文教大学付属小学校 小宮山郁子校長インタビュー

公立のご経験が長いとお聞きしました
18年間の教諭から、市区教育員会の指導主事や指導課長、都教委勤務等を経て本年3月まで都内の小学校で校長として勤務していました。4月に本校に着任し児童に接して感じたことは、家庭での躾がなされ、集団として行動でき、学ぶ意志のある子供たちであるということです。このことは、これからの教育での伸び代を予感させるものでした。文教大学付属小学校での校長として、今後の指導等での子どもたちの成長が楽しみです。
新任校長として抱負を
第一に、本校の歴史、伝統を受け継ぐとともに、さらに子供たちに「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を初等教育6年間でしっかり身に付けさせたい、第2にやさしさ思いやりのある心を基盤として、思考力・判断力を持って正義を貫く強い意志と行動力を持った人間に育てたいと考えています。
在籍児童、保護者に「学び」も「生活」も充実していると満足していただくとともに、私立小学校を志望する方々に本校で学びたいと選んでいただけるような学校にしていきたいと考えています。
文教大学付属小学校のアピールポイントは
建学の精神「人間愛」に基づき、学校にいる全員が、優しさと思いやりを持ち様々な場面で行動する落ち着いた学校です。また、小規模校の良さを生かし教職員が一丸となり、児童個々の可能性を最大限に引き出すとともに伸ばし、確かな力とする丁寧できめ細かい指導をする学校です。
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これからの入学者として、どのような児童をイメージしていますか
特別なことを要求しているわけではありません。自分のことは自分でできる、挨拶が出来るなどの年齢に応じた身辺自立がなされている。また、知的好奇心があり、自分からやってみようとする活力を持った子どもということでしょうか。
児童は文教大学付属小学校の6年間でどのように育つのでしょうか
最終的には、社会で活躍できるリーダーを目指しています。人とのかかわりが適切にできること、主体的に考え、判断し行動に移すことができる人に育つよう指導しています。そのために授業を充実させ、学び合いや体験活動の中で児童が自ら疑問を発見し、協力し合いながら解決に向かう姿勢を育てます。これらの活動の中で、児童は「次の時間が楽しみ」という意欲を持ち、自身の「学び」が確立されていきます。
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小学校で重視していることは
この学校の成り立ちとも関わりますが、仏教を基盤として、天地自然の営みや、社会、祖先、父母・家族の愛情、他者の恩恵によって生きていることへの感謝、生命への畏敬といった点を重視して心豊かな人間形成に努めています。
また、現代の児童は一般に運動量が少ないといわれています。学校生活を送る上で体力や健やかな体づくりは、非常に重要です。子どもたちには限られた場所や時間の中でしっかり遊ばせるとともに、体力だけでなく社会性も身に付けることができます。本校では始業前の時間や、週に4日放課後午後4時まで遊びの時間を作り教員も一緒になって子どもたちと遊ぶことにより児童の体力向上を目指しています。
最後に入学志望者にひとこと
文教大学付属小学校は、少人数制のメリットを活かし、教職員全員が児童一人ひとりに当たっています。各学年の授業においても子どもたちの年齢に応じた「学び」を育むため日々研鑽しています。また、併設中学校以外の私立中学校に受験する児童も多いため、4年生になると個々の希望を聞きながら適切な進路指導を実施するとともに、学力向上のための補習にも力を入れています。
ただ、教職員の努力だけで児童が成長するわけではありません。保護者の皆様の学校への信頼とご協力は欠かせないものです。そのためにも、学校に足をお運びいただき、文教大学付属小学校をよく見てご判断いただければと考えています。

後記
小宮山校長のお話の中で、特に印象に残ったものがあります。それは、授業の大切さに触れた部分で、前職の公立小校長、教委指導課長時代も、授業が良ければクラスが良くなる。結果、学校が良くなる。また、素晴らしい授業のできる教員は教員としての総合的指導力が高いということがいえる、とおっしゃっていました。
そのお考えから付属小に赴任後、先生方の授業をしばしば見に行かれているとのことでした。結果スキルの高い先生方との印象をもたれたようですが、このことは先生方が陥り易い自己満足型授業を防止し、常に、校長の指導ものと子ども中心の授業展開がなされることが想像されます。今後の小宮山校長に期待します。

小学校受験新聞で文教大学付属小学校の紹介がご覧いただけます。
http://www.jyukennews.com/ (外部サイト)