次世代に向けて“未来・地域・生徒同士がつながる”ために。千葉商科大学付属高等学校では、「進化するSHODAI」をスローガンに2020年より新校舎の建設に着工しました。2021年5月には第一期工事が竣工。第二期工事が進むなか、すでに新校舎の一部が完成し、生徒たちが学校生活を送っています。すべての施設がそろうのは2023年8月の予定です。地域にも愛されることをめざした最先端の新校舎の一部を、生徒募集担当の長原恵介先生に案内していただきました。
次世代に向けて“未来・地域・生徒同士がつながる”ために。千葉商科大学付属高等学校では、「進化するSHODAI」をスローガンに2020年より新校舎の建設に着工しました。2021年5月には第一期工事が竣工。第二期工事が進むなか、すでに新校舎の一部が完成し、生徒たちが学校生活を送っています。すべての施設がそろうのは2023年8月の予定です。地域にも愛されることをめざした最先端の新校舎の一部を、生徒募集担当の長原恵介先生に案内していただきました。
エントランスプラザから新校舎に入ってすぐ目に飛び込むのは、エントランスホールにある大階段。新校舎のシンボルでもあります。「階段や手すりを見るとわかるように、新校舎には木材を数多く用い、木のぬくもりにあふれた設計となっています」(長原先生)。また、3階までが吹き抜けの空間。陽射しが館内を満たし、明るく開放的な学習環境を実現しています。
千葉商科大学付属高校の歴史が古い写真で年代別に紹介されています。「この新校舎建築を学びの場として活用する『新校舎建築スクールプロジェクト』が2020年2月から2021年にかけて行われました。参加した生徒は169人で、新校舎の跡地から発掘された奈良時代から平安時代にかけての文化財を見学したり、新校舎のリーフレットを作成したりしました。この展示ウォールをデザインしたのも、プロジェクトに参加した生徒たちです」(長原先生)。
3階へと上がる階段の途中から2階を見下ろすと、このような空間になっています。ゆったりと広い設計で、生徒同士のコミュニケーションが活性化するように配慮されています。なお、左に見える空間が「ラーニングコモンズ」。図書館と多目的メディア室とPC室が一体化しています。図書館には仕切りがなく、気軽に入ることができます。
図書館の前にあるメディアラウンジ。テーブルとイスが並び、本を読んだり生徒同士で勉強を教え合ったりできる空間です。
図書館の奥には窓に沿って勉強や読書できるように長机とイスが用意されています。「ここは人気が高く、すぐに席が埋まってしまいます」(長原先生)。
図書館の隣にある多目的メディア室。机を寄せてグループワークをするなどアクティブラーニングに適しています。また、自習室としても利用できます。「机は高さが調節でき、立ったまま使用できます」(長原先生)。
天井の横にある窓やカーテンを2階にある開閉装置から開け閉め可能で、空気の流れや自然光の量を調節できるようになっています。また、新校舎内部を熱が自然に循環する設計になっており、省エネに貢献。そのため国土交通省認定の建築物省エネルギー性能表示制度「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)」で最高評価の5スターと「ZEB Ready」の認証を取得しました。高校の校舎がZEB Readyを取得するのは全国で初めてのことです。なお、ZEBとは「Zero Energy Building」の略。
クラスの垣根を越えて生徒同士が交流できるように、教室は向かい合わせに配置されています。また、ロッカーの設置や廊下が広いことも特長です。
普通教室の内部です。旧校舎では黒板が使用されていましたが、新校舎にはホワイトボードが設置されました。そのため、教室の雰囲気がいっそう明るくなっています。
音楽室や書道室、理科室などには、各教科をイメージしてデザインされたルームサインがつけられています。
3階には北テラスが用意されています。晴れた日には、ここでランチタイムが過ごせます。
北テラスからは人工芝のグラウンドを見下ろすことができます。
1階にはカフェテリアがあります。人気のメニューは麺類と丼のセット。丼はカツとじ丼、唐揚げ丼、焼肉丼、ハンバーグ丼から選ぶことができます。
1階にある柔道場。高1の男子は柔道が必修です。
新しい部室も完成。各部の部員が快適に使用できます。
校内にはマイナーチェンジされた新しい制服も展示されていました。
1階に駐輪場があります。建物の下に駐輪場を設置することで、駐輪時の音を軽減しているそう。近隣の人たちへの配慮です。
新校舎誕生とともに新しく西門も設けられました。門が増えたことで、通学がさらに便利になります。
校舎のわきにつくられた小径。夕方にはライトアップされて落ち着いた雰囲気の小径になります。
現在、残りの校舎を建てるための工事が進行中。2022年12月に新校舎は完成し、2023年8月にはすべての校舎がそろう予定です。
「新校舎壁面の一部には、このような模様が刻まれています。この模様は旧校舎の壁面にも刻まれており、本校の柏の葉を表現しています。本校の教育は『柏葉の精神』に支えられています」(長原先生)。
柏の葉は、秋に枯れたあとも葉を落とさずに冬の寒風や霜雪に耐え、春に新芽が出るのを確かめてから散り落ちていきます。そして、新芽は5月の陽光の下、大きな美しい緑の葉となります。千葉商科大学付属高校では、こうした「質実・たくましさ」「伸びやかさ」「友愛」を開校以来、大切にしてきました。そのため校章も柏の葉であり、この模様が旧校舎だけでなく新校舎にも刻まれているのです。『柏葉の精神』を受け継ぎながら、同校は新校舎の竣工とともに大きく進化しようとしています。
「ぜひ、一度、本校まで足をお運びいただき、実際に新校舎をご覧ください。学校見学は随時、受け付けております。まずはお電話ください」(長原先生)。
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