『特進コース』を卒業した外山暁己くんは今、明治大学の文学部史学地理学科考古学専攻で学んでいます。
                    「中学の時、期末試験で社会科の成績が最も良かった時期があります。自信を得た僕はますます集中して勉強することで、社会科が得意科目になりました。なかでも好きだったのは歴史です。
                     高校に入ると担任の高井先生が世界史の担当だったこともあり、世界史の勉強が楽しくなりました。特に古代史に関心を持ち、学んでいるうちに夢中になり、気がつくと世界史の成績は学年でもトップになっていました」
                     そんな外山くんが明治大学の文学部史学地理学科で考古学専攻を選んだのは「世界の古代史を勉強してこんなに面白いのだから、今度はより身近な日本の古代史を研究してみよう」と思ったからなのだとか。
                     外山くんが明治大学文学部を第一志望にして一般選抜での受験を決めたのは、高3の春。しかし、外山くんは国語と世界史は得意だったものの、入試で大きなウェイトを占める英語は苦手でした。そこで、英単語帳を肌身離さず持ち歩き、空いた時間は単語を覚えていたといいます。
                     そして入試本番で英語の点数が取れなくても、国語の点数を8割以上取ってカバーできるように、現代文や古典、漢文の過去問を繰り返し解いたそうです。その結果、第一志望の大学に現役合格を果たすことができました。
                    「高校入学当初にそこまで成績のよくなかった僕が明治大学に合格できた理由は、『特進部』の先生方の手厚いサポートにあります。担任の高井先生は僕たち生徒に勉強ノートをつくるように話されました。どの科目を何時から何時まで勉強するといったスケジュールを管理するためのノートです。僕はこのノートに毎日、勉強の記録を書き込みました。そのことで自己管理能力が身についただけでなく、受験に関して自信がなくなった時は、このノートを見て、『これだけ勉強したのだから大丈夫だ!』と勇気を奮い立たせていました。
                     また、ほかの先生方もわからない箇所を質問に行くと個別に教えてくださったり、問題集のプリントをくださったりしました。
                     もうひとつの理由は友達の存在です。『特進コース』で出会った友達は、みんな高い目標を胸に、真剣に勉強に打ち込んでいました。そんな姿を見ていると、僕も負けていられないと奮起しました。そして、みんなで昼休みに問題を出し合ったり、勉強を教え合ったり、放課後に自習室で勉強したりしました。
                     この学校で得た友人や自信を大切にして、大学では高校以上に学問に打ち込み、将来は歴史関係の仕事に就きたいと思っています」