牧口先生2人が第一志望の学部・学科をめざした理由を教えてください。
栗山さん明治大学をめざしたのは、中学の頃から憧れていたMARCHのひとつだったからです。なかでも明大は伝統もあり、卒業生が各界で活躍しているので第一志望にしました。
日本史専攻を選んだのは、幼い頃から歴史の本を読んだり、テレビ番組を見たりするのが好きだったから。今、興味があるのは教育の歴史です。将来は日本史の教員になるか、教育に関する仕事に就けたらと思っています。
范さん私の将来の目標は、国際社会に貢献することです。その実現のために、英語力を磨くとともに、これからますます重要視される情報工学の知識や技術を身につけたいと考えました。そこで、情報工学の分野に力を入れている茨城大学の機械システム工学科に進学したいと思いました。
牧口先生2人はどのように受験勉強と部活動の両立を図りましたか?
栗山さん受験勉強に本格的に取り組みだしたのは、高2の夏休みからです。部活動以外の時間は勉強にあてようと思い、お風呂に浸かりながら参考書や問題集を開いていました。夏休みは1日13時間勉強していたこともあります。
私と范くんが高3で在籍したのは成績によって選ばれた『選抜αコース』でした。そのため、高3になると生徒の多くが一般選抜で受験をするため、放課後に残って勉強していたんです。そんなクラスメートを横目に自分は部活動に出て練習に励んでいました。
帰宅してから猛勉強です。でも、辛いと感じたことはありませんでした。勉強で疲れていても、部活動で体を動かすことでリフレッシュできたので、うまくバランスが保てたのだと思います。
范さん私がキャプテンを務めていたバスケットボール部は県大会に出場して、ベスト8に入賞したこともあります。それだけに練習はハードでした。夏休みや冬休みには「一練」といって一日中練習する日もあります。私が受験勉強をスタートさせたのは高3の時からでしたが、バスケットボール部の練習を乗り越えることができた私には苦なく取り組めました。
受験した茨城大学は国立なので、大学入学共通テストのほかに二次試験があります。共通テストは5教科7科目から、二次試験は数学・理科・英語から出題されます。課せられた科目数は多いのですが、どれも学校の授業を通じて基礎が揺るぎないものになっていました。また、バスケットボール部を3年間続けた結果、集中力や忍耐力、体力が培われていたため、二次試験まで頑張り抜くことができたのだと思います。