東京外国語大学や埼玉大学、埼玉県立大学、筑波大学などの国公立大学から、早慶上智・東京理科大やGMARCHに多くの生徒を送り出している浦和学院高等学校。その中心を担っているのが『特進類型』です。今春、この類型には医学部医学科に1名が、獣医学部に2名が現役合格しました。医学部医学科の合格者は同校創立以来初めてです。この『特進類型』について、特進推進部部長の倉成英昭先生(理科)にお話を聞きました。
「今春、この『特進類型』から2名の生徒が、それぞれ東京大学と京都大学を受験しました。惜しいことに2名とも一次試験である大学入学共通テストは通過できましたが、二次試験には点数が届きませんでした。2名とも東大と京大が第一志望だったので、浪人することにしました。本校は現役第一主義ですが、私たち教員は2名の意志を尊重しました。
こうした例が示すように、『特進類型』の生徒たちの学力と進路意識は年々高まり、東京理科大やGMARCHレベルの大学には20名から30名が合格するようになりました。また、2019年度は国公立大学合格者が10名を超えています」
この類型には3つのコースがあります。東京大学や旧帝大をはじめとする最難関国立大学をめざす『T特』、筑波大学や千葉大学などの関東圏の難関国立大学や早慶などの難関私立大学をめざす『S特』、埼玉大学や宇都宮大学などの国公立大学、GMARCHレベルの難関私立大学をめざす『特進』です。
各コースとも2年次に文系と理系に分かれます。『T特』と『S特』は原則として部活動には入部できません。しかし、なかには入部して文武両道を果たしている生徒もいます。
「『特進類型』は、『T特』と『S特』を合わせて1クラスと、『特進』が2クラスの少人数精鋭です。今年の1年生は合計63名です。『T特』と『S特』の生徒は1つのクラスで机を並べて学びますが、英語と数学の授業だけは分かれます。特待生で構成される『T特』は、よりハイレベルの授業を受けるのです」