キリスト教精神を理解し、世界平和に貢献できる人間形成をめざし、さまざまな人の意見や考え方から学ぶ姿勢を大切する━━。これが明治学院における教育の特色です。自由な校風から生まれる多様性に満ちた環境で、充実した3年間を送った卒業生3名に、“それぞれの明学の思い出”を語ってもらいます。
キリスト教精神を理解し、世界平和に貢献できる人間形成をめざし、さまざまな人の意見や考え方から学ぶ姿勢を大切する━━。これが明治学院における教育の特色です。自由な校風から生まれる多様性に満ちた環境で、充実した3年間を送った卒業生3名に、“それぞれの明学の思い出”を語ってもらいます。
Yさん中学生の時、明学の学校説明会に訪れ、マンツーマンによる英語の多読の授業を体験しました。その内容に感動したこと、また、「この学校は私に合っている」と確信したことが明学を受験したきっかけです。
入学後、私は英語がますます好きになり、校内で開かれた英語スピーチコンテストでは1年生の時に1位を、2年生の時に2位を受賞しました。こうした経験を経て、大学で英語を学ぶのではなく、英語で何かを学びたいと思うようになったのです。そんな私が選んだのは、法政大学GIS(グローバル教養学部)でした。リベラルアーツ教育を実践する学部で、人文からビジネスまで幅広い専門科目をすべて英語で学びます。英語によるプレゼンテーションやディスカッションをベースにした少人数制の授業も特色です。レポートや論文も英語で執筆します。
オープンキャンパスでGISを訪れ、授業を見学して「私にはここしかない」という直感で決めました。明学で多読の授業を体験した時と同じ感覚です。現在、私はこの学部で国境を越えたメディアをテーマにしたゼミに入っています。
幼い頃から今日までダンスに打ち込んできた私は、ストリートダンスを通してブラックカルチャーに触れるうちに、ある疑問を抱くようになりました。日本人は黒人の方々が築いてきた文化の歴史や背景を知らないまま、ヒップホップなどを楽しんでいるのではないかと思い始めたのです。このゼミでは、人種によるダンスをはじめとするメディアでの表現の違いについて研究しています。
この学びをさらに深掘りするため、私は派遣留学制度を使って、今年の9月からイギリスのリーズ大学に留学します。ここでパフォーマンス論を学び、舞台演出に関しても見識を深めたいと思っています。
Oさん中学の吹奏楽部の女性の先輩が明学に通い始め、キラキラと輝いている姿を目にした私は、この学校にずっと憧れを抱いていました。学校見学に訪れた時は、正門をくぐった瞬間に銀杏並木と礼拝堂が目に飛び込んできて、その佇まいに魅了されました。そして、礼拝堂でのブラスバンド部の演奏を聴き、「絶対にこの学校に進学してブラスバンド部に入ろう」と決めたのです。
無事に合格してブラスバンド部に入部した私は、トランペットを担当しました。思い出に残っているのは、1年生の時に東京都高等学校吹奏楽コンクールB1組で金賞を受賞したこと、また、2年間続けて合唱コンクールで全校生徒を前に演奏したこと。どちらも部員たちと大きな達成感を分かち合えました。
2年生の時に副部長を務めた日々も忘れられません。1年生と3年生の間だけでなく、部員と顧問の先生の間に立って意見をまとめたり指示を出したりするなど、貴重な経験を積み重ねることができました。これは実社会に出た時、必ず役立つことだと思っています。
卒業後、理工学部に進もうと思った理由は、物理の授業で自然現象が数式で解き明かせられることを知り、物理学の奥深さに気づかされたからです。また、上智大学を選んだ理由は、この大学が明学同様にリベラルアーツ志向だからです。明学が文系や理系にとらわれずにどの教科もバランス良く学べるように、上智大学も学部の垣根を取り払ってさまざまな講義を受けることができます。理系の学生も文系の講義を受講できるのです。自分らしく学べ、自分らしく生きられることも明学と共通しています。こうした恵まれた環境の中で、就職するか大学院に進むか、今、自分のめざすべき道を模索しているところです。
Nさん『オリーブ祭』当日の在校生たちの楽しそうな姿に衝撃を受けました。続く学校説明会でお目にかかった先生も、楽しそうに生徒たちの日常を語ってくれました。「ここに入りたい」。私の一目惚れでした。そんな浮かれた気分もあったのか、1年生の最初の定期テストは惨敗でした。サッカー部でも失敗ばかりを繰り返し、みんなに迷惑をかけていました。「辞めたい」と申し出た私の目を見つめ、顧問の先生がこう言ってくれました。「辞めても何にもならない。自分が成長する姿を周りに示すことができるかどうかが大事なのではないだろうか」。腑に落ちました。辞めることは簡単ですが、それは現実から逃げることになるからです。それからはより一層部活動にも勉強にも力を発揮できるようになり、成績が上がるたびにさらに上をめざすようになりました。
部活動でも顧問の先生に背中を押されてキャプテンを務めることになりました。強豪校と対戦した時には、同点で決着がつかず、2周に及ぶPK戦を勝ち切るドラマをみんなで共有することもできました。「やればできる」。私にとってそれは大きな出来事でした。明学の先生方は一方的に怒ったりしません。むしろ本当に大切なことを気づかせてくれるのです。だからこそ自分が成長できたのだと改めて感謝しています。
社会人になった私は、中学生のお子さんがいる職場の先輩方を見かけると、「明学に行けば間違いありませんよ」とアピールしています。多様性の塊ともいえるユニークな環境でぜひ学んでほしいからです。誰もが憧れる自由な校風が定着している一方で、常に責任は自分にあることを知っている明学生のたくましい姿を、ぜひ見に来てください。
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