2021年の大学入試において、国公立大学=31名(過去最多)、早慶上理=31名、GMARCH=114名(過去最多)と、現役合格率96.7%(前年は94.2%)を達成した栄北高等学校。5年前との比較においても、国公立大学合格者数は約2.2倍、早慶上理合格者数は約3.4倍、GMARCHは約2.3倍と、その上昇率も特筆すべき点です。その要因はどこにあるのでしょうか。進路指導部の松田信義先生にお話を伺いました。
「3年前に進学指導方針を、学校で学習をやり切るという『学校完結型』に変えたことが大きな要因です。2021年3月に卒業した生徒は、いわば新しくなった指導体制の1期生に当たります。本校は巨大ターミナル駅でもある『大宮』駅に近く立地することもあり、東京の私立大学を志望する生徒が多く、学習を3教科に専念させることで実績を伸ばしてきました。
しかし、近年では5教科7科目の国公立型を選択し、近隣の埼玉大学や宇都宮大学などの国公立大学を受験する生徒が増えています。科目数が多いほうが私立大学の受験に有利な状況もあり、国公立大学だけではなく、私立大学の合格実績の伸長にもつながりました」