2017年、芝浦工業大学附属高等学校は板橋区から、江東区の豊洲にキャンパスを移転。男女共学化となりました。この最先端の学習環境で、生徒たちは芝浦工業大学(以下、芝工大)への推薦進学をめざすコースで学ぶことになったのです。この一期生たち60名が2020年に卒業。そのうち約70%を占める41名が併設の芝工大の各学部に附属推薦制度によって進学しました。
芝工大は工科系単科のトップ大学。工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の4学部があり、それぞれの学部には合わせて16の学科があります。しかし、全員が希望する芝工大の学部学科に進学できるわけではありません。3年間の成績と人物評価、推薦試験の成績や校長面接の結果などによって、めざす学部・学科に進めるのです。そのために建築学部建築学科などの人気の高い学科は狭き門となっています。
そこで、勉強に打ち込んでいるうちに高度な学力が養われて、上位の難関大学をめざす生徒が増え始めたのです。その結果、一期生の中から東京工業大学や筑波大学、慶應義塾大学、東京理科大学の現役合格者が出ました。さらに2021年春に卒業した2期生の中からも早稲田大学や東京理科大学に現役合格者が出ています。また、同校から文系の難関大学をめざす生徒も少しずつ増えてきました。
さらに同校には早稲田大学や東京理科大学、上智大学などの理系学部と合わせて、明治大学や成城大学、明治学院大学などの文系学部への指定校推薦枠も用意されています。