Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

体験型の探究プロジェクトがスタートしました!

駒場学園高等学校

〒155-0032
東京都世田谷区代沢1-23-8

TEL:03-3413-5561

学校情報 学校HP

「四海に通じる若者を育てる」を教育理念とする駒場学園高等学校は、体験を通じた学びを大切にしています。たとえば、「SDGs探究旅行」と銘打たれた高2の体験旅行には、多彩な目的地が用意されています。

 進学コースは北海道、愛媛、淡路島、松江、高松、尾道の6コースから選択して、各地域の問題解決を行います。特進コースは種子島、屋久島から長崎の軍艦島へ。国際コースは九州の大学とコラボレーションをした英語研修。食物調理科は九州から大阪まで食をめぐる研修旅行が予定されています。3年間を通じて自分のテーマで探究する学習を「針路」学習として、社会と自分のかかわりを考え、自分自身を見つめながらそれぞれの将来の道を模索します。

 今年度は生徒会活動や部活動とも違う、3つのプロジェクトを立ち上げました。校則や社会について考える「ルールメイカー」、企業の協力を得て起業を体験する「起業ラボ」、そして今回ご紹介する「制服向上委員会」です。

 制服向上委員会は、駒場学園の制服を作った(株)トンボにご協力いただき、生徒がデザインした制服を文化祭で発表しようという試みです。参加者は高1から高3までの27人。6つのグループに分かれて、リボンとネクタイ、スカートのデザインを考えました。

 制服デザインのワークショップでは、4年前に同校の制服制作にかかわった(株)トンボの企画提案部、デザイナー、販売部の方から制服についての基礎知識を伺い、アドバイスをいただきました。6月最後の週に実施された制服向上委員会では、6グループから出揃ったデザインをCGに起こし、文化祭に向けた最終検討が行われていました。

 ワークショップの過程一つひとつに、いくつもの学びがあった様子。制服向上委員会担当で家庭科の柴祥子先生と、卒業後に服飾関係の道を希望する二宮櫻壽さんがインタビューに答えてくれました。

制服をキーワードに
一人ひとりが気づきを得た制服向上委員会

柴祥子先生 柴祥子先生

 創立70周年を機に本校の制服がリニューアルされたのは4年前。未来に向かって高い志をもとうという意味を込めて、グレーを基調にしたブレザーと、スクールカラーのえんじ色をスカートやワイシャツに配したデザインとなりました。生徒の価値観の多様化も考慮して、女子はパンツスタイルやネクタイも選べます。

 今回、制服向上委員会で考える制服には、デザイン上の縛りはありません。そのため、最初は自分たちがいいと思うデザインを自由に表現していたのですが、「そもそも制服とは何か?」を学ぶうちに、生徒たちのデザインの方向性も変わっていきました。

 たとえば自分がいいと思ったデザインでも、他者には受け入れられない可能性があります。予算のことを考えずに作っては、金額が膨大になってしまうこともあります。また、制服の変遷を学ぶうちに、制服のデザインはその時代を映していたり、学校の歴史を取り入れていたりするなどの意味があることも知りました。本校が旧陸軍獣医学校の跡地に建てられ、馬の装蹄を学ぶ学校であったことを知って、デザインに馬のマークを取り入れたグループもあります。

 制服を着る人、あるいは保護者、学校関係者などさまざまな人の思いが制服に込められていることを知るうちに、制服制作は、自分がいいと思うだけでは成り立たないことに気づいたようです。また、グループで1つのデザインを考えるわけですから、メンバーの意見を調整し、合意形成する難しさも学びました。

 制服向上委員会は、異年齢、男女が協働するグループワークです。いろいろな価値観が混じり合うなかで、協働する難しさを経験した生徒たちは、教科学習にはない多くの気づきを得たようです。

 生徒たちがデザインした制服は、文化祭で発表する予定です。ファッションショーやコンテスト形式にする、あるいはリボンとネクタイは限定販売にするといった案を現在検討中ですので、ご期待ください。

制服を考えたとき、自分の未来の道が見えてきた

二宮櫻壽さん(高3)

