グローバル課程では、国際人としての視点を身につけるさまざまなプログラムに挑戦しています。たとえばSDGsなど、世界の問題・課題について探究し、プレゼンテーションする機会は、高大連携のなかに用意されています。
昨年秋には東京農業大学主催の「食と農と環境を考える 世界学生サミット」に参加して、貧困問題をテーマに入賞した生徒がいました。
「このグループは、日本の子どもたちの貧困に目を向け、フードバンクや子供食堂に興味を持ちました。そこで、家で捨てられてしまいそうな食品をクラス内で募ったところ、かなり多くの食品が集まったので、埼玉県内のフードバンク団体に寄付しました。サミットではこの活動についてのプレゼンテーションを英語で行い、インド、イギリス、アフリカの学生からコメントをいただきました。生徒たちは頑張って回答していたので、それも貴重な学びになりました。
ほかに城西大学主催のスピーチコンテストに参加した生徒もいます。彼は「ブラック・ライブズ・マターは世界的に有名だけど、日本にも差別はある」と感じて、日本におけるアジア人差別問題を取り上げていました。
グローバル課程では、一人ひとりがさまざまな視点で世界を見ています。それぞれの視点で興味・関心を育んでいるようで、1期生である高3生は国際・文学・教育・経済・情報など、多岐にわたる分野の進路希望をもっています。
また、さまざまな進路希望をかなえるために、多くの生徒が英語外部検定試験のスコアを大学受験の武器として考えています。今年の高3生は全員が英検2級まで取得していますが、そのなかには高校入学時点で英検受験経験のない生徒も含まれています。最難関大学志望の生徒の中には準一級を取得した生徒もいるので、ほかの生徒もいい刺激を受けていると思います」(長澤先生)