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生徒が自ら企画して実現させた修学旅行

日本大学豊山女子高等学校

〒174-0064
東京都板橋区中台3-15-1

TEL:03-3934-2341

学校情報 学校HP

一人ひとりに学びがあり
成長が見られた九州修学旅行

 日本大学豊山女子高等学校には、英語教育と探究学習を一つのプログラムに盛り込んだ国際交流教育があります。同プログラムの一環である修学旅行は「A特進クラス」がアメリカ・ボストンへ、「N進学・理数Sクラス」はオーストラリアへ赴き、グローバルな視点で探究学習を行います。

 コロナ禍で海外への修学旅行が難しくなっていた昨年、A特進クラスの担任である岩瀬央郎先生は悩んでいました。

「昨年度はコロナ禍も少し落ち着いてはきたものの、渡航についてはまだ微妙な状況でした。A特進のボストンへの修学旅行には、ハーバード大学の学生が中心となって企画する、世界で活躍できる女性を育てる『LADYプログラム』があります。このプログラムに参加したくて本校に入学した生徒も多くいるほどで、『ボストンに行けない』と告げることはとても心苦しいものがありました」

 高2になった時点で選出された修学旅行委員の3人は、当時の心境を次のように話します。

「将来、海外で生活したいと考えていた私にとって、修学旅行はグローバルな視点で世界を見られるとてもいい機会でした。だからこそボストンに行けないと聞いた時はつらかったです」(Nさん)

「もしもボストンに行けないとしたら、学校が決めた代替地に、学校が決めたスケジュールで研修旅行をするのだろうな……と覚悟していました」(Kさん)

 そんな落ち込む生徒たちに、岩瀬先生は「生徒自身が企画する国内修学旅行」を提案しました。

「自分たちで行き先から決める修学旅行は本校において前例がなく、想像もしていませんでした。そこで国内だとしたらまず、北方面か南方面かというところから多数決をとり、11月だとすでに寒いこともあって南方面に決まりました。そのうえでレジャーや観光だけでなく、それぞれが学びたいことをもち寄って日程に盛り込むことにしました」(Sさん)

 こうして修学旅行先は九州に決定。修学旅行委員と旅行会社の方との綿密なミーティングが始まったのです。

「旅行会社の方とは、半年間くらいはやり取りを重ねたと思います。今でも旅行会社の担当の方が来校すると、必ず委員を務めていた生徒たちに声をかけてくれます。大変なことも多かったため双方の距離が縮まり、良好な関係を築けたのではないでしょうか」(岩瀬先生)

 修学旅行委員の3人は「ボストンには行けなかったけれど、一人ひとりに学びがあり、成長がありました」と語ってくれました。そんな委員3人の声を紹介します。

生徒Voice1

授業では得られない学びがあった長崎探訪

Kさん Kさん(高3)

 日本の文化や伝統的な建造物に興味があった私は、熊本城の修復の様子をぜひ見たいと思ってスケジュールを提案しました。訪れた熊本城は、天守閣の修復は進んでいるようでしたが、石垣や周辺の建造物はまだまだこれからという状況でした。「修復の完了は5年後くらい」と伺いましたが、現代技術によって城を建築する過程を見ることができて本当に良かったと思います。貴重な体験でした。

 私たちの班は出島見学もスケジュールに盛り込んでみました。出島については教科書を通して知っていたのですが、授業では「“狭い地域に押し込まれていた外国人の圧迫感”とはどれほどのものなのだろう?」と疑問に思っていました。実際に行ってみると確かに圧迫感のある場所で、食べ物にも制限があったようです。同時に外国の文化がここから入ってきたことも実感できるなど、座学ではわからなかった学びが数多くありました。

 自分たちで企画する修学旅行は、今まであまり話したことのない友達とコミュニケーションを深めるチャンスでもありました。最初は自分の行きたいところをどんどん盛り込んでスケジュールを考えていたのですが、班の仲間の意見を聞いたほうが、より良いスケジュールになるということに気づかされたのです。今年で3年生となり本格的な受験勉強もスタートしますが、仲間と一緒に乗り越えていけそうです。

生徒Voice2

熊本城だけではない「熊本地震からの復興」を実感しました

Sさん Sさん(高3)

 私は東北の出身ということもあって、熊本の復興に興味がありました。熊本地震からの復興というと、熊本城の状況がクローズアップされることが多いのですが、実際に行ってみると、ほかにも復興に取り組んでいる場所がまだまだありました。

 南阿蘇鉄道もその一つです。立野渓谷にかかる橋梁の架け替えは目前でしたが、いまだに10km程度、電車が不通になっている場所もあります。それでも今年7月には全線での運転が再開されるとのこと。私たちが訪れた昨年11月は、がれきなどの撤去が完全には終わっておらず、途中までしか行くことはできませんでしたが、全線運転再開に期待が高まる時期でもあったので、現地でしかわからない空気を感じました。

 長崎は坂の多い街で、お年寄りや体が不自由な方のための斜面移送システム『てんじんくん』が設置されていました。私たちの班は実際にそれを使って移動する方にお話を聞くこともできて、大きな収穫でした。絵本の美術館にも行き、長崎出身の作家が描いた長崎の高台から見た風景に感銘を受けました。

 盛りだくさんの内容で、時間通りにスケジュールをこなすのは大変でしたが、臨機応変に対応しながら達成感のある修学旅行となりました。

生徒Voice3

迫害された人々に想いを馳せた天草四郎ミュージアム

Nさん Nさん(高3)

 長崎での班行動は、坂を登っては降りての繰り返しが印象に残っています。とても大変だったのですが、みんなで励まし合いながら移動しました。

 私が長崎で学びたかったのは、隠れキリシタンの歴史です。天草四郎ミュージアムで強烈なインパクトを受けたのは、天草四郎陣中旗でした。旗の表面には血痕らしき赤い斑点や泥の跡があり、隠れキリシタンがどれほどの迫害を受けていたのかと考えさせられました。今の時代は全員が自分の好きなものを信じることができています。それができなかった時代について深く考えるきっかけになりました。

 将来は海外に住んで、多彩な文化を学びたいと思います。特に宗教の分野に興味があり、自分の生き方にもつながるのではないかと感じています。興味があるのはカナダです。カナダにはヨーロッパからもアジアからも、多様な人々が集まっています。多彩な文化に触れながら、私自身もいろいろな経験をしたいと思います。

1日目に宿泊したホテルはすぐ前が海だったので、早起きして日の出を見て、浜辺を散歩しました。 1日目に宿泊したホテルはすぐ前が海だったので、早起きして日の出を見て、浜辺を散歩しました。
長崎の郷土料理・卓袱料理では、和食、中華、オランダ料理の要素が交じり合っています。 長崎の郷土料理・卓袱しっぽく料理では、和食、中華、オランダ料理の要素が交じり合っています。
柳川の川下りも体験。 柳川の川下りも体験。
日本三大夜景の一つ、稲佐山から見た長崎の夜景も良い思い出になりました。 日本三大夜景の一つ、稲佐山から見た長崎の夜景も良い思い出になりました。
帰りの飛行機の中、旅の終わりが近づく東京上空から撮った1枚。学びの多かった修学旅行を振り返った瞬間です。 帰りの飛行機の中、旅の終わりが近づく東京上空から撮った1枚。学びの多かった修学旅行を振り返った瞬間です。

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