坂口雅人先生(機械電子工学科講師・工学博士)
機械分野と電子分野を複合的に学ぶ
注目の機械電子工学科
16歳で入学し、20歳で卒業するのが高等専門学校(通称“高専”)です。つまり、高専とは「中学卒業者を対象とした5年間一貫教育の学校」なのです。現在、全国には国公私立合わせて57校の高専が設置されており、サレジオ高専もその一つ。一般科目と専門科目を効率的に学んでいきながら、理論と実践を兼ね備えた技術者の育成に力を入れています。
近年の同校で、高校受験に臨む生徒たちから注目を集めているのが機械電子工学科です。機械・電子の複合技術を意識した技術者育成教育を実践してきたかつての電子工学科が、2008年より新たに機械電子工学科へと進化したものです。
「機械電子工学科のキャッチフレーズは、“複合技術を学ぶ機械電子工学科”です。“探究する”“創造する”を核にして、機械分野と電子分野をバランス良く学んでいきます。その中心となるのがSTEAM教育というもので、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の実践を通して、持続可能な開発目標(SDGs)を達成することが可能なエンジニア・研究者の育成をめざしています」(坂口雅人先生/機械電子工学科講師・工学博士)
機械電子工学科が教育の柱に掲げる分野は、産業応用、情報通信、機械・電子材料の3つです。その中の一つ、産業応用分野にはロボット製作があります。
「私たちは学生に課題を与えて、その課題を解決するためのロボット製作に挑んでもらっています。とはいっても、ロボットを初めから全部つくることは難しいので、LEGOなどを使いながらプログラムも含めて並行して取り組んでいくというイメージです。
そうしたチャレンジ精神を養っていくのが、1年生からスタートする『創造演習』の授業です。創造演習は4年生まで段階を上げながら継続し、卒業年である5年生の卒業研究と連動させてゴールを迎えます。社会の第一線で活躍している本学科の卒業生の多くから、創造演習で鍛えられた力が今、職場で活きているという感想をもらっています」(坂口先生)
