2024年に創立100周年を迎える文京学院大学女子高等学校。同校はユネスコスクール指定校であるとともに、SGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイト指定校(2015年〜2019年)とSSH(2012年〜2017年)指定校として活動した実績と経験があります。歴史と伝統、そしてSGHやSSHでの実績と経験を最大限に活かし、さらなる改革を推進しています。
2022年度からは全コースで、これまでのSSH、SGHアソシエイトとして活動した中で開発したプログラムと、その過程で設定された文京学院独自の科目を融合・発展させて探究活動を実践していきます。探究活動の中心となっている探究部部長の草薙美生先生(理科科)からお話を伺いました。
「『理数キャリア』は、科学研究に必要な学力と知識を備え、将来的には国際社会で活躍できる女性の育成をめざすコースです。SSH指定校として本校が独自に開発したカリキュラムを基に、先進的な理数教育を実践して生徒の探究心を向上させる活動を展開してきました。
その一つが、3年間をかけて取り組む探究活動です。教員が与えたテーマではなく、生徒個々が興味・関心のある事象に合わせて設定したテーマの中から課題を発見し、その後は個人やグループで仮設を立て、調査や研究を重ねて検証します。高3の春に開催される「サイエンスフェア」において、その成果を全員が英語で発表し卒業論文の制作に繋げます。
『サイエンスフェア』は、タイの提携校(プリンセス・チュラポーン科学技術高校)が4月に来校、翌年1月には、本校がタイを訪問して行われます。
フェアの第1部は大学の先生が講義をする『サイエンスプロジェクト』、第2部が『オーラルプレゼンテーション』『ポスターセッション』です。両国の生徒がこれまでの研究成果を英語で作成したポスターを用いて発表します。サイエンスフェアに向けた準備は、入学直後から始まります。仮説を検証する方法を学び、アウトプットする練習をしていきます。
2020年と2021年はコロナ禍の影響で、オンラインで交流しました。」