『時鐘祭』を盛り上げようと、精力的に活動する生徒たちの様子を取材。6月の開催に向けて企画・運営にあたる文化祭実行委員の中心メンバーに話を聞きました。
『時鐘祭』を盛り上げようと、精力的に活動する生徒たちの様子を取材。6月の開催に向けて企画・運営にあたる文化祭実行委員の中心メンバーに話を聞きました。
原島さん前回の『時鐘祭』は一般公開をせず、動画配信という形態で実施しました。今年はそこから脱却し、本来の『時鐘祭』らしさを取り戻すことを目標にしています。そこで、生徒一人に対し保護者3人まで、もしくは友人2人までを外部から招待できるようにし、目玉となる『クラス企画』にも力を入れています。
一条さん昨年のクラス企画は動画の発表が中心で、どこか物足りなさが残ってしまい、生徒たちの間に温度差が生じた面がありました。今年は、動画という縛りから開放され、自由で創意工夫に満ちたクラス企画を準備しています。
一条さん開智に入学してから、新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事が中止になったり、制限下で行われたりすることが多く、高校生活を思いきり楽しむことができませんでした。とくに私たち高3は、このままだと十分に思い出づくりができないまま卒業を迎えることになってしまいます。だからこそ、『時鐘祭』は生徒が一丸となって思いきり楽しみ、達成感を味わえるような、思い出に残る行事にしたいと思っています。そして、この『時鐘祭』をベースに10年後、20年後のその先までつなげていけるようにしたいと考えています。
原島さん自分も一条さんと同じ思いです。文化祭実行委員は、すべての生徒に高校時代の大切な思い出づくりをしてほしいという気持ちで運営にあたっています。また、後輩たちには本来の『時鐘祭』を体験してもらい、引き継いでいってほしいと思っています。そのために『時鐘祭』そのものだけではなく、運営する実行委員の体制づくりにも力を入れてきました。ガイドラインや実施要項、申請書のフォーマットなども作成し、後輩たちに具体的な形として残せるように整備しました。
一条さんコンセプトは『自由“時”在』、テーマは『時(とき)』です。コロナ禍におけるさまざまな制限から開放されて「今を楽しもう!」という意気込み、そして自由にのびのびと主体性を発揮できる開智の校風を表しています。
実際に足を運んでいただく皆さんには、正門から校舎入り口にかけて門を設置することで、『時鐘祭』の世界観に浸っていただけるような工夫をしています。アイデア出しから設計図の作成、材料の選別や仕入れなど、他学年と交流しながら作り上げているので、楽しみにしていてください!
原島さん受験生をはじめ一般の方に直接足を運んでいただくことはできませんが、特設サイトで文化祭準備の様子や当日の様子を配信する予定です。学校の雰囲気を感じ取ってもらえると思いますので、ぜひアクセスしてみてください。
原島さん開智は先生が主導して生徒が動くのではなく、生徒が主軸となって行事などを運営することが求められます。運営側になることで、同学年の生徒同士だけではなく他学年の生徒や先生方と関わりをもつ機会が増えました。
立場の違う人に協力を求めるには、相手を優先させなくてはなりません。とくに忙しい時間を割いて自分たちに協力してくださる先生方に対しては、依頼の仕方やタイミングも考えて行動するようにしました。こうした経験や習慣は社会に出てから役立つと思います。また、広くさまざまな人との交流を通して、自分の新たな一面に気づいたり、コミュニケーション力が高まったり、視野が広がったりしました。
一条さん文化祭実行委員会では、スタッフと一から何かをつくり上げるという貴重な経験をし、協調性やコミュニケーション力の面で大きく成長できたと思います。大変なこともありましたが、それでも一緒に乗り越えていこうという仲間の存在に感謝の気持ちが芽生え、自分の意見や行動に責任をもつという主体的な姿勢を大切にしつつ、相手を気遣うことや、相手に意見に耳を傾けることを心がけるようになりました。
一条さん開智は、主体性と学び合いを大切にする学校です。いつでも自習室が使えたり、今はコロナで規模を縮小中ですが、廊下に学び合いをするスペースがあったり、授業もただ教わるのではなく、考えたことを話し合ったりする機会が多くあります。主体的に学び、主体的に行事などに参加し、学んだことはみんなで共有して高め合っていく校風です。「これをやってみたい!」という明確なものがある人はもちろん、そうでない人も、学校生活の中にあるいろいろな挑戦の機会を活かして主体的に取り組むことで、自分の目標ややりがいを見つけられる学校だと思います。
長島さん主体性を大切にしているので、先生が細かく指示を出すようなことはありませんが、先生と生徒の距離はとても近い学校です。職員室も風通しがとても良く、生徒が自由に通り抜けることができるので、気軽に質問したり話しかけたりできる環境が整っています。職員室の隣には『情報スペース』があり、そこで個別対応もしてくれます。先生に教わるというよりも、生徒が先生と一緒に勉強しているという雰囲気です。とても居心地が良く、開智の魅力の一つだと感じています。
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