荒井元浩さん
東京音楽大学 音楽学部
トロンボーン専攻4年
私とトロンボーンとの出会いは小学生の頃。姉と一緒に金管バンドに入った時から現在までずっと吹いています。
吹奏楽部顧問の先生の専攻は声楽です。「音楽をつくりあげるためには、音楽を“歌い込む”ことが大切」と教えてくれました。私が音大に進学したいと言った時、音楽大学のトロンボーンの先生に会いに行くことを勧めてくださった先生でもあります。私が音大に進学してから毎年、音大志望者がいるようで、教育実習中にも音大を志望する後輩の相談を受けました。
二松学舎柏の吹奏楽部は、楽器初心者も経験者も、今、自分ができることに精いっぱい取り組むクラブです。母校に戻って改めて、人の心を打つのは楽器の技術ではないのだと感じました。人の心を打つ音楽とは、そこに気持ちが乗っているかどうかです。
音楽の面白さは、正解が一つではないことだと思います。文学作品を楽しむのと同じように、作者がどのような意図でその音楽を作ったのか、解釈によって違う音楽になります。あるいはその楽曲が作られた時代の世界情勢を理解することで、解釈の仕方も違います。自分は作曲者の意図を考え、感じて、演奏するのがとても楽しいです。
私が高3の3学期にコロナ禍となり、発声や楽器を奏でるのが難しい状況にありましたが、私自身も改めて音楽について考えさせられた出来事でした。最近、感銘を受けたのはウクライナでの戦火において、崩壊した街でチェロ奏者が一人で演奏していた光景です。あのチェロ奏者を撃とうとは誰も思わなかったと思います。
将来は、教員と演奏者の両方をできることが理想です。音楽の難しいところは、“いかにして自分の気持ちを表現するか”に尽きると思います。自分も音楽で表現しながら、それを学ぶ生徒の手助けができるような教員をめざします。
数学担当の北堀さん
国語担当の皿谷さん
社会科(歴史)担当の和地さん
保健体育担当の髙橋さん
音楽担当の荒井さん