30年以上も前から、「世界を生徒の活躍する舞台」と捉え、国際教育に力を入れている文京学院大学女子高等学校。ゼミ形式の課外授業『国際塾』では、「世界で必要とされ、活躍できる人材」の育成を目標に掲げています。中学校副校長・グローバル教育担当の島田美紀先生にお話を伺いました。
30年以上も前から、「世界を生徒の活躍する舞台」と捉え、国際教育に力を入れている文京学院大学女子高等学校。ゼミ形式の課外授業『国際塾』では、「世界で必要とされ、活躍できる人材」の育成を目標に掲げています。中学校副校長・グローバル教育担当の島田美紀先生にお話を伺いました。
島田先生多様性豊かな環境がグローバルマインドを育むとの視点から、本校では他校に先駆けて、グローバル人材育成の場としての『国際塾』を設置して現在に至ります。「英語を学びたい」「英語に興味がある」という生徒が、英語で学ぶことを通して、英語運用能力を高めていきます。部活動などを続けながら、自分のペースで参加できることも魅力の一つです。近年では、海外の大学へ進学することをめざす生徒も増えています。」
島田先生そうですね。大学のみならず、英語を“社内公用語”としている企業も増えており、英語力がその人の人生を左右するといっても過言ではありません。それだけに“受験のためだけに覚える英語”ではなく、“本当に役に立つ英語を学ぶ場”としての『国際塾』であることが重要なのです。
島田先生イメージとしては「学校の中のもう一つの学校」ですね。開校日は毎週火曜日から金曜日の放課後で、受講対象は中1から高3までの全学年です。授業は基本的にオールイングリッシュで行われますが、仮に英語が苦手だからといっても躊躇する必要はありません。各講座を担当するネイティブ教員の専門性を生かして講座を設定しているので、英語だけを学ぶ場ではないのも『国際塾』の魅力の一つだからです。
島田先生2022年度は、英検対策講座のほかに、ゲームデザインの基礎を学ぶことができるGame Programming講座、絵画や写真を通してアートを学ぶ講座や、体の機能や構造を学ぶSports medicineなどの講座がそろっています。なぜそのように多彩な講座があるのかというと、本校のネイティブ教員から毎年、「自分の趣味や専門を活かした講座をやりたい」と、積極的なアイデア提供があるからです。つまり、単に英語を学ぶということではなく、担当するネイティブ教員の趣味や専門分野を生かして英語で楽しむという発想です。人間性も豊かで、魅力的なネイティブ教員と接するなかから、どんどんグローバルマインドを育んでいってほしいです。
島田先生そのとおりです。英語が得意なのに人と話すことは、苦手という生徒が、『国際塾』での活動を通して自信がついて、海外研修にも参加しました。英語力を高め、将来は英語を使った職業に就きたいと目標に向かって邁進しています。また、ゲームデザインに取り組みながら、高度なプログラミングの技術まで習得した生徒もいます。何か自分のなかに、これまで経験したことがないものが入り込んでくるって、なんだかワクワクしませんか? 『国際塾』で、ネイティブ教員とのイングリッシュコミュニケーションを通して、これまでに気づくことがなかった“もう一つの自分”と出会うことも、きっと楽しいと思います。
※高校生対象の講座一覧は下記URLより見ることができます。
講座一覧Kさんネイティブスピーカーの英語に比べると、自分の英語はどう考えてもカタコトなので、高校入学段階から思い切って『国際塾』に入りました。こだわったのは「耳」です。ネイティブスピーカーが話す英語を聞き分ける「耳」が鍛えられると思いました。
Sさん小1の頃から英語教室に通っていて、ある程度の英語力があると思っていましたが、人見知りだったので、どうしても人とコミュニケーションをとることが苦手でした。『国際塾』に入ってネイティブの先生方とのコミュニケーション力を鍛えようと思いました。
Kさん基本的に講義中はオールイングリッシュなので、徹底して「耳」が鍛えられたところです。私はコミュニケーションスキルを鍛える講座を選択しましたが、「あ、こういうことを言っているんだな」とわかった瞬間から、どんどん先生の話している英語が理解できるようになっていったのはうれしかったです。正直に言うと、中学まで私は英語が苦手でした。でも苦手だったからこそ、あえて『国際塾』に挑戦したことで成長できたと思っています。
Sさん各講座とも少人数なので、ネイティブの先生に質問する機会も、生徒同士で英語を使って話す機会も、普段の英語の授業に比べると段違いに多くあるところが魅力だと思います。それと、講座内容もバラエティに富んでいるので、自分の好奇心で講座を選べるところもいいですね。英語を学びながらプログラミングの腕が上達したのもうれしかったです。
Kさんやはり英語を聴くための「耳」が鍛えられたことです。定期テストでも、正解率が急上昇しているのが自慢です(笑)。
Sさん以前に比べて気軽に会話することができるようになったことです。人前に出てしゃべることがまったくできなかった私ですが、スピーチコンテストやレシテーションコンテストの際は大勢の前に立ち、鍛えた英語力を披露するまでになりました。『国際塾』に入って、周囲の人たちに自分の意見を伝えることが、心の底から「楽しいな」と思えるようになりました。
Kさんそれともう一つ。『国際塾』にいることで、自ずと英語を勉強する時間も増えるので、英検のことを強く意識するようにもなりました。今、私は英検2級ですが、そこに満足せず卒業するまでにもうワンランク上をめざしたいと思って頑張っています。
Sさん校内でも頻繁にネイティブの先生方と、ごく自然にコミュニケーションが取れるようになりました。今後は、海外研修プログラムにも積極的に参加していきたいと考えています。
Kさん大学に進学して、もっと自分の世界を広げたいと思っています。英語ができればできるほど可能性が広がるので、将来は海外留学もしてみたいです。できれば一人で、ホームステイにも挑戦したいです。
Sさん大学は外国語系の学部に進学したいです。私は本が好きで、特に今はイギリスの作家にはまっています。そうした海外の作品の翻訳の仕事にも興味がありますし、逆に日本のアニメなどを英語に翻訳して、海外に紹介する仕事ができたらそれもいいですね。
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