東星学園大矢正則校長インタビュー
大矢先生のモットーを
「人は助けてもらってよい存在である」ということを常に頭の中に置いています。援助を必要としない子どもはいません。アフリカのことわざに「子どもが育つためには、一つの村が必要である」というものがあります。子供の成長過程で村一つに相当する人の援助がなくてはならないという意味です。教育の目的は子どもの自立と社会化ですが、そのために援助を必要としない子どもは一人もいません。教員はこのことをしっかりと自覚し児童一人ひとりと丁寧に関わらなければなりません。
東星学園小学校を一言で言うと
児童は一人一人外見も内面も違います。児童の「個」を尊重し自分は他と違っていいと感じる心を育むことが大切です。東星学園は、自分とは違う他者と共に育つ『インクルージョン教育※を実践』する学校ということがいえます。
※インクルージョン教育とは様々な理由で弱い立場に置かれた子どもも、そうでない子どもも同じ場所に集めて、それぞれの子どもに対して質の高い援助をする教育。東星学園は設立時からこの精神で運営されていた。
入学者としてどのような児童をイメージしていますか
特に高い学力や運動能力等を要求することはありません。しかし、通常学級のみの学校ですから、授業に一人で参加できることが条件です。
むしろ、保護者の方にお願いがあります。私立の学校は皆そうですが、建学の精神という基本理念を持っています。当校の建学の精神は「人間の価値とその使命を尊ぶ」ということですが、東星を志望される方はこの理念を理解し、子どもの自立を第一に考え、学校に協力をしていただくことが重要と考えています。学校は児童・保護者・教員の人的要素で構成されます。この3者が共同して初めて良い結果を生むことができるのです。そのために、教員は努力を惜しむことはありません。それを見て児童も行動を起こします。保護者の皆様は児童の自立のために教員チームと協力していただくことを期待します。
児童は東星学園でどのような子に育つのでしょうか
自分が大切な存在であるとともに、他者も大切な存在であることを実感し、感謝できる児童に育てたいと思っています。
そのためには、実際に大切にされる体験子どもがすることが重要です。教員の日々の児童対応の場面において、多忙でも無視せず一緒に考える、教員にとっては根気のいる仕事ですが、大切なことです。このことが守られれば、児童間の問題も、教員と児童の間の問題も、問題が起きた、または、起きる前に気付くことができます。教員はベストを尽くしますがそれが必ずしもうまくいくとは限りません。結果はどうであれ、プロセスを大切に根気よくことに当たる姿を見せることができれば、確かな信頼関係は築けるものです。
これから入学を考える方々にメッセージを
神様は一人ひとりの計画を心に留めている、という言葉が聖書にあります。人がどのような場面に遭遇しても神様はすべてご存知で必ず守ってくださるという意味でしょうか。
保護者の皆様には、「4月にお子様が入学した学校が一番の学校です」と申し上げたい。入学した学校こそ神様がご準備くださった一番の学校です。その学校でこそ、お子様は花ひらきますし、伸びますし、成長します。これでは本校のPRになっていませんが(笑)、本気でそう思っています。
小学校受験新聞で東星学園小学校の紹介がご覧いただけます。
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