「ダンス部をつくってほしい」。そんな願いを抱いた生徒たちが校長先生にプレゼンテーションを行い認められ、2024年4月、東京農業大学第三高等学校に「ダンス部」が創部されました。学校説明会で初めてダンスを披露し、地元のお祭りにも参加。現在、9月に開催される『浪漫祭』(文化祭)での発表に向けて練習に励んでいます。そこで最初に声をあげた生徒の一人である池田千尋さん(高2)、部長の豊島柚羽さん(高2)、副部長の土田理央奈さん(高2)、そして顧問の金澤朋花先生(保健体育科)に話を聞きました。
「ダンス部をつくってほしい」。そんな願いを抱いた生徒たちが校長先生にプレゼンテーションを行い認められ、2024年4月、東京農業大学第三高等学校に「ダンス部」が創部されました。学校説明会で初めてダンスを披露し、地元のお祭りにも参加。現在、9月に開催される『浪漫祭』(文化祭)での発表に向けて練習に励んでいます。そこで最初に声をあげた生徒の一人である池田千尋さん(高2)、部長の豊島柚羽さん(高2)、副部長の土田理央奈さん(高2)、そして顧問の金澤朋花先生(保健体育科)に話を聞きました。
高1の秋頃、私と私の友人合わせて4人が「この学校にダンス部があったら楽しいのにね」という話になりました。私は小2からフラダンスを習っていたので、ダンスもやってみたいとを思っていたところでした。「だったら、つくろうよ」ということになり、SNSで生徒に呼びかけました。すると賛同する声がたくさん募ったので、iPadで企画書を作り、校長先生にプレゼンテーションをしました。
企画書には具体的な内容を記しました。例えば、「週2回、大会などに向けて練習する」「経験者を中心に部員全員で助け合いながら、部活動に取り組む」「『浪漫祭』ではいろいろな人を勇気づけられるように笑顔と感動を届ける」「部員が挨拶などの礼儀や校則を遵守する意識をもつ」といったことです。この内容に校長先生が納得してくださり、2024年4月に創部が決まりました。顧問は、この学校に着任されたばかりの金澤先生です。金澤先生は15年間、チアダンスをしていた実績があります。
部員を募集したところ、幼い頃からダンスを習っていた豊島さんと土田さんが入部してくれました。現在、部員は高1が10名、高2が18名で、男子も在籍しています。友達も増えました。私たちの思いに共感して、これだけ多くの部員が集まってくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
練習しているダンスは『K-POP』や『ヒップホップ系』などで、金澤先生はもちろん、豊島さんや土田さんなどダンス経験者に優しくていねいに教えてもらっています。創部してから今日までで最も感動したのは、学校説明会で受験生や保護者の方々の前で踊ったことです。ダンスを大勢の前で踊り切ったのは、私にとって初めて経験でした。ますますダンスが好きになり、大学に進学しても続けたいと思っています。
幼い頃からダンスを続け、ダンスが大好きな私は、池田さんたちが投稿したSNSを見て、「私も!」と賛同しました。高1の3学期終業式で翌月の4月にダンス部が設立されることを知って入部を決め、そして部長に立候補しました。
部長の役割は、みんなの意見をまとめたり、連絡事項を伝えたりすることです。副部長の土田さんをはじめ、部員のみんながサポートしてくれるので助かっています。部長としての目標は、部員たちが振り付けを覚えることで必死になったり、ミスを気にしたりせずに、ダンスを心から楽しめる部にすることです。ダンス部として初めてのステージとなった学校説明会では、この学校の制服紹介を兼ねて制服を着用して踊りました。部員たちが笑顔でアイコンタクトしながら呼吸を合わせて踊っている姿を見て、「みんな心からダンスを楽しんでいるんだ!」と思い、感動したことを覚えています。
ダンスが大好きな人はもちろん、これまでダンスをしたことがないけれどダンスに興味がある人なら大歓迎です。この記事を読んでくれている受験生が、この学校に入学してダンス部に入ってくれたらとてもうれしいです。ぜひ一緒に楽しく踊りましょう!
ダンスを小1から、バレエを幼稚園の年長から続けてきた私は、高校生になったらダンス部に入ろうと考えていました。でも、この学校にダンス部がなかったので、池田さんたちのSNSを見て、創部されたら絶対に入部したいと思っていました。
入部すると、金澤先生が振り付けをしてくださる曲が私の好きな曲ばかりなので、練習が楽しくて学校生活がこれまで以上に充実しています。そして、この素敵な部のために何か役に立てることができないかと思い、副部長に立候補しました。豊島さんが話していたように、全員が協力してくれ、ダンスを通して部員の気持ちがひとつになっていることが実感でき、うれしく感じています。
私は創部当時から、みんなのダンスを動画で撮影し続けています。学校説明会はその後何度も開催され、私たちはダンスを披露してきました。その動画を見ると創部時と比べ、回を追うごとにみんなの踊りが上達していることが手に取るようにわかります。動画を見るたびに「ゼロからのスタートで、ここまで到達できたんだ」と思い、胸が熱くなります。部の目標は、『浪漫祭』でみんなを感動させたり、大会に出場したりして、全校生徒から誇りに思ってもらえる部にすることです。
私は5歳から大学までチアダンスを続けてきました。小学生の時から全国大会に出場してきたので、こうした経験を活かせる仕事に就きたいと思い、大学でスポーツ科学を専攻し、保健体育の教員免許を取得しました。
しかし、大学卒業後はダンスから離れて1年ほど企業で働いていました。そんな私に今年、大きな知らせが舞い込んできました。東京農業大学第三高等学校から、「ダンス部の顧問やコーチはできますか?」と声をかけていただいたのです。快諾した後、生徒たちから「ダンス部をつくりたい」という声があがって校長先生がそれを認め、ダンス経験のある顧問やコーチを探していたことを知りました。
2024年4月、保健体育の教員としてこの学校に着任すると、私は新入生歓迎会で生徒会役員の生徒とともにダンス部の新設を発表し、部員を募集しました。最初は入部希望者がわずかだと思っていたのですが、予想以上に多くの生徒が集まって驚きました。最初に入部届けを持ってきたのは男子生徒です。
そして学校説明会で初めて、大勢の人たちの前でダンスを披露することができました。本番前日に練習した時の感動は忘れることができません。一生懸命に踊っている部員たちの姿を見て、胸がいっぱいになりました。私は大学を受験する際、志望理由書に「いつか教員になって、ダンス部かチアダンス部の顧問になることが夢です」と書いたことを覚えています。その夢をこの学校の生徒たちが叶えてくれたのです。
愛する部員たちに私がまず体験させたいのが、『浪漫祭』のステージで踊る感動です。私が高校時代に文化祭で踊り、それが素敵な思い出となって今も心に残っているので、同じ思いを部員たちに味わってもらいたと考えています。その先の目標は、部員たちをダンスの大会に出場させることです。ダンスにはさまざまな大会があるので、そのなかから生徒たちが心から満足でき、成長できる大会を選んで送り出したいと思っています。ダンスがもつ輝かしい世界を部員たちに見せてあげることが、私のこれからの夢です。
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