藤原さんがいちばん楽しみにしている授業は、『国際探究』です。
「私は両親の影響で幼い頃から好きだったディズニーをテーマにした研究に、ネイティブの先生の指導のもとで励んでいます。『なぜ人はディズニーに対して夢を抱くのだろう?』という点に着目し、主人公の描き方など世界観について調べています。
『国際探究』のテーマは一人ひとり違います。なぜ、人は宝石にひかれるのかをテーマにしているクラスメートもいれば、新選組について調べていくうちに日本のお城の構造に興味をもつようになって、お城をテーマにしているクラスメートもいます。
10月の学園祭では、自分の研究の中間発表を大勢の生徒と来場者の前で行いました。英語で発表する生徒もいましたが、私は多くの方々に自分の思いや考えを伝えたかったので日本語で発表しました。両親も見に来ており、私が両親の影響からディズニーが好きになったことを話すと、とても喜んでくれました。
この学校で学んで成長したと感じるのは、自分を表現したり、自分の考えを発表したりすることに苦手意識をもっていた私が大きく変われたことです。『本科』と同じように『GS』でも全教科でPBL型の授業が行われています。どの授業も自分の意見をみんなから認めてもらえるため、自信をもって発表できるからです。みんなの意見から刺激を受けるうちに、『私がこんな意見を発表したら、みんなどう思うのかな?』と思うとワクワクするようになりました。
本を読むのが好きなので、将来は翻訳家など英語を使った仕事につけたらと思っています。女優の上白石萌音さんが書いた『翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅』を読んで、自分の感性が翻訳という表現方法に活かせることを知ったからです。
井上くんが話していたように、サレジアン国際学園は学年やコースの壁がない学校です。私は併設中学校の1年生と、お昼休みによくおしゃべりをして楽しんでいます。先輩方も『本科』の生徒も気軽に話しかけてくれ、多くの生徒と友達になれました。これを読んでくださっている中学生の皆さん、この学校で一緒に充実した高校生活を送りましょう」
読書好きな藤原さんは、図書館をよく利用するそうです。
高校で生物を教える先生になりたいという井上さん。担任の先生と一緒に。