を選んだ理由は何ですか?
Rさん(高3)高校受験の際、10校くらい学校見学に行ったのだけど、一番雰囲気の良かったのが大東学園でした。先生方が優しく接してくれたのと、在校生が学校案内をしてくれた時、瞬間的に“フレンドリー”な関係になったのがうれしかったんです。さっき「パーカー」や「トレーナー」の話がありましたが、そうなったのも僕の1学年上の先輩たちが『三者協議会』を通して、保護者や先生方と意見交換した結果なのです。
Hさん(高1)そうなんですね。やはり『三者協議会』って、大東学園の大きな魅力の1つですね。
Rさん(高3)さっき聞いたのですが、Hくんは高1の代表委員だそうですね。忙しいでしょう?
Hさん(高1)“委員長”なので特に忙しいです(笑)。でも、楽しいですよ。先週は体育祭があったので、その開催に向けて週4で会議を開催したりしていました。
Mさん(高2)学年間の話し合いは大切ですからね。私も今、高2の代表委員で書記を務めています。この前の体育祭でいうと、「身だしなみを整えよう」というテーマがあって、体育祭の時だけ特別に「メイクOK」「髪染めOK」という基準を設けることになりました。
Rさん(高3)僕は代表委員を高1から連続でやっていて、今は副委員長です。最近の活動で言うと、夏は記録的な猛暑が続くので、授業中の水分補給について学年のみんなと話し合い、期間を決めて試験的に授業中の水分補給ができるようにし、今後について考えることとしました。
Hさん(高1)中学時代の友達に代表委員のことを話すと、単純に「自由でいいね」と言われますが、実はそうではないんですよね。例えば、代表委員の会議では、僕は委員長として常に中立的な立場でいるようにしていて、一部の人たちの偏った意見が“常識”にならないように注意しています。逆に言うと、公平性を保つことに力を注いでいるというわけです。
Rさん(高3)わかる! それは大事です。
Hさん(高1)大切なのは、単なるわがままを通すのではなく、自由のなかにも“規律”を設けることではないでしょうか。
Mさん(高2)そうだと思います。日常は「メイク」も「髪染め」も禁止だけれど、体育祭が終わったらきちんと元に戻すという、そんなルールをみんなで決めたからこそ先生方が認めてくれたのです。だから今日は普通です(笑)。
Hさん(高1)R先輩はバドミントン部だそうですね。
Rさん(高3)高3なので部活動は引退したけれど、後輩が好きだから今でも練習に参加しています(笑)。
Mさん(高2)え? どういう意味ですか?
Rさん(高3)後輩たちが慕ってくれるんです。それだけ学年を超えて仲がいいということだけど、そういうところも大東学園の良さですね。ちなみに僕は世田谷区の大会で優勝したことがあります。バドミントン部自体も各地の大会で、けっこういいランクまで行っています。
Hさん(高1)僕は今のところ、代表委員の活動で目いっぱいという感じなのですが、部活動の魅力って何ですか?
Rさん(高3)一言でいうとバドミントンが大好きで、自分の居場所がそこにあるということです。学年に関係なく、純粋にバドミントンを愛する仲間たちの集団なので、なんでも話せるのもいいですね。なので、バドミントン部は僕の一番の宝物で、これからも大事にしていきたい仲間たちがそこにいます。
Mさん(高2)いいですね、そういうの。私は今、高2からの類型選択(通称『フィールド』)の時間が楽しいです。
Hさん(高1)『フィールド』って何ですか?
Mさん(高2)高2になると『フィールド』という名の特別授業があって、「福祉保育」「人文社会」「自然科学」「身体表現」の4フィールドから、自分の興味あるフィールドを自由に選んで学んでいくんです。私が選んだのは「福祉保育」フィールドです。先生からは「好きなことを主体的に学ぶ」というのがフィールドの魅力と聞いています。
Rさん(高3)「福祉」や「保育」に興味があるってこと?
Mさん(高2)そうです。母も祖母も保育士をしていて、母の知り合いも含めると、私の周りには保育士がたくさんいるんです。自分自身も保育園に通っていたし、ひょっとしたら将来につながる学びのヒントがあるかもしれないと考えています。
Hさん(高1)先輩たちに質問があります。高1の僕にはまだ、頭のどこかに義務教育感覚が残っていて、何をしても進級できるんじゃないかと、甘い考えをもっているのですが、それってどう思いますか?
Rさん(高3)反省を踏まえて言うと、例えば提出物をないがしろにしていた時期が僕にあって、それに伴って成績が下がってしまった経験があります。それだけで進級できないということにはならないとは思うけど、自分が頑張らなければ、絶対に周りから評価されないということはあると思います。
Mさん(高2)たしかに提出物一つの重みってありますよね。責任感と言いますか、先生も提出すればきちんと評価してくれるし、自分のことを認めてもらっているという感覚は、高校生にとって意外と重要なものではないかと思います。
Rさん(高3)要は、失敗を恐れることなく、やれることを全力でやっていれば成長できるっていう話です、多分(笑)。一番大切なことは、自分が失敗した原因をわかっているかどうかだと思います。
Hさん(高1)先輩たちを見習いなさい、ということですね(笑)。
Mさん(高2)ところで、勉強面はどうですか? 私の場合、中学では理数系教科が苦手でしたが、大東学園に入って先生との距離が近くなったので、わからないことはなんでも質問するようにしています。その効果でだんだんと理数系教科が嫌いではなくなってきていて、授業で理解不足なところは先生にあとで聞き、必ず解決させてから帰宅する習慣が身につきました。
Hさん(高1)中学の時はテスト前の勉強が不十分で、それで失敗することがほとんどでした。高校からはそれを変えようと思って、定期テスト3週間前から勉強するようにしています。
Rさん(高3)3週間前!? それはすごい。見習います!
Mさん(高2)私も見習います!
Rさん(高3)最後に、将来のことを話しましょう。僕はやっぱりバドミントンが好きなので、実業団チームに入ることが当面の目標です。高3の6月で進路を絞り込んだ結果です。高校卒業後はスポーツの専門学校に進学し、お世話になっているラケットショップでアルバイトをしながら、実業団に入るための腕を磨いていきたいと考えています。
Mさん(高2)さすが高3は将来のことが具体的ですね。私はまだぼんやりとした想いですが、誰かの役に立つことがしたいです。ひょっとしたらそれが、「福祉」になるか「保育」になるかもしれませんね。いずれにしても、困っている人がいたら放っておけないので、強い自分になりたいです。
Hさん(高1)将来の目標は、心臓外科医になることです。
Rさん(高3)おーっ! 鳥肌が立っちゃいました(笑)。
Mさん(高2)どうして心臓外科医なの?
Hさん(高1)いとこがアメリカで心臓外科医として活躍しているからです。心臓は人の大事な臓器で、それを預かっている責任感みたいなところに憧れます。なので、やることがたくさんありますが、さっき先輩たちから言われたように、失敗を恐れずに頑張ってみたいです。
Rさん(高3)よし! かっこよく決まったところで、今回の生徒座談会を終了します。
Mさん(高2)お疲れさまでした。
Hさん(高1)ありがとうございました。
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