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次世代型学力を向上させる
探究型プログラム

東京農業大学第三高等学校

〒355-0005
埼玉県東松山市大字松山1400-1

TEL:0493-24-4611

学校情報 学校HP

 2020年度から教育改革として3つの柱を打ち出して新たなスタートを切った東京農業大学第三高等学校。3つの柱とは、多彩な海外留学プログラムの実施や海外大学への進学も視野に入れた「大胆なグローバル化」、アクティブラーニングやフィールドワークによって思考力と実践力を育てる「実学教育」、主体的に学ぶ姿勢をサポートする「学内完結型学習体制」です。

 最難関大学合格を見据えたIコース(進学重視コース)では、単なる知識や大学受験への対応力だけではなく、思考力や問題解決力、身につけた知識の応用力などを培うために、2020年度から『グローバル課程』、2021年度から『理数探究課程』をスタートさせました。

 グローバル課程では、海外の高校生との交流の機会や、探究型の英語講座、各種検定試験対策など、グローバルに活躍するためのさまざまなプログラムがあります。

 理数探究課程には東京農業大学などの大学と連携した研究・探究活動や、海外大学での探究活動、国際科学技術コンテストへの挑戦など、次世代型学力の向上に特化したプログラムがあります。

理数探究課程で取り組む探究活動
1年生のテーマは『微生物』

 2学期が始まって間もない生物室に、理数探究課程に取り組むIコースの生徒約20人がいました。この日のテーマは微生物です。微生物の仲間には遺伝子実験でよく使われる大腸菌や、パンやお酒を作るために必要な酵母、健康食品で話題になる乳酸菌などがあります。それぞれの特徴について学んだ後、微生物を培養する培地作りに取りかかりました。

「どんな試薬を培地に入れるのか?」「それぞれの試薬を混ぜ合わせる割合はどうするか?」「培地は攪拌かくはんするのか、温めるのか?」など、グループごとに話し合いながら決めています。普段の理科実験と違うところは、培地作りにおけるすべての過程をグループで話し合って決めることです。指示を受けて動くのではなく、自分たちで目標を定めて情報収集を行い、手順なども考えながら動くのが理数探究課程の醍醐味です。

 理数探究課程の1学期では、SDGsの調べ学習を実施しました。日本政府が推進するSDGsアクションプラン2021の中から各自が興味のあるテーマを選択し、「そのテーマがなぜ課題になっているのか」「SDGsの目標とのつながりはどうか」「日本や世界がその課題に対してどのような取り組みをしているか」を調べて友達同士で話し合いも行いました。結果はスライドにまとめてプレゼンテーションを行い、お互いに評価し合いました。

 第2弾として取り組んだのは、新聞記事の読み比べによる「クリティカルリーディング」でした。グループ内で意見交換をしながら行うクリティカルリーディングは、研究に必要な情報を正確に収集するスキルを身につけるために最適なトレーニングです。

 このような過程を経て、2学期の“培地作り”となったわけですが、次回は自然界にある酵母や乳酸菌、大根の生態系を題材に、それぞれが設定したテーマに沿った研究活動が行われる予定です。

思考力を育てる研究活動
将来にわたって自らのテーマを追究してほしい

信木 公介 先生(理科/化学) 信木 公介 先生(理科/化学)

 理数探究課程は、放課後の部活動のような位置づけで活動しています。研究というものは、「最初にどこから情報を得るのか?」というところから自分の頭で考え、調べて、今あるデータからその先の仮定を推測して実験や観察に取り組むというように、思考をフル活動させる取り組みです。実際に研究活動を深めていくと、学力も向上すると言われています。

 大学入学共通テストのような新しい受験方式では、過去問題を解く、演習を繰り返し行う、得た知識をアウトプットする、という力だけではなく、文章やデータを読み解いて解答するような問題が多いです。大学受験だけでなく、予測しにくいと言われるこの先の社会を生きていくためにも、正解のない問いに答えたり、初めて対峙する事柄に対して考察したりする、結論を導き出せるような力が必要です。それが理数探究課程で身につけてほしい力です。

 理数探究課程には、理系の実験・観察だけでなく、数検や数学オリンピックに挑戦するための講義や英語の研究レポート・文献を読み解く力を養う講座もあります。理数探究課程では、2学期のはじめまで調べ学習やプレゼンテーションのスキルアップを練習してきたので、これからは本格的な探究活動に入ります。

 今、予定している一つのテーマは、東京農業大学とも連携した研究で、自然界にある酵母を用いて、酒やパンを作ります。酒造りは東京農業大学の学生にも協力してもらう予定です。また、植物の生態系に関する研究テーマもあります。

 コロナ禍で海外研修は難しくなってしまいましたが、オーストラリアへの修学旅行の前に、2週間、クイーンズランドの大学と連携した研修プログラムを予定していました。海外研修が難しい場合には、東京農業大学オホーツクキャンパスで、海洋生態系の研究をするプログラムも検討しています。

 研究の集大成として、国際科学技術コンテストへの挑戦を目標としています。同コンテストにはポスター発表から地区予選、全国大会、世界大会までの道のりがあるので、ぜひとも日本の全国大会までは勝ち進みたいと思います。

 理数探究課程で培う最大の能力は思考力です。それを基礎に、国公立大学や最難関大学に挑戦して、大学でも興味をもった研究を続けてほしいと考えています。

理数探究課程に取り組むIコースの生徒たち。この日のテーマは微生物です。 理数探究課程に取り組むIコースの生徒たち。この日のテーマは微生物です。
普段の理科実験と違うところは、培地作りまでのすべての過程をグループで話し合って決めること。 普段の理科実験と違うところは、培地作りまでのすべての過程をグループで話し合って決めること。
グループで議論する生徒たち。未来のサイエンティストの卵です。 グループで議論する生徒たち。未来のサイエンティストの卵です。
乳酸菌の培地を作るための試薬が高価なことを知りました。研究者にとっては機材や設備のコストを知っておくことも大切です。 乳酸菌の培地を作るための試薬が高価なことを知りました。研究者にとっては機材や設備のコストを知っておくことも大切です。

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