自ら進んで学びに行く姿勢をもつことにより、学習内容の理解度はどんどん深まっていきます。このような「主体的な学び方」に欠かせないのが、ICT(=Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用した教育です。花咲徳栄のICT教育は、生徒の主体的に学ぶ姿勢を育みます。
自ら進んで学びに行く姿勢をもつことにより、学習内容の理解度はどんどん深まっていきます。このような「主体的な学び方」に欠かせないのが、ICT(=Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用した教育です。花咲徳栄のICT教育は、生徒の主体的に学ぶ姿勢を育みます。
今や学校生活において欠かせない存在となったICTは、日々使用する教科書などの電子化をはじめ、自宅でも学べるオンライン授業の実施、動画を活用した授業の展開、タブレット端末での資料作成など、生徒一人ひとりの主体的に学ぶ姿勢をサポートする、使いこなして楽しい注目の学習ツールです。
勉強と部活動の両立を表わす「文武両道」型の学校生活を送る花咲徳栄の生徒たちは、1人1台のiPadをカバンに入れて登校しています。各教室に入るとそこには、画像や映像を投影できるプロジェクターも標準配備されていて、iPadとプロジェクターの連携によるプレゼンテーションも日常的に行われています。さらに、携帯に便利なiPadだからこそ、部活動でも自宅での自学・自習でも大活躍しているのです。
今や、「花咲徳栄の学校生活に欠かせないのはICT」とまでいわれるその魅力の一端を取材しました。
まずお話を伺ったのは、情報教育主任の関山達之先生です。関山先生は吹奏楽部のコーチとしてもiPadを活用しています。
「生徒一人ひとりが主体的に学習に取り組むことを目標に、2021年度の入学生より、生徒全員がiPadを日常使いしています。iPad導入前までは、教員から生徒への一方向型の授業が普通でしたが、iPadの導入後は各教科の授業において“双方向型で主体的に学ぶ授業”が定着しています。2023年4月から花咲徳栄の生徒となる皆さんにとっても、iPadが必需品になることは間違いありません。iPadを用いた協働学習(グループで問題解決に取り組む学習法)を通して、自ら主体的に学ぶ姿勢を伸ばしてほしいですね」(関山先生)
具体的にICTツールがどのように活用されているのか、先生と生徒にお話を伺っていきます。まずは、地歴公民科の種部眞美先生からです。
「私が担当する高1の『歴史総合』と高2の『世界史』では、リアルタイム授業支援アプリである『MetaMoji ClassRoom』(以下、メタモジ)をフル活用しています。メタモジを活用するメリットはたくさんありますが、その代表的なものが、グループワークにおける意見交換のしやすさです。ほかの生徒の意見を画面上で確認しながら、それに対して自分の意見を書き込むことも自在にできるので、授業内でのコミュニケーションも活発になります。
また歴史総合では、今から200年前のイギリスの社会問題と現代の共通点を、画面上に表示されたベン図を用いて考えることも授業で行いました。生徒の誰もが主体的に参加できるアクティブな授業では、友達からの意見を多く聞くことかできるので、授業時間が楽しく感じられると思っています。事実、授業に臨む生徒たちの表情が皆、イキイキとしているところに大きな手応えを感じています」(種部先生)
実際に種部先生の授業に参加している生徒の一人が、高2のHさんです。
「『メタモジ』はリアルタイムなところに特徴があるアプリなので、授業にもよりますが、生徒同士でお互いの考えていることが理解できるという点が気に入っています。それと、みんなが同じページへ同時に書き込める機能も付いているので、自分の意見を言うことに遠慮がちな人でも、コミュニケーションがとりやすいです。iPadを活用した授業のなかに自然と入り込んでいるような、そんな感覚も楽しい授業です」
iPadの活用は授業だけに留まりません。種部先生が担任を務める高2のクラスでは、指導と学習の一元管理ツール『Google Classroom』(以下、クラスルーム)を活用した新たな取り組みも始まっています。
「クラスルームを、長期休暇中のPDCA手帳のチェックに活用しています。PDCA手帳は、本校生が全員持っている、学習や部活動など、生活を記録できる手帳です。学期中は毎週回収していますが、長期休暇中は書く習慣が途切れてしまうのが課題でした。そこで、クラスルームにPDCA手帳の写真をアップロードしてもらうことで、休暇中も継続して書くことができる生徒が増えました」(種部先生)
「こういうのを“情報の可視化”というんですよね。いつも応援してくださる担任の種部先生との距離感がより縮まったような気がして、とてもうれしかったです。また、クラスルームにはクラスで共有できるカレンダー機能も付いているので、クラスの予定はすべてiPadの画面上で確認することができます。部活動(空手道部)の試合で公欠になることがあり、そのぶんスケジューリングも大切になるので、勉強と部活動の両立も含めて助かっています」(Hさん)
ここでもう一人、iPad導入効果を語る先生に登場してもらいました。情報教育担当の白土典嵩先生です。
「“iPadをこんなふうに活用してみました”と、実務面でのアイデアを教員同士で共有し合っています。おかげで先生方のスキルが向上して、活用の幅が広がっています。こうした点は生徒たちのより質の高い学習効果、より充実した学校生活にも必ず活かされていくものです」(白土先生)
改めて種部先生に伺うと、iPadの導入を機に、生徒一人ひとりの情報発信能力が上がってきたといいます。
「iPadを通して、いろいろな生徒からさまざな意見が出てくるようになると、自ずと授業が活気づき、どんどんアクティブな学びの空間になっていきました。それを一言でいえば『楽しい授業』です」
「私は正直、メカ音痴ですが、早くもICT教育の成果で、情報化社会でたくましく生きている未来の自分が想像できるようになりました。今では空手道の練習時にもiPadをフル活用しています」(Hさん)
「本校のICT教育の大きな特徴は、デジタルとアナログの“良いとこ取り”です。花咲徳栄で過ごす温もりいっぱいの3年間を、デジタル機能も借りながら、よりスケールアップしていきたいと思っています」(白土先生)
「メタモジを使って、いろいろな生徒の声が聞けて、今までできなかったような授業ができるようになりました。クラスルームを活用することで、生徒との距離感がより近いものになりました。デジタルとアナログの融合による花咲徳栄のデジタル教育に、ぜひ期待してください。入学をお待ちしています!」(関山先生)
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