「Many French words are related to English.
Read the hints and match the French words with the following English.
(多くのフランス語の単語は、英語に関係しています。では、ヒントを読んで、次の英語に合うフランス語を選びましょう)」
カナダ出身のウォン先生が『国際教養コース』の高2生にこう述べました。これはフランス語の授業の様子。生徒はフランス語を日本語ではなく、英語で学んでいるのです。
生徒の手元にあるプリントを見ると、動物のイラストが並び、その隣にヒントが記されています。たとえば、猫の問題のヒントはこうです。
"The English words is 'cat',which comes from Latin'cattis'.The French is almost the same as the English,but with one extra letter."
意訳すると次のような意味になります。
「英単語の“cat”はラテン語の“cattis”に由来します。フランス語も英語の“cat”とほぼ同じスペルですが、一つだけ余分な文字が入っています」
この問題の答えは「chat」。確かに「h」という文字が入っています。
『国際教養コース』が誕生したのは2016年のこと。グローバル社会に貢献するため、高度な英語力とともに論理的な思考力や多元的な視点、問題探求力を育てることを目的に開設されました。そのためほかの『理系先進コース』『特Sコース』『Sコース』と比べて英語の科目数が多く設定され、『現代世界論』や『日本文化概論』などこのコースならではの授業も用意されています。
また、コース名が示すように、豊かな教養を身につけられるよう芸術科目が必修になっていることも特色です。高1で美術が、高2で音楽が、高3で美術が必修になっています。こうした教育の一環として、全員が第2外国語としてフランス語を週1時間、高1から高2まで2年間にわたって学ぶのです。