3年間クラス替えがなく、担任持ち上がり制が特色の正則高等学校。委員長や副委員長として学校運営に積極的にかかわる2年生4人に、学校の魅力を語り合ってもらいました。
3年間クラス替えがなく、担任持ち上がり制が特色の正則高等学校。委員長や副委員長として学校運営に積極的にかかわる2年生4人に、学校の魅力を語り合ってもらいました。
Y.Tさん母親の知り合いの勧めで説明会に参加し、そこで、「特進クラス」などを採用せず、すべての生徒に総合的学力をつけてくれるという正則の教育方針を知り、共感できたことがきっかけとなりました。というのも、高校から大学受験に向けた勉強が本格化するにあたり、学習面に少なからず不安を感じていたからです。この学校であればどんな生徒も取り残さず、しっかりと学力を伸ばしてくれると思いました。そして、生徒が主体となってクラスづくりや行事の企画・運営をしている点も大きな魅力で、入学したらそうした活動にぜひ積極的にかかわりたいと、意欲をもって入学しました。
T.Sさん中学の先生に勧めていただいて受験しました。実は正則は第一志望校ではなく、高校受験では悔しい思いをしました。でも、実際に入学してみると、行事や部活動が盛んでとても活気があり、自分に合っている学校だと思えました。
R.Tさん中学で行っていた吹奏楽部の活動を高校でも続けたいと思い学校選びをしていたところ、中学の先生が勧め、先輩も通っていたのが正則高校でした。いろいろな学校に足を運びましたが、正則高校の吹奏楽部に部活動体験で参加したことが決め手となりました。また、足を運んだ際に、グラウンドで部活動をしていた野球部の生徒たちがとても気持ちの良い挨拶をしてくれたことも、印象に残っています。
M.Sさん私は高校で得意な英語にさらに磨きをかけ、大学では国際観光学を学び、将来はその分野で活躍したいと考えていました。高校選びにおいても、そうした先を見据えて国際教育や英語教育に強い学校、ということを条件にさまざまな学校を見てきました。
当初、正則高校は視野に入っていなかったのですが、塾の先生の勧めで説明会に参加したときに、ほかの学校にはない魅力を感じました。説明会では在校生から学校生活についての紹介があり、その話の内容や在校生の様子から、この学校は生徒が主体となって作り上げている学校であることが感じられ、その点に強く惹かれて単願で志望し、入学しました。
Y.Tさん生徒が主体となって取り組む体育祭や学院祭など、学校行事は大きな魅力です。いい意味で先生が手を貸さず、学級委員が中心となって進めていきます。
2020年は体育祭が中止となり、続く学院祭もオンラインでの開催となってしまいました。ただ、制限があるからこそ、一から作り上げたり工夫したりするこへの意欲が高まり、学院祭ではクラスで優秀企画賞を獲得することができました。
最初のうちは、一人ひとりそれぞれ違う方向を向いていたメンバーが、徐々に一つの方向に向かっていき、全員がまとっていく一連の過程はとても得がたい経験で、達成感も大きかったです。
T.Sさん行事への取り組み方は正則ならではだと思います。自分もそこに魅力を感じています。正則では、先生の指導の下で行事に向けて練習をしたり、準備をしたりするわけではありません。体育祭や学院祭は中央委員会(生徒会)の生徒たちが中心となり、委員会以外の生徒たちも何らかの役割をもって、どの行事も主体的に作り上げていきます。
部活動についても同様で、「顧問の先生が指導にあたれない日は練習ができない」ということが、正則では起こりません。部員同士が一体となり、先輩・後輩の壁を越えて教え合い、自分たちで活動を作り上げていく雰囲気は素晴らしいと思います。
R.Tさん吹奏楽部の活動も、顧問の先生に支えられつつ、やはり部員が中心となって活動しています。30名ほどの部員がまるで一つのクラスのように団結して、学年は異なっても一人ひとりが楽器の演奏以外に役割をもって活動しています。
今年度は例年になく人数が少ないため、コンクールに向けた部内でのオーディションは行わず、全員が出場に向けて頑張っているので、なおさらです。コロナ禍における活動は、合宿がなくなったり、放課後の練習時間が短くなったりと残念な部分もありますが、制限があるからこそ、それに負けない気持ちで精いっぱい取り組んでいきたいと思っています。
