三坂先生高岡くんは2年で英検2級を取得したけれど、英語を頑張ろうと思ったきっかけは何ですか?
高岡さん先生に勧められて英検3級を受けて合格した時、達成感があったんです。それまで資格試験のようなものは受けたことがなくて新鮮でしたし、勉強したことが結果につながるのがわかったら、「挑戦しよう!」という気持ちになりました。
三坂先生英検対策講座もあるけれど、高岡くんは自力で2級に合格しましたね。次の目標は準1級への挑戦かな?
高岡さん準1級のハードルは高いですね。
三坂先生そう、格段にレベルが上がります。でも、大学受験では、CEFR(セファール:語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格。欧米で幅広く導入されている)のレベルを求められることがあります。高岡くんは一般受験をめざしているけれど、「総合型選抜」で受験するなら英検のCSEスコアが重要になることもありますね。先週、進路面談をしたところですが、受験に対するモチベーションは上がりそうかな? 特に英語へのモチベーションは変わりましたか?
高岡さん安定しています(笑)
三坂先生ここから本格的に進路選択をするためには、もちろん学力も大切だけれど自分自身が将来に求める“想い”の部分だと思います。「大学で学びたいこと、研究したいことがあるからこの学部に行きたい」という“想い”です。高岡くんは基礎学力を身につけることにとても頑張っているから、ラストスパートで “想い”を熟成させていきましょう。
ところで高岡くんはこの2年間、ワンダーフォーゲル部で高い山にも挑戦してきましたね。
「今年の夏は南アルプスの最難関、北岳に挑戦します」と話す高岡さんに三坂先生がエールを送ります。
高岡さんはい。月1回は山登りをしています。ヘルメットを身につけてフル装備が必要な岩山にも登りました。
三坂先生高岡くんの成長は、部活動のなかにあったと思います。3年生になった今、部長会の議長を務めているけれど、正直、1年生の時は自治活動のリーダーとして活動するとは思わなかった(笑)。これは大きな成長につながったでしょう。
高岡さんはい。部活動の顧問の先生に勧められて議長に立候補しました。部長会では部活動のポスター制作や予算についてなど、いろいろな議題があがります。
予算を獲得するためには、部の実績が必要なのですが、ワンダーフォーゲル部はガスバーナーや燃料、テントなど、必要なものがあります。予算を獲得したいので、頑張って実績を積んでいます!
三坂先生なぜそこまで一生懸命に山登りに挑戦できるのかな?
高岡さん山に登っている時は“何も考えなくていい時間”なんです。頂上に到着すれば達成感があるし、下山すればおいしいものを食べられます(笑)。
三坂先生ワンダーフォーゲルに興味をもつきっかけは何でしたか? そんなハードな挑戦をするようには見えなかったけれど。
高岡さん高校生になったら、「何かにチャレンジできる部活動に入ろう!」と決めていたんです。
三坂先生ワンダーフォーゲルの活動を通して、勉強や学校生活に影響を与えたことはありますか?
高岡さん山登りって、一見地味だと思うんです。黙々と山を登っているから。登り続けるのはキツイけれど、それをやり続けることで忍耐力がついたと思います。
勉強のイメージも、少しずつ山を登っていくのに似ています。山登りって、一気に登るとケガをすることがあるので、コツコツと登る必要があります。勉強も同じで、コツコツと積み重ねていくことでレベルアップできると思うんです。
三坂先生高岡くんはコツコツと勉強するタイプでしたね。そもそも大東学園を選んだ理由は何ですか?
高岡さんいろいろな個性をもった人がいる学校だと思いました。入学してみると、実際に多様性のある学校でした。自分も自分のままでいられて、居場所があります。休み時間は友達と一緒にいるだけで楽しいし、面白い友達がたくさんいて、お互いのキャラクターを認め合っていると思います。
三坂先生印象に残っている授業はありますか?
高岡さん1年生の時の「性と生」の授業は印象的でした。先生のお話がとても興味深かったです。
三坂先生「性と生」の授業は講義形式やワークショップ形式など、いろいろな形があるけれど、「性」を科学的に捉えて「生きること」へとつなげる理念はずっと引き継がれています。
3年生になった今、頑張ろうと思っていることは何ですか?
高岡さん安定した精神状態と健康を維持しながら受験に向かいたいと思います。今年の夏は南アルプスの最難関、北岳に挑戦します。部活動最後の挑戦になるので、そこを乗り越えて大学受験に挑戦します。
三坂先生高岡くんは私にとって唯一、3年間担任を務めてきた生徒なので、成長の軌跡を見る思いです。ご家庭も含めて三位一体で良い進路実現ができるように頑張ろう!