早川さんの担任でもある三浦有太先生に、『特進コース』と『進学コース』の概要について解説していただきます。まずは『特進コース』からです。
「『特進コース』のカリキュラムには、難関大学の現役合格に向けて確かな学力を身につけるための工夫が施されています。まず、3月下旬に5日間、4月上旬に5日間の「入学前講習」があります。大学受験に必須の英・国・数の3科目において、中学範囲の復習と高1範囲の基礎学習を行ってから入学するというイメージです。
次に、『特進コース』だけに週4日、7時間目の授業があります。また、長期休暇中に『特別授業』を実施することにより、高2までに、中高一貫生の先取り学習の進度に追いつくところにも注目してください。本校の『特進コース』は、高3次に大学受験に関する演習問題だけをやるというものではなく、授業時間数を週37時間にすることにより、1回の授業の進み具合をそれほど速くせず、3年次を迎えた際には高校の学習範囲がほぼ終了できるカリキュラムになっています」(三浦先生)
三浦先生のお話を、大きくうなずきながら聞いていた早川さんが話を続けます。
「7時間目の授業があるといっても、クラブ活動との両立が可能です。私もほぼ毎日、授業が終わってから19時くらいまで吹奏楽部で活動しています。帰宅するのは平均して20時頃で、夕食を食べたりお風呂に入ったりした後は、必ず机に向かうようにしています。勉強時間は2時間くらいでしょうか。土・日もほぼクラブ活動があるので、そのときは4〜5時間の自宅学習を自分に課すようにしています。テスト期間1週間前にはクラブ活動が一斉に休みになるので、そのときは6時間くらい勉強しています」(早川さん)