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栄誉ある賞を受賞し
女子美術大学に進んだ3名の卒業生

女子美術大学付属高等学校

〒166-8538
東京都杉並区和田1-49-8

TEL:03-5340-4541

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各コース1名に与えられる最優秀賞

『絵画コース』卒業の金岡玲音さん、『デザインコース』卒業の西坂友希さん、『工芸・立体コース』卒業の尾﨑結衣さん。現在、女子美術大学に通うこの3名は2022年、女子美術大学付属高等学校の卒業制作展で『100周年記念大村文子基金女子美美術奨励賞(最優秀賞)』を受賞しました。毎年、同校の各コースから1名だけが選ばれる栄誉ある賞です。

 尾﨑さんが学んだ『工芸・立体コース』は2020年度に新設されたばかり。その第一期生として卒業した彼女は、同コース初の受賞者になります。

 3名は現在、女子美術大学の1年生。金岡さんは『洋画専攻』、西坂さんは『ヴィジュアルデザイン専攻』、尾﨑さんは『立体アート専攻』で学んでいます。

 先述した賞は、女子美術大学創立100 周年の記念事業の一環として、1999年に同大理事長(現名誉理事長)である大村智博士夫妻の寄付をもとに設立されました。卒業生の制作・研究活動の奨励、同大の学生や同校の生徒の美術活動の奨励を目的とした賞です。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生が、その研究を支えた文子夫人に感謝の気持ちを込めてその名を冠しました。

とにかく手を動かして描き続けること

洋画専攻1年 金岡玲音さん 洋画専攻1年 金岡玲音さん

 金岡玲音さんが受賞した作品は油絵で、タイトルは『これから』です。

「このひらがな4文字の次にどんな言葉が続くのだろう。絵を見ている人が、そんな想像を巡らすことができるタイトルにしました。
 絵は地下鉄の先頭車両の運転席から見える光景を描いています。右側にある手も、車両の前に立つ後ろ姿も、上履きを履いた足もすべて私のものです。
 後ろ姿の私はエスカレーターに乗っています。私は中学からこの学校に入りました。そのためエスカレーター式に高校・大学にも行けたのです。しかし、大学から先の道は自分で切り拓いていかなければなりません。その決意を絵に託しました。
 私の背後には絵画など私の過去の作品が置かれています。上履きもすでに過去のものです。また、後ろ姿の私の前にはホームドアや線路、エレベーターなどがあります。これは無限の選択肢を表しています」

 絵が好きだった金岡さんは同校に入学して、周りの誰もが絵が上手だったことに驚いたそうです。焦りを感じた金岡さんは家でも電車の中でも絵を描きました。その姿勢を「とにかく手を動かすこと」という言葉で語っています。気がつくと絵が生活の中心になっていました。

「街を歩いていて油絵を描いている同年代の子を見つけ出すのは至難の業です。でも、この学校では、高1になれば全員が油絵を描きます。しかも、一人ひとりがほかの人とは違う自分だけの作品を創り上げようとしているんです」

 周囲の生徒から強い刺激や影響を受けて成長した金岡さんは、女子美術大学洋画専攻に進学。「これから一生、描き続けていきたいと思っています」と目を輝かせます。

 金岡さんを指導した浜田涼先生(美術科)は次のように話します。

「金岡さんは自分というものをしっかりもっていて、絵を描くのが大好きな生徒でした。特に高3の時は『その歳でなぜ、こんなに上手に描けるのだろう』と私はいつも感心していたものです。
『これから』を見ていると、そんな金岡さんらしさが心に響いてきます。さまざまな要素がギュッと詰め込まれて『これから』というタイトルにぴったりの作品に仕上がっていますね。
 絵を描くには苦しみも伴います。その苦しみを楽しみに変えてきた金岡さんの姿が、上履きを履いた足のカタチに象徴されています。これからも絵が大好きだという気持ちをずっともち続けて、大きく飛躍してほしいと願っています」

金岡さんの受賞作『これから』。指導した浜田先生と一緒に。金岡さんの受賞作『これから』。指導した浜田先生と一緒に。

ある芸術家との出会いが私を変えた

ヴィジュアルデザイン専攻1年 西坂友希さん ヴィジュアルデザイン専攻1年 西坂友希さん

 西坂さんが受賞した作品のタイトルは『17歳の運命』です。

「私が17歳の時の感情を絵で表現してみました。左上が“喜び”を、左下が“悲しみ”を、右上が“苦しみ”を、右下が“発見”を表しています。絵の中心には顔があり、その上に未来に続く階段があり、下には天の川が流れています」

