
「生徒一人ひとりが主体的にSDGsをとらえていることを感じています」(横井先生)
「『環境システム』とは、探究学習とプロジェクト型学習(PBL)をバランスよく組み合わせた、国際教養コース独自の授業のことです。将来はプロジェクトマネージャーとして、自らグローバル社会で活躍することを思い描きながら、今、世界で起きているさまざまな環境問題と向き合ってもらっています」と話すのは、『環境システム』を指導する横井智美先生です。
注目の授業『環境システム』のベースとなっているのは、世界中の高校生からも注目を集めているSDGs(持続可能な開発目標)です。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、17のゴールと169のターゲットからなる国際目標のことです。
「『環境システム』の授業は、SDGsの観点から、世界で起きている環境問題について、自ら課題を選択し、問題解決に向けての提案をするところから始まります。ただ、そうはいっても誰もがスムーズにスタートできるわけではありません。環境問題の改善に向けて“行動を起こす”ことは良いことですが、それを受け取る人によって、自分とは異なる“受け止め方”もあるからです。グローバルな世界には、多様な人々が暮らしていることをしっかりと認識しながら、世界の環境問題と向き合ってほしいと思っています」(横井先生)
試行錯誤しながらも各班で探究テーマが決まり、テーマが出そろったのは高2の夏休み前のことだったといいます。それから約8カ月をかけて、『環境システム』の集大成の場となるポスターセッションをこの日、迎えました。同学年の友達や先生方を前に、これまでの探究活動の成果を発表する生徒たちのイキイキとした姿がありました。