「1位を獲得できなかった今大会の結果は悔しいものでしたが、そこから得られたものを次に活かしていきたい」と部長のTさん。
『全国高等学校ダンスドリル選手権大会2023』にバトン部BOMBERSの2・3年生が出場。「SONG/POM部門Large編成」で第2位を獲得しました。
全国の舞台に立てた喜びと感謝を胸に、そして2位になった悔しさもバネにして、BOMBERSはこの日も懸命に練習へと打ち込んでいました。
基礎練習の後は学年に分かれ、それぞれの練習に取り組みます。
空調が十分に効いた、明るく広々とした講堂がバトン部の活動場所です。
「全国1位」を目標に、例年全国大会など数々の大会で実績を上げるバトン部『BOMBERS』。大会以外では文化祭や野球部の応援、各種イベントなど、さまざまな場面で活動しています。
中学生の時にオンラインでBOMBERSの演技を見て、山村学園のバトン部に関心を寄せるようになりました。そこで部活動体験に参加してみたところ、「私もここで頑張りたい」という気持ちが高まり、入学・入部を決めました。メンバーの温かな雰囲気や、全員がキラキラと輝いている様子に強く引かれました。
BOMBERSの目標は全国1位と高く、練習も決して楽ではありません。入部したばかりの頃は“つらい”“きつい”と思ったこともあります。でも「つらい時こそ笑顔で頑張れ」がBOMBERSのモットーです。先輩たちは大会で結果を出せた時の喜びや、結果を出せなかった時の悔しさ、いろいろな思いを抱えて後輩の指導に当たってくれました。そんな先輩たちの姿を見て、自分もこのモットーを心に刻んで頑張り続けることができました。
どんな時もみんなで協力するのがBOMBERSの素晴らしいところです。大会が近づくと朝やお昼休みなども使って練習し、夏の全国大会前には合宿で寝食をともにしながら長い時間を一緒に過ごします。そうすることで絆が強くなり、お互いにメンバーの強みや弱みがよくわかるようになって、補い合うことで演技を高めていけるんです。
部長になってからは、「自分が上手に演技できればいい」「自分はこうしたい」など独りよがりになるのではなく、「どうすることがみんなにとって良いことなのか」を考えるようになりました。メンバー一人ひとりの意見を冷静に受け止めてチームをまとめ、練習中はチームの成長を考えて厳しい指摘をしたり、良くないところを正直に言ったりすることもあります。それができるのも、メンバーとの絆を信じているからです。
部活動と勉強の両立は、スキマ時間を活かしてコツコツと取り組んできました。また、担任の先生は部活動のことを理解して親身になって考えてくれますし、顧問の先生も進路の相談にのってくれるので安心して部活動に打ち込むことができました。引退後は気持ちを切り替え、自習室も活用して勉強に力を入れていきたいと考えています。
山村学園は、いろいろな先生方が気さくに声をかけてくれるので、多くの人に支えられていることを実感しながら成長できる温かな校風が魅力だと思います。また、BOMBERSは初心者・経験者に関係なく、全員で一致団結していくことを重視する部活動です。興味のある方は部活動体験や見学にぜひ足を運んでみてください。
バトン部のパフォーマンスは団体で行うものです。大会などで結果を出すには、メンバーそれぞれが団体として一つの目標をもち、技術向上に取り組んでいかなければなりません。そこで何よりも大切になるのが“人間関係の構築”です。
BOMBERSは、お互いに協力し合うチームであってほしいと考えています。だからこそ演技だけの関係性ではなく、日々の練習を通して絆を結ぶことも大切にしています。そうした活動を通して、礼儀や挨拶、人への思いやりといった人間性の部分でも成長してほしいと願っています。
演技の技術は十分だったTさんですが、意見や思いを人前で言葉にして表現することを苦手としていました。それが部長という責任感を背負うことで、そのような部分でも成長が見られました。自分が3年間取り組んできたことに自信をもち、それを社会に出てからも活かせるようになってほしいですね。
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