学業と部活動の両立に励みながら、充実の高校生活を送っている英理女子学院の生徒たち。今回はそんな“アクティブ女子”の中から、中学生までライフル射撃未経験ながらも高3秋に国体へ初出場し、みごと準優勝に輝いたYさん(高3)と、幼い頃から得意だったイラストの腕を高校でさらに磨き、高校生クリエイターの全国大会で準優勝したSさん(高2)にお話を伺いました。
学業と部活動の両立に励みながら、充実の高校生活を送っている英理女子学院の生徒たち。今回はそんな“アクティブ女子”の中から、中学生までライフル射撃未経験ながらも高3秋に国体へ初出場し、みごと準優勝に輝いたYさん(高3)と、幼い頃から得意だったイラストの腕を高校でさらに磨き、高校生クリエイターの全国大会で準優勝したSさん(高2)にお話を伺いました。
Yさん(高3)Sさんはこの夏、イラスト、マンガ、アニメ、デザインなど、全ての絵に関わる高校生クリエイターの全国大会『LIMITS高校生大会2023』(※)に初出場し、準優勝に輝きましたね。私はそれを知って、とても“カッコイイ”と思いました。
(※)LIMITSとは:普段見ることのできないアートの制作過程を競い合う、それがLIMITS(リミッツ)。特定のテーマに対し、2組のアーティストが20分間で表現の限界に挑みます。『LIMITS 高校生大会2023』では1〜3名のチーム制を採用。プロの原石とも言える高校生世代クリエイターが輝く舞台。
Sさん(高2)ありがとうございます。先輩こそカッコイイですよ。2023年10月に開催された『特別国民体育大会~かごしま国体』(開催期間:10月7日~17日)の「ライフル射撃」競技で準優勝しましたね。それともう一つ、神奈川県内の女子校でライフル射撃部があるのは、英理女子学院だけということも知っています。
Yさん(高3)うれしいですね。国体には『ライフル射撃』という競技があり、私はその中の「少年女子ビーム・ライフル立射(60発)」という種目に出場しました。国体に出るのは初めてだったので、とにかく緊張しました。Sさんは?
Sさん(高2)私もすごく緊張しました!『LIMITS高校生大会』では、優勝するとLA・ハリウッドのアニメーションスタジオ見学ツアーが贈呈されるのですが、私は“外国はなんだか怖い”と思っていたので、あまり乗り気ではありませんでした。でも、顧問の先生が「絶対に優勝してこい!」って、すごく私を応援してくださっていて(笑)。
Yさん(高3)乗り気がなかったのに“準優勝”はスゴイと思います。
Sさん(高2)周囲の応援もあって、「それなら出てみようか」という感じでした。実際に勝ち進んで2回戦くらいから「ここで落ちてもいい」と思いながら描いていましたが、気がつけば決勝まで進んでいました。“無欲の勝利”というやつかもしれません(笑)。
「何か描きましょうか?」とSさん(左写真)。
それから20分後、「キラキラ」というテーマで描いた作品のクオリティの高さに注目です。
Yさん(高3)“無欲の勝利”━━それ、よくわかる(笑)。私も国体に臨む際、初戦から調子が良くなくて点数もいつもより低くて……。それでも決勝に進出可能な8位、良くても7位くらいにつけていましたが、その段階で「上位は無理かな……」と思っていました。
Sさん(高2)そうなんですか……。ちょっと私と似ていますね。
Yさん(高3)結局、低い順位でファイナルに残ったことで、緊張しなくて済みました。それが良かったのかも(笑)。ちなみにファイナルではファイナリストの8名が一斉に「射座」に入り、サバイバルゲームのように点数の低い人からどんどん抜けていくんです。
Sさん(高2)その緊張感、怖いですね。
Yさん(高3)「また一人、抜けていった……」という感じが怖いですよね(苦笑)。その時は「私じゃないからまだ大丈夫」って、そんなふうに自分に言い聞かせていました。
Sさん(高2)優勝者との差は、どれくらいだったのですか?
Yさん(高3)数字でいうと“5.5ポイント差”でした。その差には大きいものがあって、3位くらいから会場で手拍子が始まるのだけど、その手拍子でさらに緊張感が増していく。内心では「静かにしてほしいな」「早く終わってほしいな」と思いながら戦い抜きました。なので「優勝できなくて悔しい」という気持ちにはならなくて、「ようやく終わったな……」という安堵感のほうが勝っていました。
Sさん(高2)戦いが終わってホッとするのは、私も同じでした。実は決勝戦に入る前の休憩時間に、決勝戦で対戦する女子2人と仲良くなって、“女子会”のような雰囲気になって盛り上がっていたんです(笑)。
Yさん(高3)それはいいことだね。緊張感が解けてリラックスできるでしょう?
Sさん(高2)そうなんです。みんなでお菓子を食べながらお茶会のような雰囲気になって、「決勝戦でどちらが勝ってもハグしようね」って決めていました。なので、決勝戦で負けた後も「相手の子たちが優勝して本当に良かった」と思いました。さすがに顧問の先生は最後まで残念がっていましたけど(笑)。
Yさん(高3)Sさんもそうだと思うけれど、勝っても負けても楽しく高校生活が送れるのは、英理女子学院の魅力の一つだと思います。運動部にも文化部にも、誰でも気軽に挑戦できる場があって、楽しみながら活動しているなかで、気づいたら結果がついてきていて驚いている感じ。
Sさん(高2)同感です。先輩が所属するライフル射撃部と違って、アニメーション部は絵を描くことが好きなら誰でもウェルカムです。顧問の先生も協力してくださるし、とても楽しいですよ。
Yさん(高3)ライフル射撃部は“熱血!”という雰囲気ではなくて、オンとオフのメリハリがはっきりしている部活動です。先生も一人ひとりに一番合った練習法を指導してくださるので、とても居心地がいいです。実は私、高2の途中から練習に影響が出るほどの腰痛に悩まされていたんですが、練習時間を30分程度に短くするなど工夫して国体に出場できたんです。
Sさん(高2)スゴイ! そんなドラマがあったんですね。ちなみに先輩は射撃初心者で入部したのですか?
Yさん(高3)まったくの初心者でしたよ。ライフル射撃部に入る人は全員、射撃の初心者といっても過言ではありません。なぜならエアライフルは警察に登録しなければ所持できないし、勝手に扱うこともできないので、そうした法的なことも含めてしっかりと取り組む必要があるから。
でも、英理女子学院ライフル射撃部には競技に使う機材が全てそろっているので、何かを購入しなければできない競技ではありません。興味がある人はぜひ入部してほしいです。
Sさん(高2)今日は先輩とお話ができて楽しかったです。ありがとうございました!
Yさん(高3)私も元気な後輩と話ができて、とてもうれしいです。卒業までもう少し時間があるので、また会いましょう(笑)。
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