5月は共立女子第二高等学校の多彩なクラブ活動が新入部員を迎える季節です。クラブ活動紹介や仮入部を終えて、本格的に活動を始めた4部の部長が集合して、それぞれの思いを語ってくれました。
5月は共立女子第二高等学校の多彩なクラブ活動が新入部員を迎える季節です。クラブ活動紹介や仮入部を終えて、本格的に活動を始めた4部の部長が集合して、それぞれの思いを語ってくれました。
ソフトボール部女子校に少林寺拳法部があるのは珍しいと思います。
バレーボール部そうだね。少林寺拳法部は大会でも活躍しています。
吹奏楽部女子校ならではと言えば、華道部・茶道部ではないでしょうか。生徒全員が礼法で学ぶけれど、クラブ活動で茶道や華道に取り組むことは素敵だと思います。
バレーボール部高2では「和躾(なごみ)の日」というのがあって、華道、茶道、装道(着付け)を体験するよね。華道ではお花を持ち帰ることができるのでうれしいです。
野外研究部野外研究部は共立女子第二にしかないクラブ活動だと思います。部員は40人以上います。
ソフトボール部ソフト部が練習している時、よく横の道を野外研究部が歩いているのだけれど、私たちはいつも「ソフト部も楽しいよ!」と声をかけたりしています(笑)。
野外研究部演劇部も部員数が多いよね。「白亜祭」などで披露する講演のクオリティが本当に高い!
吹奏楽部いつも“お昼の放送”をしてくれる放送部はコンテストにも出場しているようです。アナウンサーになった卒業生もいて、ときどき指導に来てくれるそうです。
吹奏楽部吹奏楽部は楽器の修理をしたり、演奏会で装飾をしたりするための出費があります。
野外研究部野外研究部が一番お金を使うのは「白亜祭」です。苔玉を作るので、そのための容器とか。「野草を食べる会」など、料理をすることも多いので、日用品を買うこともあります。
ソフトボール部ソフトボール部は主に大会の参加費に使います。グローブの修理もありますね。
バレーボール部バレー部も大会参加費に使っています。
一同やはり出費が多いのは、楽器が高価な吹奏楽部だね(笑)。
バレーボール部バレー部をまとめるのは部長ではなくキャプテンです。コート内の声掛けとか、部員同士のコミュニケーションを主導するのもキャプテンです。「挨拶ができているか」「遅刻してないか」などに気を配るのが部長の役割で、全体を見て運営しています。部員の“お手本”になれるように心がけています。
吹奏楽部吹奏楽部も音楽面を見るのは、部長ではなくコンサートミストレスです。部長と“コンミス”がいつも同じ意見になってしまうと演奏に偏りが出てしまうので、そうならないように気を配っています。部長は思い切り演奏を楽しめる立場ではないので、本当はもう少し演奏に注力したいな。でも、部員数が多いからこそ、全体をまとめられた時の達成感は大きいです。
野外研究部野外研究部も部員が40人以上いる大所帯ですが、部員一人ひとりと向き合うようにしています。「白亜祭」の企画決めや、冬に行う“鍋会”の具材はどうするか? 誰が食材を買いに行くのか? など、決めることや考えることがたくさんあるけれど、大きな企画が終わった時の達成感はすごいものがあります。
ソフトボール部ソフトボール部にはキャプテンと部長がいて、普段の活動はキャプテンが中心に運営してくれます。部長は部全体を見て、練習内容などはキャプテンと話し合いながら決めるのですが、キャプテンと気持ちを合わせることに気を配っています。3年生は夏で引退なので、部長として最後のひと踏ん張りをしているところです。
ソフトボール部の強みは専用のコートがあること。ピッチングマシンも備えていて、初心者でもたっぷりと練習できます。雨天では室内で筋トレなどの基礎練習を行います。
4年に1回開催される「OG会」には毎回、多くの先輩方が来てくださいます。先日開催した「OG会」には50人以上の先輩方が来校して、それぞれの代の仲間と懐かしい話をされていました。私自身、ソフトボールを通じて感じているのは、「心が折れそうな時でも仲間がいるから頑張れる」ということ。チームスポーツの良さを実感します。
長い歴史のなかで、ソフトボール部には勝てない時代もあったようです。コールド負けをして泣いたこともあったと聞いています。私が1年生で入部した頃から徐々に勝てるようになって、今では私学大会で“ベスト8常連校”になりつつあります。
部のモットーは楽しくプレーすること。もちろん試合となれば真剣です。運動が苦手でも、未経験者でも、キャッチボールはすぐにできるようになります。一緒に汗を流して、一生の絆ができるソフトボール部の新しい仲間をお待ちしています!
