国際社会に貢献できる人材育成を教育目標に掲げる開智高等学校。最難関大学に現役合格を果たす生徒だけでなく、文武両道を完遂し、部活動で実績を残す生徒も数多く在籍しています。その1人が陸上競技部の小林知華さん(高3)。高等学校総合体育大会 埼玉県大会(以下、埼玉県大会)陸上競技の部で女子800メートル準決勝に進み、自己ベスト記録「2分17秒89」を達成。現在は部を引退し、国立大学への合格に向けてひた走ります。
国際社会に貢献できる人材育成を教育目標に掲げる開智高等学校。最難関大学に現役合格を果たす生徒だけでなく、文武両道を完遂し、部活動で実績を残す生徒も数多く在籍しています。その1人が陸上競技部の小林知華さん(高3)。高等学校総合体育大会 埼玉県大会(以下、埼玉県大会)陸上競技の部で女子800メートル準決勝に進み、自己ベスト記録「2分17秒89」を達成。現在は部を引退し、国立大学への合格に向けてひた走ります。
小林千華さん(高3)陸上競技を始めたのは小4の時です。私が住んでいる地域では、小4から部活動に入部します。陸上を選んだ理由は、「ほかの生徒よりも足が速かった」から。中学でも陸上競技部に所属していて、長距離を専門種目に駅伝大会に出場しています。そのため小学校でも中学校でもマラソン大会は1位でした。
実は中学で陸上をやめ、勉強に専念しようと思っていました。その決心を変えたのは、「高校でも部活動を続けたほうがいいよ」という両親のアドバイスです。そこで高校でも続けようと考え、各校の陸上競技部を見て回りました。そのなかの1校が開智高校です。広いグラウンドで実際に走りを体験したら爽快な気分になり、受験することに決めました。開智高校は進学校で、勉強と部活動が両立できることも受験を決めた理由のひとつです。
無事、開智高校に合格した私は陸上競技部に入部し、800メートル走を専門種目に選びました。練習は週4日あり、その日に終えなければならない課題や予習・復習をノートに書き出してから集中して取り組み、両立を図るようにしました。また、寝不足になると翌日の練習に影響が出るので、睡眠時間をたっぷりと確保するように意識しました。こうして高1で新人戦に出場し、高2で埼玉県大会6位に入賞。そして今年5月に出場した埼玉県大会では準決勝まで勝ち進みました。
県大会ともなると出場選手のレベルも高く、グラウンドの空気はぴんと張り詰めていて、プレッシャーに押しつぶされそうになります。そのため走る前には口角を上げて笑顔をつくり、表情も心もこわばらないように努めました。とはいっても、これまで出場したレースではどうしても緊張して体が固くなって実力が出し切れず、自己記録を更新できなかったのです。
でも、今年5月の埼玉県大会は、自分の得意なレース展開が感覚的につかめるようになっていたので、「2分17秒89」という自己ベストを達成できました。結果的には決勝に進めず悔しい思いをしましたが、初めて800メートルを駆け抜けることを心から「楽しい!」と感じることができました。そして県の強化選手に選出された私は月1回、その講習会に参加し、そこで他校の部員とも親しくなり、陸上を通じて友人を得ることができました。
これまで自分の限界だと思っていたことに、「あと一歩でいいから、もう少しだけ頑張ってみよう」という気持ちで毎日練習に取り組んでいました。こうした姿勢や800メートル走で培った持久力、集中力を勉強にも活かせるように心がけています。陸上競技部を引退した今、開智の『SコースⅠ類』で学んでいます。好きな科目は物理で、国立大学の理工学部をめざしています。実力で合格を勝ち取りたいので、一般選抜で入試に臨むつもりです。
将来のことはまだ決めていませんが、化粧品を開発する仕事に就けたらと考えています。陸上競技は日差しの強い屋外で練習や試合をするため、日焼けは避けられません。日焼けのケアをしないでそのままにしている女子部員も多いため、この課題を解決できる化粧品を開発したいと思っています。
高校では800メートルを走りましたが、自分には3,000メートルといった長距離のほうが向いている気がするので、もし大学で続けるとしたら陸上競技部に所属して、駅伝にも挑戦してみたいですね。そして大学での学びや研究、さらには実社会に出てからも高3で自己ベストを更新できた喜びと、あと一歩頑張るとういう姿勢を大切にしていきたいと思います。
佐藤輝一 先生
本校の陸上競技部は部員数が少なく、中高一貫校である開智中学・高等学校(以下、一貫部)の陸上競技部と合同で練習しています。今年入部して長距離を専門種目とする高1生部員は2名。一貫部は部員が多く、その勢いにやや圧倒されがちな環境のなかで、実力があり尊敬できる小林さんが同じ部の先輩にいることは、入部したばかりの2人にとって非常に心強かったと思います。
普段の小林さんは穏やかでおしとやかな印象ですが、いざレースが始まると、驚くべき集中力を発揮します。“オンとオフの切り替え”の見事さに、私はいつも感心していました。また、時間の管理能力もしっかりと身につけています。陸上競技は、ただひたすらに走るだけでは成長に限界が見えてきます。目標とするタイムを出すには、例えば「今日はこの秒数をめざして練習しよう」というように計画的に練習することが求められます。顧問があれこれ指示を出さなくても、自分できちんと計画を立てたうえで練習に励める部員でした。
勉強に関しても同様です。一般選抜で国公立大学をめざすには、多くの科目を学ばなければなりません。小林さんは国立大学への合格に必要な時間の管理能力、体力、精神力も持ち合わせていますから、大学受験においても輝かしい結果を出せるはず。今後のさらなる活躍に期待しています。
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