“手をかけ 鍛えて 送り出す”をモットーに、生徒一人ひとりの大学受験を応援している昌平高等学校。自由闊達な校風のもとで培われた個性は今、とっておきの合格体験記として後輩たちのもとへ。第一志望にこだわり、見事に“合格”を勝ち取った卒業生が受験体験を語ってくれました。
“手をかけ 鍛えて 送り出す”をモットーに、生徒一人ひとりの大学受験を応援している昌平高等学校。自由闊達な校風のもとで培われた個性は今、とっておきの合格体験記として後輩たちのもとへ。第一志望にこだわり、見事に“合格”を勝ち取った卒業生が受験体験を語ってくれました。
東大を初めて意識したのは中3の時で、担任の先生から薦められたことがきっかけでした。当時の私はそれほど“本気モード”ではありませんでしたが、高1で受けた全国模試の結果が「B判定」で、「これなら東大に行けるかもしれない」と、そんなふうに思い始めました。
高1、高2では普通に授業中心の学習を進め、塾や予備校へ行くことは全く考えませんでした。昌平の授業はレベルが高く、先生方の指導もていねいなので、きちんと授業に出ていれば“理解不足は心配無用”でした。
高3になると放課後は自習室で勉強するのがルーティーンになりました。最終下校時間の20時まで自習室で黙々と勉強するんです。自宅が近いので、終わればすぐに帰宅して食事をして、お風呂に入ってネットをちょっといじったりして、そのあとは毎日深夜3時くらいまで勉強していました。
不思議と遅刻しないで毎日元気に通学していました。意外と大丈夫なものです(笑)。
高3夏の東大模試で「A判定」を取った時です。「いけるかな?」と思いました。
昌平中学に在籍したいた頃から、ずっとIB教育を受けていたので、いろいろな資料を読み込んだり、それを自分の言葉で文章化したりする習慣が身についていました。東大の入試問題は記述式が多いので、そうした日々のトレーニングが役に立ったと思います。
高校の先生方には、とにかく添削指導でお世話になりました。お勧めの参考書も授業のなかで紹介してくださるので、迷うことなくそれを使ったりしていました。結局、最後まで塾や予備校に通うことなく“昌平の指導のみ”で東大に合格できました。合格発表を見に行ったあと、すぐ職員室に行ったのですが、合格発表日が日曜日(3月10日)ということもあり先生が二人しかいらっしゃらなくて拍子抜けでした(笑)。
授業が充実していることです。しっかり授業に集中できていれば、学習習慣が自ずと身につくのではないでしょうか。
将来のことはあまり考えていませんが、これから始まる大学生活の4年間で、少しずつ模索していこうと考えています。とりあえず経済学部に行きたいと思っていますが、東大には“進学振り分け制度”というものがあり、経済学部に行くことができる成績を2年間で確保しなければなりません。ですからそこを当面の目標にしながら、ずっと憧れていた英語圏への旅行費用を捻出するためのアルバイトをしたいです。
最難関校に行きたかったからです。「T特選クラス」はみんなの志が高く、常に「勉強を頑張ろうね」という雰囲気だったので、私も入学当初から「大学受験に全力をあげるぞ!」と思っていました。とはいっても勉強一筋ではなく、軽音楽部ではJ-POPやJ-ROCKをガンガン歌っていました。そうした雰囲気が良いところだと思います。
私はいつも模試の勉強をしていました。「普段の勉強をしっかりしていれば模試は大丈夫」という指導も確かにありますが、私の場合は模試の勉強をすることで“自分の今”がわかるので、そのあとの勉強方法につながると考えていました。ですから「自分の弱点を克服するためにはどうしたらいいのか」「逆に強みを伸ばすためには何をすればいいのか」などと模試の結果をベースに次を考えるようにしていました。
例えば、わからないものを残したままにすると心理的にも苦しくなってくるので、オンライン学習ツールをフル活用していました。1年間の総復習をする場合でも、頑張れば1カ月くらいあれば終わるので、とても重宝しました。
とにかく添削指導をたくさんしていただきました。受験期にメンタルが不安定になっている時は、先生に話を聞いてもらったりもしていました。何がつらいのかがわからない状態になるので、職員室に行って、ただ「つらいです」と。先生は「そうだよね」って寄り添ってくれました。そういうことって大事だと思います。
筑波大学に絞ったのは高2の初めでした。最初は「教養系」に行きたいというようなことを先生に話していたのですが、高3になるちょっと前に先生から、「推薦も受けられる」という話をいただきました。推薦を活用するには学部を決める必要があったので、得意な化学系に進むことにしました。それが現在の進学につながっています。
推薦は不合格でした。ただ、大事なのはそこからです。推薦の結果が出てからすぐに共通テストの勉強を始めました。ちなみに一緒に筑波大学の推薦を受けた友達が受かっていたので、「今はちょっと仲良くできない」って言いました(笑)。でも、友達は全力で応援してくれて、私が共通テストで合格を勝ち取った時は一緒に喜んでくれました。青春ですね(笑)。
周りの人々に恵まれたことです。友達や先生方、それから「特進アスリートクラス」の人たちからも、言葉ではない激励をたくさんもらいました。そこが昌平の良さですね。
私がいつも自習室で受験勉強をしていると、窓の外で部活動に励んでいる部員たちの雄姿が目に飛び込んでくるんです。「野球部、頑張っているな」「サッカー部もすごいな」「陸上部も好成績を出しているな」って。だから自ずと「受験勉強を頑張るぞ!」と、そんなふうに思える雰囲気が学校全体にありましたね。
もしかしたら“学校の先生”になるかもしれません。今はそう思っています。
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