「四海に通じる若者を育てる」を教育理念とする駒場学園高等学校は、体験を通じた学びを大切にしています。たとえば、「SDGs探究旅行」と銘打たれた高2の体験旅行には、多彩な目的地が用意されています。
進学コースは北海道、愛媛、淡路島、松江、高松、尾道の6コースから選択して、各地域の問題解決を行います。特進コースは種子島、屋久島から長崎の軍艦島へ。国際コースは九州の大学とコラボレーションをした英語研修。食物調理科は九州から大阪まで食をめぐる研修旅行が予定されています。3年間を通じて自分のテーマで探究する学習を「針路」学習として、社会と自分のかかわりを考え、自分自身を見つめながらそれぞれの将来の道を模索します。
今年度は生徒会活動や部活動とも違う、3つのプロジェクトを立ち上げました。校則や社会について考える「ルールメイカー」、企業の協力を得て起業を体験する「起業ラボ」、そして今回ご紹介する「制服向上委員会」です。
制服向上委員会は、駒場学園の制服を作った(株)トンボにご協力いただき、生徒がデザインした制服を文化祭で発表しようという試みです。参加者は高1から高3までの27人。6つのグループに分かれて、リボンとネクタイ、スカートのデザインを考えました。
制服デザインのワークショップでは、4年前に同校の制服制作にかかわった(株)トンボの企画提案部、デザイナー、販売部の方から制服についての基礎知識を伺い、アドバイスをいただきました。6月最後の週に実施された制服向上委員会では、6グループから出揃ったデザインをCGに起こし、文化祭に向けた最終検討が行われていました。
ワークショップの過程一つひとつに、いくつもの学びがあった様子。制服向上委員会担当で家庭科の柴祥子先生と、卒業後に服飾関係の道を希望する二宮櫻壽さんがインタビューに答えてくれました。
