脇坂
心
寧
さん(高2)
私は幼稚園の頃からピアノ教室に通っていました。中学生の時、この教室の先輩が大成高校の卒業生で、高校生活の思い出をいつも楽しそうに話していたんです。そこで学校見学に訪れてみると、校舎がきれいで、雰囲気が良かったので受験しました。
中学ではテニス部だったので、高校生になったら運動部に入ろうと考えていました。でも、部活動を紹介するビデオを見た際にハンドベル部の演奏を聞いて興味をもち、考えが変わりました。
実際に見学に行くと先輩が練習をしていて、その音色がきれいで、演奏をさせてもらうと楽しかったんです。その時もう一人、見学に来ていた生徒が三上さんでした。三上さんは違うクラスでしたが、意気投合して「一緒に入部しよう」と決めました。
ハンドベル部に入部して良かったと思えるのは、近隣にあるショッピングモールや図書館、高齢者施設などで演奏することで地域に貢献できるところです。体育館やコンサートホールと違い、こうした場所ではステージと聴衆の方々との距離が近いので、演奏を喜んでくださっている様子を間近に見ることができます。演奏する曲の多くが、Jポップです。どんな曲を演奏したいかを部員たちで話し合い、決まったら大高先生に楽譜をつくっていただきます。
ハンドベルの演奏には、高度な技術が要求されます。また、部員の人数が増えるほど、多くの部員たちと呼吸を合わせてメロディラインをつくらなければなりません。こうして一生懸命に練習した成果を発表した後は、大きな達成感が胸にあふれてきます。
部長として苦労していることは、「こんな曲を演奏したい」という部員たちの要望を聞くとともに、一人ひとりの気持ちをくみとりながら、全員をまとめあげることです。みんなの心をひとつにしながら、どんな演奏にすれば多くの方たちに喜んでもらえるかを考えることで、少し成長できたかなという気がします。
将来の夢は数学の先生になることです。できるならこの学校で教えて、ハンドベル部の顧問になれたらいいなと思っています。
これを読んでいる受験生の皆さんに来ていただきたいのは、9月下旬の文化祭『大成祭』での演奏会と、3月下旬に合唱部と合同で開催する定期演奏会です。三鷹市芸術文化センターの『風のホール』で行います。1年間の演奏の集大成です。ぜひ、お越しください。