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自律的に学ぶ姿勢を身につけた
「学び続けるLEARNERS」を育てる

品川翔英のキャンパス。2023年には新中央校舎が誕生します。
品川翔英高等学校

〒140-0015
東京都品川区西大井1-6-13

TEL:03-3774-1151

学校情報 学校HP

 2020年、小野学園女子高等学校が男子生徒を迎え、共学校の品川翔英高等学校へと生まれ変わりました。同校はこの大規模な教育改革に伴い、「学び続けるLEARNERSを育てる」ことを目標に掲げ、新たな時代に向けた教育を体系化しました。

 中間試験や期末試験といった定期試験の廃止や、学習アプリ『スタディサプリ』の活用、クラス担任制に代わる『学年担任制』や『メンター制』を導入。iPadやSurfaceなどのICTツールを最大限に活用しながら、生涯にわたって自律的に学ぶ姿勢を身につけ、社会に貢献できる人材の育成をめざしています。

 パワフルに実践する最先端の教育について、LEARNERS部部長・教頭の村上亜矢子先生と入試広報室室長の三本正行先生にお話を伺いました。

定期試験を廃止して定着確認テストを導入

「私たち教員には、『学び続ける意欲と能力』を養って生徒を卒業させたいという思いがありました。これまでの知識詰め込み型の学習では、曖昧で不確定な時代を生き抜くことはできないからです。

 そこで本校が新しい一歩を踏み出すにあたり、「学び続けるLEARNERSを育てる」をスローガンに掲げ、『自己調整学習』ができる生徒を育成することを目標にしました。『自己調整能力』が養われれば、自分で目標を定め、その達成に向けて学習計画を組んで学ぶことができます。そして、その計画通りに勉強ができたかを自分で振り返り、創意工夫を重ねて次の学習をさらに有意義なものにできるのです。

 この『自己調整学習』の定着によって、「学び続けるLEARNERS」を育て、大学や大学院を卒業し社会に出た後も、新しい知識やスキルを身につけられる人財を本校から送り出したいと考えています」(村上先生)

 こうしたPDSサイクルを循環させるために、同校は定期テストを廃止。2~3週間ごとに行う『学習定着確認テスト(小テスト)』を数多く実施しています。

「学習定着確認テストが行われるのは、2週間から3週間に1度。期間が短いので振り返りがしやすく、覚えたことを整理してテストで表現しやすい量が出題されます。これにより、量が覚えきれず一夜漬けになったり、試験が近づくと『この科目は捨てて、この科目だけ勉強しよう』と考えたりすることを防ぐことができます。また、一生懸命に勉強して覚えたことも、定期試験が終われば忘れてしまうというようなことも防ぐことができます。

 さらに、定期テストの前はクラブ活動が休みになりますが、学習定着確認テストの場合は休みになりません。そのため部活動との両立がしやすくなり、生徒の学びたいという気持ちや勉強と部活動の両立を果たしたいという思いをかなえることもできるのです。テスト休みもないため、学校生活が途切れず、毎日にリズムが生まれて自律的に学ぶ姿勢がさらに身についていきます。一度失敗しても、次の学習定着確認テストがすぐに行われるので、挽回できるのです。その上、授業時間の確保もしやすいので、新型コロナウイルスのため遅れてしまった授業も取り戻すことができました。

『定期テストと違い、生徒は学習定着確認テストに向けて毎日コツコツと自宅で勉強するようになります。その姿を目にした保護者の方々からは高い評価をいただいています』」(三本先生)