M.Sさん私は特色ある授業やユニークな先生方に魅力を感じています。“教壇に立って教える”というよりは、先生が本当に好きなことを、楽しそうに伝えてくれるというスタンスで、とても楽しいです。
普段の授業以外では、英語のオンライン英会話が気に入っています。フィリピンの方とオンラインでつながって生の英語を聞くことができ、タイムリーに情報交換もできます。また、私は数学が苦手なのですが、OB・OGの大学生がチューターとして教えてくれるおかげで、だんだんと自分にもできると思えるようになってきました。わからないところに寄り添って、一つひとつていねいに教えてくれるだけでなく、勉強や進路の相談にものってもらえるので心の支えにもなっています。
Y.Tさん先生の異動が少なく、ずっとこの学校で指導されているベテランの先生が多いので、進路指導は非常に的確だと感じています。相談や質問もしやすく、頼もしい存在です。
生徒同士の教え合いも活発です。自分は数学や物理などの理系科目が得意で、クラスメートから「教えてほしい」と頼りにされることが多くあります。それは、成績でクラス分けをしないという方針の良いところだと思います。教えることで自分も学び、自分が教えた人の成績が伸びると本当にうれしく、最近は教師になることも将来の選択肢の一つとして考えています。
T.Sさん普段の授業、たとえば数学では、問題を解くカギとなるヒントだけを与え、生徒に考えさせるというように、先生が手取り足取り教えないというのが、正則の授業における基本方針だと思います。
コロナ禍においては、オンライン授業やオンラインでの課題提出などでしっかりとサポートしてもらったので、安心して取り組むことができました。
R.Tさん休校期間中は、オンラインのホームルームもとても励みになりました。オンラインでお互いの顔を見て自己紹介をしたり、授業などでコメント欄に書きこみをしたりして、クラス内の交流が深められたので、安心できました。
私は看護学を学び、将来は助産師になるのが夢です。小学生のときにナイチンゲールを本で知り、看護師になりたいという夢を漠然と抱いて正則に入りました。そして正則で妊娠やジェンダーについてみんなで学ぶ授業があり、そこでみんなと真剣に語り合ったことがきっかけになり、今は助産師をめざし、大学受験を考えています。
先生に相談したところ、同じように看護系の大学受験を考えている生徒を紹介してくれるなど、親身に進路相談にのってくれました。
M.Sさん私には心に決めた進学先・志望大学があるのですが、先生のアドバイスでより可能性を広げようと、苦手な教科を克服し、得意をさらに伸ばそうと力を入れています。現在は具体的な目標として、英検準1級の取得をめざしています。
Y.Tさん自分は中学生のときは自己中心的で、自分のことしか見えていませんでした。正則で学級委員長を務め、いろいろな人の思いや立場を考えて行動できるようになりました。それができたのは、生徒が主体となって作り上げていく正則で学んだ、最も大きなことだと思っています。
自分で積極的に学校運営に携わりたい、それを通して自分を磨きたい、という人に向いている学校です。
T.Sさん生徒主体の学校であるとともに、先生は勉強面だけでなく、生徒の健康面や生活面のことまで心配するなど、生徒に関心と熱意をもって接してくれます。そんな先生方の下で人として磨かれ、大人になるための土台を築き上げていける学校です。
R.Tさん3年間クラス替えがないことに不安を感じる受験生もいるかと思います。私もそうでした。入学してまもなくは、生徒同士で固まったり、グループができたりします。また、ときには意見が合わずにクラスメートと溝ができてしまうかもしれません。1年という短いスパンではその溝を埋めることはできませんが、クラス替えのない3年間というスパンであれば、その溝を埋めていくことができます。しかもそのことが絆をより強くしてくれるのです。
M.Sさん生徒たちが学校を思い、学校を良くしていこうと行動ができるのが正則の良さであり、学校生活がとても充実しています。勉強面では、どんな進路を選んでも必要となる学力をすべての生徒につけることを徹底している一方、各自の学力に応じた選択講座などもあり、英語力の養成にも力を入れています。私のようにめざす進路が決まっていて、それを実現したいという人にも、ぜひお勧めしたい学校です。
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