担任の星川諒先生(数学科)
大石陽葵さん(陸上競技部)
星川先生大石さんは入学式のときに宣誓をしました。部活動でも成績を残して頑張っていますね。
大石さんはい。陸上競技部では200mと100mで都大会にも出場します。
星川先生A特進を選んだ理由は何ですか?
大石さん母が福祉に関する仕事をしていて、その働く姿に影響を受けて、将来は福祉系の心理カウンセラーになりたいと思っています。国家資格を取得するのは大変そうですが、お年寄りや職場で困っている人たちの心に寄り添う仕事がしたいという夢があります。
星川先生陸上競技部で頑張りながらA特進を選ぶことに迷いはありましたか?
大石さん迷いました。A特進は7時間目まで授業があるので、部活動と両立できるか不安がありました。でも、陸上競技部の顧問の先生が、「自分の夢を諦めないために、部活動と両立する道を考えよう」と言ってくださって、A特進を選びました。
星川先生今はどのように両立していますか?
大石さん7時間目の授業が終わってから部活動に行くので、練習が足りない分は自主練習をしています。勉強は通学時間も使いながらやりくりしています。入学して2カ月の今は、生活リズムを整えているところです。
星川先生大石さんは学級委員も務めていますね。
大石さんはい。ほかにも文化祭実行委員と体育祭実行委員も務めています。
星川先生いろいろ「実行」しているんですね。でもすべて、自主的に手を挙げていましたね。
大石さんはい。自分がやりたいと思ったことは何でもやってみようと思い、すべて立候補しました。
星川先生先日、2年ぶりに体育祭が開催されましたが、応援合戦はできませんでした。大石さんにとっては初めての高校体育祭でしたね。なにしろ2年ぶりなので、競技委員などの仕事を踏襲することはできなかったと思うけれど、体育委員を務めた大石さんはどうでしたか?
大石さん先輩方にとっても初めての体育祭なのに、すごく積極的に活動されていて、私たちは精一杯ついていくだけでした。
星川先生文化祭で陸上競技部は何をやるのですか?
大石さんコロナ前はワッフルを作って販売していたそうですが、今年はどうなるのかまだ決まっていません。私は行事が大好きなので、文化祭はクラスのみんなで楽しめることをやりたいと思います。
星川先生コロナ禍でいろいろな行事が中断したり、伝統が途切れたりした部分もあるけれど、それは逆にチャンスでもあります。過去にとらわれず、自分たちのアイデアを思う存分発揮できるはず。自分たちがパイオニアになって、新しい時代を作ってほしいと思います。
大石さん中学時代、コロナ禍でできないこともたくさんありましたが、これから高校生活をエンジョイしていきたいです。
私は将来、心理カウンセラーになりたいので、コロナ禍で経験したことは決して無駄にならないと思います。限られた条件のなかでも、できることに全力を尽くしたいです。
星川先生A特進は国公立大学をめざすクラスなので、多くの科目をまんべんなく学びます。次の試験科目は?
大石さん全部で15教科あります。
星川先生そうですね。多いと思うかもしれないけれど、まずは普段の授業をしっかりと受けて、まんべんなく学ぶ学習スタイルが自分のスタンダードになれば大丈夫。高2からは志望に合わせて選択科目も出てきます。そこでは少人数なので、教員の目がさらに行き届くので安心してください。
A特進の目標進路は国公立大学ですが、もちろん私立大学という選択肢もあります。高1の中間テストで「難しい!」と思うかもしれないけれど、そこで諦めるのではなく乗り越えることが大事。そのうちに「これでいいんだ」と確信できる勉強方法が必ず見つかるので、まずは恐れることなくA特進のカリキュラムに取り組んでほしいと思います。
大石さん私は中学時代にコロナ禍で休校になったとき、「やった! 休みだ!」と油断して、中2の中間テストでものすごく成績が下がってしまったんです。そこで危機感を感じて高校ではA特進を選択した部分もあるので、同じ失敗は繰り返さないように頑張りたいです。
星川先生今、楽しみにしていることは何ですか?
大石さん高2から本格的に始まる探究学習です。自分の興味や関心をどれくらい掘り下げられるか楽しみです。
星川先生日本大学には多彩な学部があって、高大連携も盛んに行われているので、大石さんが興味をもったことについて、大学の先生に尋ねることもできるはずですよ。
大石さん私が今興味をもっているのは「自己肯定感」に関することです。
星川先生日大文理学部には関連する専門テーマの先生がいらっしゃるので、メールしてみるといいですよ。きっと快く協力してくださると思います。「無理」と思ったら何も始まらないので、まずは臆せず何にでも挑戦する姿勢で、一緒に頑張りましょう。
2年松組の笠神さんと担任の岩瀬先生。日大豊山女子のクラス名には植物の名前がついています。A特進クラスは3学年ともに『松組』。「チーム松として頑張ろう」と気持ちを新たにしました。
1年松組の大石さんと担任の星川先生。「咲き誇れ笑顔の花」が、日大豊山女子生の合言葉です。