学習アプリや手書きの手帳も活用

 2021年4月からは、授業にeラーニングシステム『スタディサプリ』を活用。定着確認テストと組み合わせ、相乗効果を生み出しています。

「本校では2020年春に入学した品川翔英一期生の高2生と、2021年春に入学した2期生の高1生全員がタブレット端末を持っています。この『スタディサプリ』を授業の中で使用するとともに、生徒が自宅でタブレットを用いて、反転学習や予習・復習で使用できるようにしていきます。また、『スタディサプリ』で学んだ範囲も定着確認テストで出題します。
 さらに、『フォーサイト』という生徒向けの手帳を全員に持たせ、そこに学習定着確認テストに向けた学習計画を書き込めるようにしました。こうして時間の管理能力を養いながら『自己調整学習』を確立できるようにしています。
 なお、『フォーサイト』は手書きで記します。この手帳には自分で書いて自己肯定感を高めるための『ほめポイント』や、教員がコメントを書くスペースがあります。文字を入力するよりも、手書きで書いたほうが、ぬくもりが伝わり、生徒の心に響くからです」(村上先生)

ルーブリックで見えない力も評価

 学習定着確認テストの導入によって、通知表の評価はどうなったのでしょうか。

「本校ではルーブリック評価を導入しています。学習定着確認テストの結果と合わせて、生徒の学ぶ力、学ぼうとする力をこのルーブリックによって評価しています」 (三本先生)

 ルーブリックは学習到達状況を評価するための評価基準です。同校では、タブレット端末や電子黒板を活用したアクティブラーニング型の授業の中で、表現力や協働性、コミュニケーション能力を磨いています。こうした授業によって「学び続ける意欲と能力」を備えた人間を育てることが目標です。そのため、授業の中で発揮される生徒の自主性や意欲・関心などの見えない力、見えにくい力もこのルーブリック表に基づいて評価されます。

 同校のルーブリック表は最上位のSからCまでの4段階。この評価表は事前に手渡され、目標や自分の身につける力が、―たとえば「ペアで意見を共有した上で話し合い、意見をうまくまとめることができる」のように―「見える化」されています。これにより、従来は、学ぶことが難しかった非認知能力を自律的に学ぶことができるようになります。学習定着確認テストやアクティブラーニング、ルーブリック評価などで、見える学力と見えない学力を高め、大学入学共通テストから総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)まで、幅広い入試スタイルにも対応できます。

AIと「ラーニングセンター」が
個別最適化学習をサポート

 さらに教育のICT化を推進する同校では、今後、AIによる個別最適化学習が実現しようとしています。スタディサプリや学習アプリなどの学習記録やテストの結果などからAIが一人ひとりの学習進捗度や苦手箇所を診断。教員や学校専属のチューターがサポートをしながら、理解が遅れがちな生徒には復習を、理解が進んでいる生徒には先取り学習を可能にするシステムが誕生します。

その拠点となるのが、2021年にスタートする『ラーニングセンター』。この完成によって、一人ひとりの進捗度や理解度に合わせた学び、個別最適化学習を実現できる日も近づいています。

「学年担任制」×「メンター制」

「本校では学年担任制を導入しています。複数の教員たちがチームを組んで生徒個々の担任を務め、「ホームルームや朝のエンカレッジタイム」などを行う制度です。これにより、生徒は一人の担任だけでなく多くの大人たちの価値観に触れることができ、実社会で多様なバックグランドを持つ人たちと仕事を進めていく上でのトレーニングになります。

 この制度とともに2021年春から『メンター制』を導入しました。『メンター』とは、生徒の成長に合わせて長期的な視野に立ち、個人面談などで指導する教員のことです。新たに入学した生徒は、学校生活に少し慣れた5月、学年担任である教員の中から一人のメンターを選ぶことができます。さらに10月にも再度選ぶ機会があります。自分で選んだ教員と心を通わせていくなかで、生徒に自己肯定感も芽生えてくるはずです。

 本校は学年担任やメンターによるきめ細やかな指導、そして『ラーニングセンター』の教員やチューターの手厚いサポートによって、実社会に出ても学び続け、新しい価値あるものを常に創造できる生徒の育成に力を注いでいきます」(村上先生)

数学や国語、社会科の単元テスト。 数学や国語、社会科の単元テスト。
高1の英語の授業でのグループワーク。 高1の英語の授業でのグループワーク。
タブレットを活用した高1の社会科の授業。 タブレットを活用した高1の社会科の授業。

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