新型コロナウイルスが、季節性インフルエンザなどと同じ5類となって初めて開催された2023年度の『昌平祭』。昨年度は入場者を限定する形で行われましたが、今年度はそれよりも一歩進んだ形の「一般公開」で開催されました。
新型コロナウイルスが、季節性インフルエンザなどと同じ5類となって初めて開催された2023年度の『昌平祭』。昨年度は入場者を限定する形で行われましたが、今年度はそれよりも一歩進んだ形の「一般公開」で開催されました。
2023年9月9日(土)・10日(日)の2日間にわたって行われた今年度の昌平祭。「笑顔あふれる昌平祭に!」との思いで開催に向けて準備をしてきた生徒たちを代表して、高3のHさん(生徒会会長)と、中3のUさん(中学生徒会副会長・昌平祭実行委員)にお話を伺いました。
まずは、生徒会会長として昌平祭に臨んだ高3のHさんからです。
生徒会会長のHさん(高3)。高3になりすでに写真部の活動からは引退していますが、自らの意思で高3秋も生徒会長として昌平祭に参加しています。
「今年度の昌平祭のテーマは『シン・昌平祭~The Power of Smile~』と定めました。4年ぶりの一般公開となる昌平祭を開催するにあたり、これまでのものよりレベルアップさせることはもちろん、マスクが外せるようになった今だからこそ、人と人を明るい気持ちでつなげられる“笑顔の力”を再認識できる機会にしたいとの思いを込めて、再定義を意味する“シン”をつけた昌平祭と位置づけました」
2020年度からの3年間、先輩たちが辛い思いをしてきたからこそ「堂々と誇ることができる文化祭にしたい」との願いは、実行委員だけでなく、昌平生全てのものであったに違いありません。そんな熱い思いを受け止めようと保護者も多数来場し、懐かしい学び舎に足を運ぶ卒業生たちの姿も見られました。
『文化講演会』に集まる来場者を迎える実行委員会スタッフ。
多くの来場者を集めた脳科学者・茂木健一郎氏の講演の様子。講演テーマは『人工知能に負けない脳の鍛え方、個性の活かし方』です。
続いては、昌平祭実行委員の一人として臨んだ中学生徒会副会長のUさん(中3)です。
実行委員として昌平祭運営に携わった中学生徒会副会長のUさん。自ら主体的に昌平祭と関わることによって、先輩たちとのコミュニケーションの輪も広がりました。
「これまで“主体的に参加しよう”という意識はあまりなかったのですが、昨年、生徒会副会長に立候補したのを機に、自分から積極的に昌平祭に取り組んでいこうと思うようになりました。高校生の先輩方と一緒に昌平の秋を盛り上げる一大イベントに携われる喜びは、これまでになかった大きな経験になりました」
昌平祭を通して活躍の場があったことに喜びを感じている様子のUさん。今回の昌平祭の目玉企画の一つ『文化講演会』に登壇した脳科学者・茂木健一郎氏に講演後、学校を代表して花束を贈呈したのもUさんでした。
「ものすごく緊張しましたが、無事に大役を果たすことができました」とほっとした様子でした。
Uさんが所属する鉄道研究同好会の展示。「絵馬には生徒一人ひとりの願いだけでなく、新たな決意や夢なども認められています。今回の昌平祭をきっかけにして、私たちの夢や希望が大きく膨らむといいですね」(Uさん)
4年ぶりに一般公開が解禁になったことで、高3の各クラスでは満を持して模擬店を出店。販売する側にも、買い求める側にも、たくさんの笑顔があふれていました。
昌平生一人ひとりの願いが書き記された絵馬の前で。
一方、実行委員総出で取り組んだ大型企画もあり、その一つ、全校生徒の願いが認められた『絵馬』も会場の一隅を彩っていました。
「昌平には勉強やスポーツだけでなく、学校行事に頑張る人もいれば、クラスの団結に力を注ぐ縁の下の力持ちもいます。そんな個性的な生徒たちが多様性を発揮し、ルールを守りつつも思いっきり弾けるのが昌平祭です。実行委員会といっても、そこには僕らのような生徒会もいれば、企画班、装飾班、放送委員など、自ら手を挙げて参加したさまざまなメンバーが活躍しています。いろんな力が結集して開催する昌平祭の奥深さを、来年以降もなるべく多くの人々に堪能してもらえたら最高です!」(Hさん)
恒例のラグビー部によるジェットコースター。屈強な男子たちがゴールでしっかりと受け止めてくれます。
9月とはいえ、猛暑の中で頑張る実行委員会たち!
4年ぶりに復活した“幻のラーメン”も登場。
暑い中、売れ行きも絶好調でした。
実行委員会の装飾班が担当したデコレーションの前で。開催日直前に台風の影響を受けるなどのアクシデントもありましたが、実行委員の情熱がみごと形になりました。
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