「『なりたい自分』に全力でサポート!」を合言葉に、生徒一人ひとりの個性に向き合う面倒見の良さで定評のある緑ヶ丘女子高等学校。今年創立75周年を迎える同校は、横須賀・三浦地区で唯一の女子伝統校であり、「自立した女性の育成」を実践してきました。
同校には「なりたい自分」になるための取り組みの1つとして「特進・看護医療コース」「総合・進学コース」「幼児教育コース」の3コースが設置されています。同コースに在籍する生徒3名に、それぞれ「なりたい自分」について語ってもらいました。
「『なりたい自分』に全力でサポート!」を合言葉に、生徒一人ひとりの個性に向き合う面倒見の良さで定評のある緑ヶ丘女子高等学校。今年創立75周年を迎える同校は、横須賀・三浦地区で唯一の女子伝統校であり、「自立した女性の育成」を実践してきました。
同校には「なりたい自分」になるための取り組みの1つとして「特進・看護医療コース」「総合・進学コース」「幼児教育コース」の3コースが設置されています。同コースに在籍する生徒3名に、それぞれ「なりたい自分」について語ってもらいました。
特進・看護医療コースは1年次に広く学び基本的な学力を身につけて、2年次からは文系と理系、看護・医療系に分かれて学びます。看護・医療系では文系・理系のカリキュラムに加え、医療時事やメディカル英語など、将来の医療人として活きる授業が行われます。
私の母は助産師です。生命の誕生を助ける仕事はとても大変なはずなのに、母はいつも笑顔です。人を心からケアする仕事は素晴らしいと日頃から感じていたので、私も助産師を目指すようになりました。
2年生になって看護・医療系を選択した私にとって、医療時事は興味深い授業でした。医療時事は理科と社会科の先生が担当していて、最後に小論文を書いて国語科の先生が添削してくださいます。最近、私が気になった医療系のニュースは子宮頚がんワクチンの問題です。これは高校生の私たちにも関係のある問題なので、関心をもって見ています。
3年生になると、看護やメディカル英語などの授業が始まります。横須賀にはアメリカ合衆国の海軍基地があり、学校周辺は外国人の多い地域であることから、将来、医療人になった際にも外国人のケアをする機会があると思うので、英語力は必須だと感じます。
クラブ活動は「おもてなしカレッジ」と「健口倶楽部」、そして華道部に所属しています。「おもてなしカレッジ」は、東京オリンピック・パラリンピックを機に横須賀の街を盛り上げようと始まった活動ですが、コロナ禍の影響でまだあまり活動できていません。その代わりに学校説明会では受験生を案内したり、新1年生のためのウエルカムパーティーもおこなったりしました。
「健口倶楽部」は、平田校長先生が主宰するクラブです。最近伺ったなかでは、「健康寿命を伸ばすためには歯の健康が大事」というお話が印象的でした。
特進・看護医療コースは1年次で週3回、2年次で週2回の7時限目の授業があり、部活動や課外活動と両立させながら充実した学校生活を送っています。将来はコロナ禍で奮闘した看護師さんたちのように、笑顔で人をサポートできる人になりたいです。
多様な進路を実現するために、幅広い選択授業が設定されています。2年次では8時間、3年次で12時間設定されている選択授業には、看護系や商業系など専門性の高い科目があります。進級する際には他コースへの移動も可能です。
緑ヶ丘女子を選んだのは、横須賀・三浦地域で唯一の女子校だったからです。女子だけの学校生活は、みんなが自分を素直に表現していてオープンな雰囲気です。
私は将来、社会福祉系の学部をめざしています。なかでも興味があるのは、ドラマで知った児童養護施設です。ドラマの主人公は児童養護施設で育っていたので、どういう施設なのかを調べるうちに、将来の選択肢のひとつになりました。
総合・進学コースの選択授業は看護系、幼児教育系、芸術系など多岐にわたっています。私が選択した社会福祉の授業には、政治経済にかかわる分野と家庭にかかわる分野の2つがあります。政治経済にかかわる授業では、さまざまな国の社会福祉について学びました。家庭にかかわる分野には、保険にまつわることやDV問題などもありました。
最近、バリアフリーについて学んだのですが、バリアフリーとは道の段差をなくすだけでなく、公共の場で緊急事態が起きたとき、耳の聞こえない人でもその情報を得られるような仕組みがあると知りました。
毎日Mg(緑ヶ丘)ノート(※)にその日あったことや、学習の記録をつけていますが、振り返ると自分の自信がもてるところが見えてきて、成長を感じることができます。
クラブ活動は写真部に所属しています。私は人物撮影が好きなのですが、コロナ禍の影響で、最近は風景を撮影することが多いです。でも北海道への修学旅行では、友達の普段の姿をたくさん撮ることができました。学校説明会のときにも先生に「カメラを持ってきて、みんなの写真を撮って記録しておいて」と依頼されたのもうれしかったです。
緑ヶ丘女子は自分の得意なことを伸ばしてくれる学校です。何よりも、いつもていねいに話を聞いてくださり、ダメなことはダメと叱ってくださる先生がいるのが一番いいところです!
※自己管理能力を高めることを目的とする同校オリジナルのスクールノート
幼児教育コースは神奈川県内の高校で唯一のコースです。座学と実習を繰り返しながら、保育者になるための知識と実践力を養い、卒業後の進学先や就職先で高い評価を受けています。特に実習は3年間で最大30日、7つの園で行うことが可能であり、子どもたちと接することで感動と発見が得られ、保育者としての資質を養います。
幼児教育コースには、幼児向けダンスの授業や童謡の弾き歌いの授業があります。幼児教育に必要なピアノ演奏では、全員に週1回のピアノ個人レッスンがあります。私はピアノ未経験者だったので、この個人レッスンがあることを知って緑ヶ丘女子を選びました。
クラスメイトは同じく将来、幼児教育をめざす仲間ですが、ピアノ経験者は半数以上いました。ピアノレッスンは週に1回、レッスン室にてマンツーマンで行われています。
音楽の授業は経験者と未経験者に分かれて行われ、1人1台持ち運べるピアノを視聴覚室に運んで授業を受けます。
幼児教育コースでは体を動かしながら楽しく学ぶ授業が多く、休み時間にクラスのみんなで習った童謡を歌うような明るい雰囲気です。
実習は1年生から始まります。私は初めて実習で保育園に行ったとき、人見知りの子にどう話しかけたらいいのかわかりませんでした。でも、幼児教育コースの学びのなかで絵本の読み聞かせや紙芝居のやり方を学ぶうちに、実習先で自信をもって子どもと向き合えるようになりました。
いくつかの大学のオープンキャンパスに行きましたが、いつも面接で驚かれるのは、「高校生で実習を経験している」ということ。ほかの高校にはこのような実習の機会はなく、私は貴重な体験をしたのだと実感しました。
オープンキャンパスに参加した結果、初めて東京の大学生活を経験する私でも、不安を感じないような大学を選びました。その大学では心理学を学べるので、子どもと生活する人たちと一緒に相談し合えるような環境作りがしたいと思います。将来は、子どもとその家族のことも考えられるような幼稚園教諭をめざします!
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