2021年度に卒業したOG2名が久しぶりに懐かしの学び舎へ。部活動に全力を傾けた日々を、留学に行った経験を、自らの意思で選択した最難関大学への受験を、自らの言葉で語ってくれました。
2021年度に卒業したOG2名が久しぶりに懐かしの学び舎へ。部活動に全力を傾けた日々を、留学に行った経験を、自らの意思で選択した最難関大学への受験を、自らの言葉で語ってくれました。
鈴木さん少林寺拳法部の活動をやり抜いたことです。週3回の活動以外にも自主練に行くことが定番なので、けっこう多忙な日々を送っていました。
佐藤さん私は少林寺拳法部と模擬国連部を兼部していました。二段の鈴木さんに比べたら少林寺拳法の腕前は微妙ですが、多忙な学校生活のなかで部活動が一つの息抜きになっていたことは確かでした。模擬国連部ではマネージャーを務めていました。
鈴木さんそうですね。部活動に全力をあげる一方、定期テストも意識して頑張りました。勉強する場所はいつも図書室と決めていて、ちょっとでもわからないことがあったら、すぐに職員室の先生のところへ聞きに行っていました。
佐藤さんたしかに、富士見丘の先生方はとても話しやすいので、何でも気軽に質問や相談できるところがありますね。
鈴木さんそうなんです。私は塾に行っていなかったので、質問できるのが富士見丘の先生だけだったんです。
佐藤さんそういう頼りがいのある先生方がいるというのが、富士見丘の大きな魅力ではないでしょうか。卒業生となった今だからこそ、後輩たちに伝えたい点ですね。
佐藤さんたくさんありました。私が選択した受験形態はAO入試(当時)だったのですが、受験にあたり提出する書類が3つありました。書類を書くのは想像以上に大きなプレッシャーを感じるもので、何が正解かは自分では全くわからない不安もありました。
そうしたなか、何回も何回も添削してくださったのが先生方でした。実は私、ICU(国際基督教大学)に進学したいと思ったのが入試の直前で、ほとんど時間がないなかでの受験だったのです。いろいろな先生方から指摘をもらって、それを反映させた書類を作ってまた見せて……と、本当に根気のいる数カ月間でしたが、最後までやり抜くことができたのは、まさに先生方の手厚いサポートがあってのことでした。
鈴木さん私は一般受験を選択しました。クラスメートの多くが推薦で大学合格を決めていくなかでの一般受験ですから、初めは多少の不安もありました。でも、先生方が全力でフォローをしてくださり、特に数学を担当する担任の先生には、学習計画についての相談も含め、徹底して面倒を見ていただきました。私にとって数学はどちらかというと苦手教科でしたが、塾へ行っていないことへの不安はなくて、「先生、ここがわからないのですが……」「今度はここがわからないのでお願いできますか?」と、常に先生の後を追いかけながら理解不足を一つひとつつぶしていって、現役合格を勝ち取りました。
佐藤さん私はイタリアで6カ月間の留学を経験しました。現地ではホームステイを体験しましたが、英語圏ではない国で過ごした経験は、その後の高校生活においてとても重要な糧になりました。その一つが欧州で盛んに問題提起されるようになった“フードロスの問題”です。語学を学びに行くという視点からの留学ではなく、“何かを発見しに行く”ことを目的に選んだ国がイタリアでしたが、日本に帰ってきてからもフードロスのボランティア活動に参加するなど、その後の私にとってとても大きなターニングポイントになりました。
鈴木さん私は富士見丘の国際交流・留学プログラムの一環であるターム留学を利用して、2カ月間、オーストラリアに行きました。留学先は富士見丘の姉妹校である現地校で、ホームステイ先から毎日通学していました。コロナ禍で予定していた3カ月よりも短くなってしまいましたが、現地でできた友人たちとの交流は宝物です。一方、ホームステイ中はずっと一人ということもあり、必然的に英語力がだいぶ向上しました。留学から帰ってきてからは、その“熱”を英検準1級取得へとつなげ、その実績を大学入試でも活用しました。
佐藤さんそういえば、英検取得についても富士見丘はサポート体制が盤石です。私も英検準1級を取得したことが、受験の際の大きなアドバンテージになりました。大学ではオールイングリッシュの授業がかなりありますが、富士見丘で鍛えたプレゼンテーション力を強みにして楽しんでいます。
鈴木さん富士見丘には校内英語プレゼンテーションコンテストなどもありますからね。英語教育の充実ぶりもそうですけど、富士見丘では日々、何かしらの小テストがあるので、それをモチベーションにして勉強に向かう姿勢が整えられるといいますか、良い意味での緊張感が高校生活のなかにあるので、その結果として学力が総合的に上がっていくという環境も見逃せません。
鈴木さん慶應義塾大学看護学部看護学科で学んでいます。看護学を専攻したきっかけは、富士見丘の自主研究『5×2』(ゴカケルニ)※で、依然から興味があった看護について、とりわけ助産師の仕事について調べたことにあります。その原点には私の母が看護師ということもありますが、命の誕生という奇跡の瞬間を、医療的な立場からサポートできる助産師という仕事にとても魅力を感じています。この夏からは慶應義塾大学病院での実習も始まります。
※月曜から金曜までの平日5日間の授業から得た知識や考え方を、週末(土日)を使って生徒一人ひとりが自分の興味・関心を育む研究活動。
佐藤さん私は国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科で学んでいます。きっかけは高校時代に模擬国連部に所属したことで、英語でのコミュニケーション力や、交渉力、主体性、創造性などを伸ばすことができたからです。大学では今、発展途上国の飢餓と、先進国のフードロスを結び付けた仕組みを作り、どちらの食糧問題も解決できる方法を模索しています。それが将来、ビジネスとして結びついたら面白いですし、国連で働くことも視野に入れながら、自分が今、学べることを貪欲に追求していきたいと思っています。
鈴木さん佐藤さんの模擬国連部のように、富士見丘で過ごした高校生活の一場面が、今の自分に影響を与えているようで面白いですね。
佐藤さん本当にそうですね。鈴木さんの口から、久しぶりに『5×2』というワードを聞いて、急に懐かしくなりました(笑)
鈴木さんこれからも“富士見丘の卒業生”として頑張っていきましょう!
佐藤さんはい、頑張りましょう!
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