野外研究部は自然豊かなキャンパスならではのクラブ活動です。私の写真を撮っていただいた場所は「月夜峰」で、北条氏照(戦国時代から安土桃山時代にかけての武将)が八王子城に在城の頃、宴を催して観月を楽しんだ場所だそうです。
校内にはタケノコの林があるので、春に収穫しています。ほかにもシロツメクサのような食べられる野草もあるので、「野草を食べる会」を企画して、天ぷらやおひたしにしていただきます。
野外研究部が開墾した畑では、タマネギとホウレンソウを作っています。収穫は6月で、これも調理していただきます。バラ園の雑草取りも行います。バラは世話をするのが難しい植物ですが、顧問の先生が“バラ園の主”と呼ばれるほど詳しい方なので、いつしか専門的な知識が身についています。私自身はいつの間にかキャンパス内にある10種類以上の桜の品種を全て言えるようになっていました。
春の合宿は伊豆でハイキングや釣りをします。夏の合宿は尾瀬で、ハイキングのほかに川遊びもできます。最近はグループに分かれて自由研究をしているので、自分のやりたいことを探究することも可能です。卒業生には信州大学農学部で森林の研究をしている方、ゲンゴロウの研究をしている方など、クラブ活動がきっかけで将来の道を切り開く方もいます。
共立女子第二ならではの野外研究部は、自ら考えて好きなことを探究する力が身につきます。「白亜祭」では校内に生えている植物ガイドをしながらキャンパスを巡り、苔玉も作っています。ぜひ入部しください!
吹奏楽部は夏のコンクールと冬のアンサンブルコンテストに毎年出場しています。2023年度のアンサンブルコンテストには中高合わせて3チームが出場しました。一つのコンテストに全員そろって参加できないので、例えばアンサンブルコンテストではいくつかのチームを作ってオーディションを行います。
“楽器決め”は本人の希望と適性によって決まります。初心者も多く、時には名称を知らなかった楽器の担当になることもありますが、卒業する頃には自分の楽器が大好きになっているはずです。
2024年の定期演奏会は八王子駅前の「J:COMホール」で開催します。2024年は創部40周年記念演奏会となります。OGの先輩方との合同演奏もあり、受験生にも聴いていただけます。
吹奏楽部は卒業してもずっと音楽に関わる方が多く、音楽大学に進学される方もいらっしゃいます。私自身もこれからずっと楽器に触れていたいと思っています。音楽は一生モノの財産だと実感します。
豊かな自然のなかで奏でる音は、のびのびとして優しいハーモニー。一人でも多くの方に共立女子第二吹奏楽部の音楽を聴いていただきたいと思っています。
バレーボール部の活動は週4回、大会が近くなると週末に練習試合や招待試合に参加することもあります。本来、春と夏の合宿も予定されているのですが、私の代はコロナ禍の影響で一度も合宿に参加できなかったのが心残りです。
私はバレーボール初心者として入部しました。最初はルールも知らずできないことが多く、初めてコートに立った時に失点した際は、「全て自分のせいだ」と自分を責めていました。でも、だんだんと気づいたのは、バレーボールが“チームスポーツ”であること。自分のミスは必ず仲間がカバーしてくれます。
個人スポーツは試合中に助けてくれる人はいませんが、バレーボールなら最低でも5人、コートのなかに自分を助けてくれる人がいます。初心者で始めたバレーボールですが、「助けてあげよう」と思われるようなプレーヤーをめざし、「自分も人を助けられるようになろう」と思いながらプレーしてきました。
「白亜祭」では先輩方と一緒に試合をします。たくさんのOGの方々とのつながりがあり、心強いコーチもいらっしゃるので、いろいろな方にバレーボール以外のことも教えていただけるのが共立女子第二のバレーボール部です。
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