充実した高校生活を示す1つのバロメーターが、放課後の「部活動加入率」。2022年に創立150周年を迎える都内屈指の伝統校・東京高等学校の部活動加入率は、3学年平均で88%という高さです。男女合わせて900名を超えるエネルギッシュな生徒たちが集う部活動から、今回は文化部の「書道部」「茶道部」「美術部」に注目。その魅力をお届けします。
充実した高校生活を示す1つのバロメーターが、放課後の「部活動加入率」。2022年に創立150周年を迎える都内屈指の伝統校・東京高等学校の部活動加入率は、3学年平均で88%という高さです。男女合わせて900名を超えるエネルギッシュな生徒たちが集う部活動から、今回は文化部の「書道部」「茶道部」「美術部」に注目。その魅力をお届けします。
学年を越えて仲が良く、それぞれのペースで作品づくりに励んでいます。コロナ禍で書道パフォーマンスは自粛していますが、高1のとき、新入生歓迎会で披露した、あの熱いひと時が忘れられません。コロナが落ち着いたら、東京高校の名物として再び、書道パフォーマンスを披露したいと思っています。
活動は月曜日と火曜日の週2回です。火曜日だけ書道の先生が来校されるので、それに合わせて作品を見ていただき、細かい指導を受けています。
全国高等学校文化連盟が主催する『全国高等学校総合文化祭』の書道展で、賞をいただいたこともあります。個人的には今後、毛筆書写技能検定とともに硬筆書写技能検定にも意欲的に挑戦していきたいと考えています。
最近、色紙に『
“茶道”と聞くと、どこか堅苦しいイメージをもつ人がいるかもしれません。でも、そんなことはありません。先生がいらっしゃるときはきちんとお作法を習い、それ以外のときは和気あいあいと活動しています。
流派は裏千家です。茶道は初心者でしたが、祖母が茶道や華道が好きで、幼い頃から憧れがありました。それともう一つ、高校受験時の体験入部に参加した際、茶道部の先輩方がやさしく接してくれて、「私も一緒にやってみよう!」と思いました。社会へ出たとき、日本文化の一端を身につけた一人の女性として活躍できたらいいですね。
金曜日がお稽古日で、水曜日を自主練習にあてています。茶道部は『いちょう祭』(文化祭)で「抹茶喫茶」を出店するのが伝統です。年に数回、外部の児童館などで茶道の魅力を伝える活動もしています。3月には「返礼茶会」といって、お世話になった先生方をお茶室にお招きして、1年間の感謝を伝えるお茶会があります。
お客様にお茶をお出しする際、「
画材選びも自由なら、一人ひとりが取り組むテーマも自由で、誰もが自分の好きな作品づくりに、じっくり取り組むことができます。活動日は月曜日から木曜日までの週4日間で、そのうち2日間は、美術の先生が指導してくれます。
ほかの文化部に比べると活動日は多めですが、逆にいうとあとの2日間の使い方は自由で、大作に取り組む人もいれば、定期テスト前なら勉強に集中することもできます。とても活動しやすいです。
僕はオリジナルの絵を描きますし、漫画を描く人もいます。東京高校というと多分、“スポーツの強豪校”というイメージをもつ人が多いと思いますが、実は文化部の活動も盛んなのです。
ここ数カ月、ペン画に取り組んでいます。10段階のうち、4〜5段階目に入ったところですが、2月に行う美術部独自の校内展示会出展に向けて、集中して頑張っています。人骨や爬虫類の骨、あるいは魚たちの骨の中に、生きた女性がいるのがわかりますか?
キャンバスの中に“生と死”を同時に描いてみたくなったからです。タイトルはつけるかもしれませんが、つけないかもしれません。自分の中にフツフツとわいてくる創作意欲と真摯に向き合いながら、この瞬間だけに描くことができる作品づくりに没頭できることが楽しいです。
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