 西坂さんは絵画や音楽など芸術を愛する家族に囲まれて育ち、小さい頃から絵画教室に通っていました。そんな西坂さんが、ある作品と出会って衝撃を受けます。それは草間彌生さんの作品でした。

「それまでの私は、絵は写実的に描くものだと思い込んでいました。でも、自分の魂を表現している草間彌生さんの作品を見て感動し、絵の捉え方が大きく変わったんです。私は抽象画を描けばいいのだと思うようになりました。そこで、より自由な発想で絵を描けるデザインコースに進みました。以前はどちらかといえば絵を鑑賞するほうが好きでしたが、このコースで学んでから描くほうが大好きになりました。
 この学校の素晴らしさは、先生方も周りの子たちも、あらゆる個性を否定せずに認めてくれることです。そんな恵まれた環境のなかで、私は絵を描くことに集中できました」

 女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻に進んだ西坂さんの将来の目標は、広告のデザインをすることです。西坂さんを指導した並木憲明先生(美術科)は次のように話します。

「西坂さんは非常にピュアです。そのピュアな性格ゆえに、自分が見たまま感じたままの言葉で思いを語ろうとします。たとえば、西坂さんが『空』という言葉を口にしても、多くの人が思い浮かべる空とは限らないのです。
『17歳の運命』は、こうした言葉では相手に伝わりにくい西坂さんの世界観を作品に昇華した “解読書”であると私は考えています。しかし、デザインの仕事をする以上は自分が手がけた作品のコンセプトを相手にわかりやすく伝えなければなりません。大学でその技法も磨いてほしいと思います。
 また、ピュアである部分をどこまでも大切にしてほしいと願っています。そのピュアさを貫き通せる圧倒的なパワーをもった作品を創り上げることを期待しています」

西坂さんの受賞作『17歳の運命』。指導した並木先生と一緒に。西坂さんの受賞作『17歳の運命』。指導した並木先生と一緒に。

「自分らしさ」が会心の作品を生む

立体アート専攻1年 尾﨑結衣さん 立体アート専攻1年 尾﨑結衣さん

 尾﨑さんが受賞した作品は木彫。タイトルは「進化」を意味する「evolution」です。

「クスノキの塊をノミやノコギリで彫り出して制作しました。テーマは未来への希望です。うろこは過去からの脱皮を、2本の角は困難を乗り越えようとする強い意志を、閉じた目は幸せな気持ちに浸っている様子を表現しています」

 笑顔で話す尾﨑さんは、グラフィック・デザイナーのお母さんの影響により、小さい頃から美術が好きだったと振り返ります。

「この学校に入ったのは、絵を描きたかったからです。でも、学んでいくうちに手で素材に触れながら立体的な作品を作り出すことに喜びを見いだすようになりました。そんな私が高2になった時に誕生したのが『工芸・立体コース』で、同コースで学ぼうと決めました」

 卒業制作を何にするか、その方向性を決めるのが高3の夏休み。しかし、尾﨑さんは納得のいく作品がなかなか思い浮かばなかったそうです。

「迷っていた時に、これまでの私の作品を見直していたら、自分が人の顔や骨格の造形が好きであることに気づいたんです。そこで顔を作品にしたいと先生に相談したところ、『木で作ったらどうか』というアドバイスをいただきました」

 こうして会心の作を完成させた尾﨑さんが、この学校で学んだのは「自分らしさ」を大切にすることです。

「周りの評価を気にして作った作品よりも、自分が好きなように作った作品のほうが不思議と評価が高いことがわかりました。作品に自分らしさが現れるからだと思います」

 現在、尾﨑さんは女子美術大学立体アート専攻で創作に打ち込むとともに、海外の留学生と触れ合い、異文化体験をする『JOSHIBI国際交流チーム』のメンバーとして活動しています。

 尾﨑さんを指導した中村幸喜先生(美術科)は次のように話します。

「高2の2学期に尾﨑さんが同じように粘土で人の顔を制作しました。その作品と見比べてみると、明らかに卒業制作のほうがクオリティーは高いのです。尾崎さんが骨格を捉えてモノを創り上げていった作業の一つひとつが集約され、確かなデッサン力が身についた結果だと思います。しかも尾﨑さんは一つの木材から像の全体を彫り出す“一木”にこだわり抜きました。大学で、海外の学生たちとの交流も糧にして、そのこだわりや自分らしさを追求してほしいと思います。そして海外で活躍できるアーティストに育ってほしいと願っています」

尾﨑さんの受賞作『evolution』。指導した中村先生と一緒に。尾﨑さんの受賞作『evolution』。指導した中村先生と一緒に。

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