 普段、成り立ちや意義についてあまり意識せずに着ていた制服ですが、制服向上委員会にかかわるうちに、制服にはいろいろな種類があり、デザインが完成するまでにはいろいろな人の考えや、込められた意味があることを知りました。

 僕らのグループでは、ジェンダーや多様性をテーマにしてデザインを考えることにしました。今年から女子の制服にスラックスが取り入れられたこともあり、スラックスが好きな人でもスカートを履きたいと思うように、濃い目の茶とグレーを入れて、ブレザーのグレーと合うスカートの柄にしました。

 事前学習ではLGBTQについても学び、男子でもスカートを履きたい人がいるのではないかという意見も出ましたが、グループで議論した結果、今回の制服デザイン案は、女子が履くスカートに的を絞ってプレゼンテーションすることにしました。

 今日は(株)トンボの方が僕らの考えたデザインをCGにしてくれました。僕らのイメージ通りの制服になっていると思います。駒場学園の制服には3種類のスカートがありますが、リボンもネクタイも、すべてのスカートに合うデザインを考えました。そして、多様な価値観をもつ人に受け入れてもらうこともコンセプトの一つです。

 制服向上委員会で学び、意識や価値観が変わったことで、さまざまな出会いがありました。僕はよく絵を描いていたのですが、二次元ではなく、三次元の表現をしたいと思ったときに出会ったのがこの制服向上委員会です。毎日身につけていた制服が、自分の描いた絵を具現化できることに気づかせてくれましたし、すごいと思える服のブランドとの出会いもありました。

 高3の今、めざしているのは服飾について専門的に学ぶ道です。将来は誰かにフォーカスを当て、その人の個性を引き出すことのできるデザインを勉強したいと思います。

駒場学園の制服を作った(株)トンボの方々が、グループを回ってアドバイスをしてくださいました。 駒場学園の制服を作った(株)トンボの方々が、グループを回ってアドバイスをしてくださいました。
「皆さん真剣で、毎回、ワークショップが終わるとたくさんの感想を書いてくれました」と(株)トンボの社員の方。 「皆さん真剣で、毎回、ワークショップが終わるとたくさんの感想を書いてくれました」と(株)トンボの社員の方。
実際に試作品ができた際には、CGとはまた違ったイメージになることも教えていただきました。 実際に試作品ができた際には、CGとはまた違ったイメージになることも教えていただきました。
プレゼンテーションに向けて、グループごとに「予測効果」を考えました。予測効果とは、「このデザインを採用したら、こんなにいいことがあります」と考えること。 プレゼンテーションに向けて、グループごとに「予測効果」を考えました。予測効果とは、「このデザインを採用したら、こんなにいいことがあります」と考えること。
自分たちの選んだ色がプリーツになったとき、どんなチェック柄に見えるか研究中。 自分たちの選んだ色がプリーツになったとき、どんなチェック柄に見えるか研究中。
この活動は高校時代の活動記録となって、将来の選択に役立ちます。 この活動は高校時代の活動記録となって、将来の選択に役立ちます。

学校情報

共学
駒場学園高等学校

〒155-0032
東京都世田谷区代沢1-23-8

TEL:03-3413-5561

イベント申込 ネット出願
学校情報 学校HP

進学なび掲載情報

この学校の掲載記事をピックアップしました。

2024年度の入学式において、私は生徒たちに“物理学者”について話をしました。物理学は必ず結果が出る学問です。私自身が好...

この記事を見る

駒場学園高等学校では、生徒一人ひとりが自分に適した学びを自律的に行う「自律学習」を掲げ、体験を重視した多くの学びを用意し...

この記事を見る
社会で求められる人間のベースを作るのが高等学校の役割ですインタビュー&メッセージ

2024年度の入学式において、私は生徒たちに“物理学者”について話をしました。物理学は必ず結果が出る学問です。私自身が好...

この記事を見る
生徒会スタッフが語る個性を重視した普通科3コースと食物調理科の魅力インタビュー&メッセージ

駒場学園高等学校では、生徒一人ひとりが自分に適した学びを自律的に行う「自律学習」を掲げ、体験を重視した多くの学びを用意し...

この記事を見る
ページトップ