2日間の交流会の中で成長し
主体的に学ぶ意欲を高めた生徒たち
今回、交流を行ったオーストラリアの学校は、ブリスベンから車で約1時間の場所にあります。2012年に開校した学校で、幼稚園児から12年生までが学んでいます。この交流プログラムに参加した生徒は、来年実施される予定の2週間の短期留学に優先的に参加することができます。
交流会に参加した生徒たちは、最初は保護者の勧めや友達が参加するからという、消極的な気持ちがやや強かったようです。それでも実際に交流が始まると、積極的に自分からコミュニケーションを取ろうとする姿がありました。わずか2日間のプログラムでしたが、短い時間のなかでもだんだんと意欲的になり、主体的に学ぼうという成長が見られました。
このプログラム以前に、私の英語の授業のなかでも2回、Zoomを使った交流会を行っています。今年は1・2年生全員にタブレット端末が行きわたったことで、この海外交流が実現しました。生徒は英語が得意かどうかにかかわらず、積極的にコミュニケーションを楽しんでいました。
グローバル教育は、英語を習得するためだけに行うものではありません。たとえば1人1家庭のホームステイでは、人の力を借りずに意思を伝えなければならない場面があるでしょう。リモートでのコミュニケーションでは、沈黙の時間がないように、一生懸命話題を探すこともあるでしょう。ALTや教員ではなく同年代の人とコミュニケーションを主体的に重ねることによって、現代社会で生きる力を養います。そしてその中で多様な価値観や考え方の違いに触れ、他者理解をさらに深める機会にもなるはずです。
英語科では、英語を通して主体的に学ぶ機会を大切にしています。英語というツールは、さまざまな国の人たちと意思の疎通ができ、自分の世界が広がっていくのを実感できるものです。今回のオーストラリアハイブリッド交流プログラムをさらに発展させて、たとえ渡航が困難でも世界を身近に感じ、世界とつながる機会を増やしていきたいと考えています。
オーストラリア ハイブリッド交流プログラムは、オンラインで対面し、現地での研修時にバディと再会することを目的に実施されました。
初めての体験で緊張の面持ちで参加した生徒たちですが、時間の経過とともにリラックスしていき、積極的にオーストラリアの生徒たちと交流し、多様な価値観や考え方の違いを理解し合ったようです。
オンラインでは、オーストラリアについての学習や、学校の紹介、現地校の生徒たちとの対面時間を設け、
自己紹介やお互いの国の文化などを紹介しながら交流しました。