駒場学園高等学校では、生徒一人ひとりが自分に適した学びを自律的に行う「自律学習」を掲げ、体験を重視した多くの学びを用意しています。普通科には「進学コース」「特別進学コース」「国際コース」の3コースがあり、特別進学コースは「STEAM」、国際コースは「ダイバーシティ」、進学コースは「シチズンシップ」をテーマに探究学習に取り組みます。また、卒業と同時に調理師免許が取得できる食物調理科も設置されています。将来設計や目的意識に合わせ、それぞれの科やコースで学ぶ生徒会スタッフ4人にお話を聞きました。
駒場学園高等学校では、生徒一人ひとりが自分に適した学びを自律的に行う「自律学習」を掲げ、体験を重視した多くの学びを用意しています。普通科には「進学コース」「特別進学コース」「国際コース」の3コースがあり、特別進学コースは「STEAM」、国際コースは「ダイバーシティ」、進学コースは「シチズンシップ」をテーマに探究学習に取り組みます。また、卒業と同時に調理師免許が取得できる食物調理科も設置されています。将来設計や目的意識に合わせ、それぞれの科やコースで学ぶ生徒会スタッフ4人にお話を聞きました。
髙野さん私は中学時代から、誰もが楽しく充実した高校生活が送れるように力を尽くしたいと思い、生徒会活動を続けてきました。生徒会長に就任してからは、「自分がどうしたいか」よりも、「自分が皆のためにできることはないか」という視点をよりいっそう考えるようになりました。校内の様子に目を配り、声を挙げられない人にも寄り添って、生徒会活動を通して人の役に立つことを心がけています。
生徒会メンバーからの意見は、たとえ難しいことでも「できない」と決めつけず、「どういう形であれば実現可能か」という視点で対話を重ねながら実現できるように取り組んでいます。
西岡さん私も学校や皆のために動くことが好きで、中学時代から生徒会活動に取り組んでいます。高校の生徒会で最もやりがいを感じるのが文化祭の企画です。昨年はメンバーで一致団結し、諦めずにさまざまなことを成し遂げ、大きな達成感が得られました。来年の文化祭も生徒会メンバーとして、より積極的に関わっていきたいと思います。
一色さん僕は「新しいことに挑戦したい」「苦手なことから逃げずにチャレンジしてみたい」という思いから、生徒会に入りました。
最初は緊張したり、積極的にコミュニケーションが取れなかったりして苦労することもありましたが、さまざまな場面でチームワークを求められることで、どんどん自分から動けるようになっていきました。生徒会活動を通して、コミュニケーション力や協調性など人間的な部分で大きく成長でき、自信もつきました。
豊川さん自分の意見を伝えたり人前で話したりすることが苦手で、「自信をつけたい」と思い生徒会に入りました。そのため、生徒会活動を通して幅広くいろいろなことに挑戦したいと考えています。今日の学校説明会で行った発表もその一つです。たくさんの人に向けて発表をするのは初めてでとても緊張しましたが、自分にとって納得のいく発表ができ、成長を実感しています。
一色さん国際コースは、コミュニケーション・ツールとしての英語力向上に力を入れています。外国人教員によるホームルームやオンライン英会話など、授業内容の質問から個人的な雑談まで、英語に触れる機会が多いところが特徴です。東京グローバルゲートウェイ(※)など外部施設を利用したプログラムもあり、体験旅行はシンガポールで行うなど、異文化に触れる体験学習や探究活動も豊富です。
1年次よりクラス内で議論や討論を行っているので、自分の心の内にある問題意識を高めることができます。海外に強く興味・関心をもつようになり、海外に単身赴任中の父と世界のニュースについて話し合う機会も増えました。この夏は父の赴任先であるインドにも行きました。
※東京グローバルゲートウェイ…東京都教育委員会と株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAYが提供する体験型英語学習施設。海外をイメージして作られた街並みで、グローバルな世界を体験できる。
髙野さん特別進学コースでは、1年次から難関大学への合格に向けて学習に取り組んでいます。同じ志をもつクラスメートの存在が良い意味で刺激となり、切磋琢磨しながら成長できる環境です。
「0限」は特別進学コースの特色の一つで、毎朝この時間を使って小テストや自学自習に取り組むことが、日々の学習意欲の向上に役立っています。早期から難関大学への受験を意識した授業を行っていますが、単に大学合格だけを目標とするのではなく、探究学習や体験旅行などを通して自分の進路や将来について考えたり、ワクワクするような課題に取り組んだりする機会も多くあり、楽しく充実した学校生活を送っています。
西岡さん進学コースはクラス数が最も多く、どのクラスでも生徒の個性や多様性が大切にされ、話し合いや学び合いを盛んに行っていることが特徴です。週に1回の『総合的な探究の時間』という授業では、SDGsを足がかりに、社会課題について探究する活動をしています。個性豊かなメンバーがお互いの違いを認め合いながら取り組んでいるため、新しい発見があって視野が広がります。
授業は楽しく和気あいあいとしていますが、小テストには真剣に取り組み、体育祭・文化祭では一丸となってモチベーションを高めていくという、メリハリのある雰囲気です。毎日のように小テストがあるため、コツコツと着実に学力を積み重ねていくことができるので、中学時代は勉強嫌いだった私も、自ずと勉強する姿勢が身につきました。全体的に成績がアップして、特に国語は格段に実力がつき、その成長ぶりに親も驚いているほどです。
豊川さん食物調理科には、中学生の段階から「将来は食の道に進みたい」と進路を定め、「食べることや料理を作ることが何よりも好き」という生徒が集まっています。
僕は小学生の頃、母が「食事の時間は入院生活の中で唯一の楽しみとも言える時間なのに、病院食が口に合わない……」と悲しそうに話していたことがきっかけで、「病院の管理栄養士になりたい」と思うようになりました。その夢を叶えるために、この学校の食物調理科に入学を決めました。
座学では栄養学からフードビジネスまで幅広い知識を、実習では現役の一流シェフから実践的な技術を学ぶことができます。1年次は毎週土曜日に実習があり、先日は西洋料理の出汁について学ぶなど、これまで知らなかったさまざまな技術が身につき、とても楽しいです。
2年次には、世界の食を本場で学ぶ体験旅行もあります。僕たちの学年ではタイへ行くことが決まっており、今からとても楽しみにしています。
一色さん部活動や委員会活動など、学校生活に活気があり、卒業生の活躍にも勢いを感じられるところです。どんな個性も受け入れてくれる、大らかな校風もとても気に入っています。
豊川さん単なる知識だけではなく、人間性や教養など、社会に出てから役立つ幅広い能力を養うことができるのは、この学校の素晴らしさだと感じます。
西岡さん前向きで明るい雰囲気があって、人見知りの私でもすぐ学校に馴染めました。先生も優しくとても身近な存在で、「勉強が苦手」という生徒でも勉強に前向きになれる環境が整っていると思います。
高野さん同学年はもちろんのこと、先輩・後輩、先生・生徒との関係性が良く、過ごしやすい雰囲気がこの学校の良いところです。また、どの先生の授業も、教科・科目や好き嫌いに関係なく「楽しそう」「面白そう」と思えるので、勉強に身が入ります。修学旅行を『体験旅行』と呼び、国内・海外で体験を通した学びを数多く実践している点も、大きな魅力だと思います。
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