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正解のない問題に
立ち向かう『探究コース』

2021年3月に開催された個人探究発表会で、執筆した論文の内容をプレゼンテーションする八幡さん。論文は冊子化して、その成果を生徒間で共有します。
足立学園高等学校

〒120-0026
東京都足立区千住旭町40-24

TEL:03-3888-5331

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『課題探究』に週2時間取り組む

 2018年度から足立学園高等学校では『探究コース』『文理コース』『総合コース』の3コース制を導入しました。中3生は受験時に進路目標などに合わせて、この3つの中から選ぶことになります。

 コースの特色はすべてに『探究総合』の授業があること。特に『探究コース』では『課題探究』に力を注ぎながら、難関国立大学や海外難関大学への進学に必要な力を伸ばします。授業研究係主任の飯山泰介先生(芸術科)にお話を伺いました。

「生徒が授業を一方的に受けて、知識を集積していくだけの教育でよいのか。そんな懸念が以前から本校の教員たちの胸にありました。こうした観点から、この『探究コース』が生まれたのです。

『探究コース』の生徒は、高校1年次から2年次にかけて週2時間『課題探究』に取り組みます。1年次の前半は全員が同一のテーマを基に探究活動に励み、後半からは一人ひとりが課題を発見して解決策を導き出していく個人探究活動に移ります。

 2年次には個人探究の集大成として論文を作成します。論文をどう表現したら相手によりわかりやすく伝わるのか、その根拠となる具体的なデータをどうすれば入手できるのか。これらを高校時代から考えることは将来を考えたうえでも非常に意義のあることだと思います。なお、論文は冊子化して、その成果を生徒間で共有します」

ユーグレナの有効性を研究

岡田康希さん(高3) 岡田康希さん(高3)

 2021年3月に、個人探究の論文発表会が行われました。このとき、代表として全校生徒の前でプレゼンテーションをしたのは14名。そこに選ばれていた2人が、現在3年生の岡田康希さんと八幡昂樹さんでした。探究テーマは岡田さんが「ユーグレナの生物資源としての有効性」、八幡さんが「自動運転の開発」です。

 岡田さんがテーマとして扱ったユーグレナとは、藻の一種であるミドリムシのこと。食料としてだけではなく、自動車やバスに用いるバイオマス燃料としても注目されています。この探究の目標は「ユーグレナによる自給自足を前提とした宇宙環境に適応したコロニー開発」です。実現すれば資源の枯渇などといった環境問題に大きく役立ちます。探究の結果、岡田さんは火星の環境でユーグレナを育成できる見込みがあると結論づけました。岡田さんは次のように語ります。

「中学生のときに社会科の先生から『日本の海でユーグレナを育てて資源大国にしたら面白いね』という話を聞いて興味をもちました。その後、JAXAの講演会を受講し、ドイツの人工衛星が野菜を育てていることを知ったので、宇宙でユーグレナを育てられないかと考えたのです。

 火星に着目したのは、この惑星の大気の主成分が、ユーグレナの生育に必要な二酸化炭素が95%以上も占めていたことなどからです。そこで、僕はユーグレナを育てる水槽や光合成のための植物育成ライト、ユーグレナに与えるビタミン剤などを用意して実験にあたりました。

 個人探究は、生物学や工学といった分野ごとのゼミに分かれて、先生の指導のもとで行われます。僕の探究活動が、同じゼミでヘドロをテーマに選んだ友人の探究活動に役立ったこともあります。このように友人や後輩と探究活動の内容を共有しながら意見を交換して、切磋琢磨できました。

 僕はこの探究活動を通して宇宙工学に対する興味がますますわきました。そこで、東京大学理科一類で宇宙工学の研究をするために、受験勉強に励んでいます。将来、自分の手で製作したロケットに乗って、宇宙に行くことが夢です」

岡田さんは個人探究発表会で、ユーグレナの飼育に必要なビタミンを、
サプリメントや胃腸薬を使って与えたことなどを発表しました。

アメリカで自動運転の研究を

八幡昂樹さん(高3) 八幡昂樹さん(高3)

 一方、八幡さんは自動運転の利点や自動運転技術の仕組みを調査し、画像認識技術をベースにした自動運転ラジコンカーを製作しました。

 さらに論文発表会の前となる2021年2月、一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会が主催する中高生のための英語プレゼンテーションコンテスト 「C h a n g e M a k e r Awards」にも参加。同じく自動運転をテーマに本戦でプレゼンテーションし、最優秀個人賞となる金賞に輝きました。 

 八幡さんは高1のとき、アメリカに約8カ月間留学し、帰国後に英検1級を取得しています。その英語力がここで発揮されたのです。八幡さんに個人探究のテーマを決めた経緯を聞きました。

「メルセデス・ベンツの自動運転車構想をYou Tubeで見て『こんな自動車を自分でつくれたら』と思ったことがきっかけです。そこで、仮想環境上の道路で車を自動運転させるプログラムを自分で組んだのですが、現実の環境で機能するのか疑問だったので、ラジコンを使用して実現させようと思いました。

 自動運転は、運転するストレスから人々を解放し、車内をくつろげる空間へと変えてくれます。さらに交通事故や渋滞をなくし、少子高齢化や過疎化などの問題解決にも貢献します。地方に住む高齢者の方々が運転しなくても、買い物や通院のための移動が簡便になるのです。

 そこで、僕は自動運転の研究と開発のためにアメリカの大学に進学しようと思っています。コンピュータサイエンス系に実績のある大学に行くことが目標です」

 岡田さんと八幡さんに「お互いのどのようなところを尊敬していますか?」と聞くと、次のような答えが返ってきました。

「アメリカに留学して、英語力だけでなく人間力も身につけて帰国したことです」(岡田さん)

「自分の意見と信念をもっているところです」(八幡さん)

八幡さんは個人探究発表会で、自動運転がいかに社会の諸問題を解決できるかを雄弁に語りました。

建学の精神を体現

 飯山先生は2人について次のように語ります。

「正解のない問いに立ち向かっていった2人の成長には目を見張りました。この2人がクラスメートや後輩たちに与えた刺激や影響も計り知れません。私も2人から学んだことがあります。彼らは自分の個人探究に必要な実験器具をそろえたり、予算を引き出したりするために、学校にプレゼンテーションをしました。与えられることを待つのではなく、自分から行動して勝ち取ろうとしたのです。私はこの姿勢を育むことが、本校の教育にこれまで以上に必要だと気づかされました」

 最後に入試広報部部長の相澤智子先生(芸術科・国語科)は2人の成長について次のように話しました。

「本校の建学の精神は『質実剛健 有為敢闘』です。誠実で強くたくましく、人の役に立ち、やり遂げる人財の育成を意味します。この建学の精神を、探究活動を通して体現してくれた2人の情熱と行動力に感動しています」

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