 国際教育部の玉川俊幸先生(英語科)
							国際教育部の玉川俊幸先生(英語科)
						「How’s the weather in Urawa?(浦和の天気はどうですか?)」。ハワイ島にいるネイティブ講師が現地からオンラインで浦和実業学園高等学校の生徒に質問します。それを受け、同校の生徒たちは「It's sunny today.(今日は晴れています)」と笑顔で答えました。これは、ハワイ島にあるUnited Hawaii College(以下UHC)のスタッフとの遠隔コミュニケーションプログラムの様子です。進行役を務めるのは、国際教育部の玉川俊幸先生(英語科)。生徒のサポートをする瀧裕司先生(理科)とともにアロハシャツを着て、ハワイの雰囲気を演出していました。
同校とハワイ島との関係は30年以上も前にさかのぼります。同校で初めて海外修学旅行が実施されたのは1986年のことで、当初の訪問先は中国でした。その後、1989年にハワイ島のヒロ市に国際教育の拠点としてUHCが設立され、翌年には『ハワイ短期留学』がスタートしました。そして2000年からは2年生全員が約2週間のこの留学プログラムに参加することになったのです。
ハワイ島は、ハワイ主要8島のなかで最も大きな島。世界遺産のキラウエア火山をはじめ、スケールの大きな自然が楽しめます。生徒たちはハワイ島最大の都市であるヒロ市に建つUHCのドミトリー(寮)で自炊しながらグループで共同生活。協力すること、相手を思いやることの大切さを学びます。
 生徒のサポートをする瀧裕司先生(理科)
							生徒のサポートをする瀧裕司先生(理科)
						午前中はUHCのネイティブ講師のもと、少人数制のクラスで英会話のレッスン。午後はハワイ大学の学生と一緒にキラウエア火山やアカカの滝を見学したり、スペンサー・ビーチで海水浴を楽しんだり、フラのレッスンを受けたりします。英語力を伸ばすだけでなく、雄大な自然を体感しながら現地の人と交流を図り、異文化理解の重要性にも気づいていくのです。
この『ハワイ短期留学』ですが、昨年に続いて今年も新型コロナウイルスの影響によって中止となってしまいました。そこで代替行事として、2年生を対象にUHCとの遠隔コミュニケーションプログラムが企画され、2021年6月3日から夏休みをはさんで9月4日まで実施されたのです。全員が現地のスタッフと英語で多く会話できるようにとの配慮から、1日2クラスの少人数制となっています。
取材当日に行われていたのは『進学コース』の生徒に向けたプログラム。1クラスをAとBの2グループに分け、オンラインでの会話とビデオの視聴を交代で楽しみます。オンラインでの会話では、生徒が2~3人のグループを組んでUHCの講師と英語でコミュニケーションを図ります。「ハワイでは何が有名ですか?」「ハワイで人気のある食べ物は何ですか?」「あなたの家族は何人ですか?」といったやりとりが交わされていました。
ビデオの視聴では、現地のスタッフが作成したハワイ島の名所を英語で紹介する動画を、セミナールームで鑑賞します。大型ディスプレイに映し出されたのは、ハワイ王国を建国したカメハメハ大王の像、日本人移民に敬意を表して開園されたリリウオカラニ公園、キラウエア火山と世界最大体積を誇るマウナ・ロア火山があるボルケーノ国立公園、ハワイ島の人気スイーツであるビッグアイランド・キャンディーズなどです。
生徒にはあらかじめシートが配付されており、そこには「ハワイの州花は何ですか?」「ハワイ島にある火山は何ですか?」といった質問が記されています。生徒は動画を観ながら、質問の答えを英語で書き込んでいきました。



 
			 
							 
							 
							 
							
						 
							
						 
							 
							 
					 
					