2023年春、2000(平成12)年の開校以来初となる東京大学合格者が誕生した栄北高等学校。「学校完結型」で手厚く大学進学をサポートする栄北の魅力を、同校初の東大生となった鈴木翔真さんに語ってもらいました。
2023年春、2000(平成12)年の開校以来初となる東京大学合格者が誕生した栄北高等学校。「学校完結型」で手厚く大学進学をサポートする栄北の魅力を、同校初の東大生となった鈴木翔真さんに語ってもらいました。
鈴木どうもありがとうございます。受験しようと思ったきっかけは、高1の1月模擬試験の成績が予想以上に良かったことにあります。担任の野口智弘先生からも「志望校のランクを上げてもいいのでは」とアドバイスをいただき、具体的に「東京大学」を意識し始めました。
鈴木コロナ禍で大会が中止になるなど、必ずしも満足できない時期もありましたが、仲間と一緒に切磋琢磨できたことは、人生においてもとても貴重な経験になりました。
鈴木自分は主に“自宅で勉強するタイプ”で、陸上部の活動が終わって帰宅後も毎日、自室の机に向かって勉強していました。ただ、勉強時間は特に決めていなくて、ざっくりとした感覚なのですが、教科ごとに「大体これくらいかな」と決めて、バランス良くやっていました。休日も同様で、一つの教科をやり続けるとどうしても飽きてしまうので、いろんな教科をまんべんなくやるよう心掛けていました。
鈴木数学です。数学の先生からは、「東京工業大学をめざしませんか?」と言ってもらっていました。でも栄北で学んでいくうちに、だんだんと目標が高くなっていったのです。卒業した今、確実に言えるのは、栄北のどの授業にもむだなものは一切なかったということです。授業のカリキュラムはしっかりしていますし、講習も各先生方がしっかりとサポートしてくださるので、塾や予備校に行くことはまったく考えませんでした。
鈴木高3の5月に大会があり、それが終わった段階で引退という形になりました。そこからは完全に受験勉強にシフトして勉強していました。
鈴木例えば、自分は国語が苦手だったので、受験に必要な古文や漢文など、あまり得意ではない科目を選んで受講していました。特に高3の夏期講習に集中して受講しましたが、おかげさまで古文や漢文が得意なものになりました。
鈴木初めから農学系か生物系に進みたいと思っていたからです。
鈴木高校受験の時から、自分が大学に受かった姿を想像していたのですが、結果として栄北にご縁をいただいたという感じです。実際に入学すると、いろいろな先生方から激励の言葉をもらい、その期待に応えたいと思うようにもなりました。それがモチベーションの一つになったのは紛れもない事実でした。
鈴木何といっても、かけがえのない友人がたくさんできたことです。在籍していたクラスは「特類選抜」といって、3年間クラス替えがなかったのも良かったです。担任の野口智弘先生にも大変お世話になりました。
鈴木高1の文化祭でクラスTシャツを作り、人気投票で自分たちのクラスが第1位を獲得したことです。
鈴木まずは、栄北が「学校完結型」を宣言しているとおり、質の高い授業がまんべんなくそろっていることです。どの教科も基本は教科書ベースで進んでいきますが、入試を見据えた問題も早期からどんどん出してくれるので、「やるぞ!」という心構えができてとても良いです。そして、熱心な先生方がそろっていることです。
鈴木「ミカン愛好会」に入りました。ミカンの消費量が全盛期の5分の1まで減少しているので、ミカン農家などを訪問したりしながら、自分自身も大好きなミカンの普及活動に努めています。
「大学受験に向けて大事なことは、鈴木さんのように高校入学時から、具体的に大学生になった自分の姿を思い描くことです。『こうなりたい』という生徒一人ひとりの将来像を、学校完結型の教育環境のなかで、しっかりとサポートしていくのが本校の教員たちなのです」
「陸上部だった鈴木さんは毎日夜遅くまで練習して、その後に教室へ戻って勉強していた姿をよく覚えています。コロナ禍で休校になった期間もありましたが、自宅学習を中心に本当によくその試練を乗り越えたと思います。文武両道の真の実践者です」
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