「国際社会に貢献する心豊かな創造型・発信型リーダー・スペシャリストを育てる」。この教育目標のもと、開智高等学校は毎年、東京大学や一橋大学、東京工業大学などの最難関国立大学や、国公立大学医学部医学科に数多くの生徒を送り出しています。そんな同校で学びながら昨年に生徒会長を務めた松﨑晴輝さん(高3)と、現在の生徒会長として活躍する趙真希さん(高2)に、同校の魅力などを聞きました。
「国際社会に貢献する心豊かな創造型・発信型リーダー・スペシャリストを育てる」。この教育目標のもと、開智高等学校は毎年、東京大学や一橋大学、東京工業大学などの最難関国立大学や、国公立大学医学部医学科に数多くの生徒を送り出しています。そんな同校で学びながら昨年に生徒会長を務めた松﨑晴輝さん(高3)と、現在の生徒会長として活躍する趙真希さん(高2)に、同校の魅力などを聞きました。
松﨑さん学校説明会に参加した時、教頭先生から「本校は生徒の主体性をどこまでも尊重する学校です」というお話を聞いて感動したからです。
趙さん私も松﨑先輩と同じように、学校説明会で教頭先生のお話を聞いたことがきっかけです。とくに開智は自分で勉強方法を考え、それを先生方が徹底的にサポートしてくださる学校だと聞いて、ここで学びたいと思いました。
松﨑さん僕は中学時代、委員会活動に励んだり、部活動の副部長を務めたりしてきました。そこで、教頭先生の言葉通り、この学校なら主体性を発揮し、生徒会活動に全力を注げると確信して立候補しました。
趙さん高1のとき、周りの生徒たちが「開智のこういう点を変えてほしい」「開智がこうだったらいいな」という希望をもっていることを知りました。私は中学時代に学級委員を務めていたので、この経験を活かし、みんなの声に耳を傾けて、開智をさらに良い学校に変えていくことができたらと思って立候補しました。
生徒会活動をより活発にするとともに、全校生徒にその活動を知ってもらうためにはどうすればよいか。愛校心にあふれ、経験も豊かな松﨑先輩からいつもアドバイスをいただいています。
松﨑さん趙さんはリーダーシップもあり、頼れる後輩です。生徒会長の仕事を安心して任せることができます。
松﨑さん生徒一人ひとりが主役になれる学校であることです。高校時代は自分の進路を定め、その目標に向かって勉学に励むなど、すべきことが数多くあります。開智では、こうした学校生活を送りながら部活動や委員会活動、行事など、好きなことに打ち込めます。そして、誰でも自分の居場所が必ず見つかります。僕はそんな開智の生徒であることに誇りをもっています。
僕が生徒会長を務めた昨年は、コロナの影響で『時鐘祭』(文化祭)などの大きな行事はできませんでした。その代わりに中高一貫部の生徒会役員と力を合わせて、グラウンドの照明に新しいものを設置することができました。「照明が古くなっていたので付け替えてほしい」という運動部員たちの声に応えることができたのです。僕たち生徒会役員が生徒総会で全校生徒に呼びかけ、承認を得たうえで、先生方に交渉して実現しました。新しい照明によって、部員たちは夕方でも安全に、安心して練習に励むことができるようになりました。
趙さん私は学校に自由があふれていることに魅力を感じています。たとえば、時鐘祭や体育祭、球技祭といった行事はすべて実行委員会が中心になって毎年、企画から運営までを一から行います。つまり、行事の一つひとつを生徒の手で創り上げていくのです。
今年6月に実施された時鐘祭のテーマは『青春』でした。各クラスでこのテーマに沿った動画を制作し、教室のプロジェクターに映して生徒だけで楽しむというスタイルにしました。コロナの感染防止対策のためです。そして鑑賞後に生徒たちの投票によって優秀作品を決めました。
私のクラスでは、男女2人が出会って付き合い出すまでを描いたショートドラマを制作しました。気になる投票結果ですが、学年では上位に入ったものの、3学年を合わせるとクォリティーの高い作品が多く、受賞は逃してしまいました。最優秀作品は3年生の謎解きを取り入れたミステリアスなショートドラマです。ほかにはミュージックビデオ風に仕上げたり、生徒のダンスを撮影したりした多彩な作品がそろいました。
松﨑さん生徒会の役員は、アニメ映画の有名なシーンを再現する動画を作りました。生徒会は現在の時鐘祭の企画から運営までを実行委員会に一任しています。生徒会役員がすべてにかかわってしまうと、役割が一部の生徒に限られてしまい、主体性が失われてしまうからです。
松﨑さん本校には時鐘祭、体育祭、球技祭のほかにロードハイクがあり、あわせて「4大行事」と呼ばれています。このロードハイクは開智の主体性を語るうえで欠かせない歴史があります。この行事は、数年前までマラソン大会として行われていたのですが、「長い距離を走るのではなく、歩きながら何かを学べる行事にしたい」という声が多くなったため、当時の生徒会役員が校長先生や教頭先生と交渉してロードハイクというスタイルになったのです。
ロードハイクは毎年コースを変えて2月に開催されます。コースを決めるのは、ロードハイク実行委員会です。メンバーが現地の調査をしたり、警察署で道路通行許可書を取ったりと、入念な準備を重ねたうえで実施します。昨年も今年も感染防止対策のため中止になってしまいましたが、コロナが収束したら、ぜひ後輩たちにその楽しさを味わってほしいと思います。
趙さん私もこのロードハイクを楽しみにしています。
松﨑さん私立高校らしさが現れているのが、室内にある温水プールです。体育の授業や水泳部の練習に使われています。また、最近は校内にセブンイレブンブランドの自販機が設置されました。パンやスナック、ジュースなどを買うことができます。
趙さん私のお気に入りは、「情報スペース」と呼ばれる自習ができる空間です。隣接する職員室には壁がなく自由に入ることができるため、勉強中にわからないところがあれば気軽に質問できます。先生方と生徒の距離が近いことも、開智の魅力です。
松﨑さん教育学部に進学し、国語科の教員免許を取得して開智の教員になることが目標です。そして、生徒には国語を学ぶことの楽しさを、受験生の皆さんには学校説明会で開智の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。
趙さん医師や薬剤師など医療系の仕事に就いて、社会に貢献できたらと考えています。
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