2018年度から足立学園高等学校では『探究コース』『文理コース』『総合コース』の3コース制を導入しました。中3生は受験時に進路目標などに合わせて、この3つの中から選ぶことになります。
コースの特色はすべてに『探究総合』の授業があること。特に『探究コース』では『課題探究』に力を注ぎながら、難関国立大学や海外難関大学への進学に必要な力を伸ばします。授業研究係主任の飯山泰介先生(芸術科)にお話を伺いました。
「生徒が授業を一方的に受けて、知識を集積していくだけの教育でよいのか。そんな懸念が以前から本校の教員たちの胸にありました。こうした観点から、この『探究コース』が生まれたのです。
『探究コース』の生徒は、高校1年次から2年次にかけて週2時間『課題探究』に取り組みます。1年次の前半は全員が同一のテーマを基に探究活動に励み、後半からは一人ひとりが課題を発見して解決策を導き出していく個人探究活動に移ります。
2年次には個人探究の集大成として論文を作成します。論文をどう表現したら相手によりわかりやすく伝わるのか、その根拠となる具体的なデータをどうすれば入手できるのか。これらを高校時代から考えることは将来を考えたうえでも非常に意義のあることだと思います。なお、論文は冊子化して、その成果を生徒間で共有します」