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私立中高進学通信

2023年11月号

Students' Chat Spot

東京農業大学第三高等学校附属中学校

豊かな自然環境と実学教育が自慢です!

『人物を畑に還す』を建学の精神とする同校。実学重視のSTEAM教育を学ぶ中2生にお話を聞きました。3人とも自然が大好きで、オリエンテーリング部に所属しています。

柳沢祐里さん(中2)
柳沢祐里さん(中2)

「私たちはオリエンテーリング部に所属しています。好きな自然に親しみながら、身体を動かすことができるので入部しました」

山中康平さん(中2)
山中康平さん(中2)

「オリエンテーリングは、野山の中で、地図上に表示された目印をめざし、ゴールまでのタイムを競うスポーツです」

河西紗奈さん(中2)
河西紗奈さん(中2)

「オリエンテーリングの大会に向けて、校舎の周りを走ったり、マット運動をしたりして、足を鍛えています」

この学校を選んだ理由を
教えてください

河西さん
この学校は、体験によって深い学びができる実学教育が特色で、ダイズの栽培とそのダイズを使った味噌づくり、そしてヒラメの養殖が体験できます。そこに魅力を感じて受験しました。私の母は理科の教員免許をもっています。その母の影響から、私も実学教育で知識と経験を積み、将来は生物か科学の研究者になりたいと思っています。

山中さん
僕も河西さんと同じで、ダイズの栽培をはじめとする実学教育に憧れて入学しました。

ダイズの栽培と醸造体験は中1で行われます。専門家の方による指導のもと、校舎の屋上に設置された菜園でグループごとに味噌の原料となるダイズの種をまいて栽培します。整地から草取りまで、全て僕たち生徒の手で行います。

育ったダイズは夏に収穫して、東京農業大学の食品加工センターに移します。昨年12月に僕たちはこの食品加工センターを訪問し、醸造を体験しました。ビニールの手袋をはめて味噌を仕込むのです。その味噌は学校に持ち帰り、バケツの中で半年間をかけて発酵させます。

河西さん
ヒラメの養殖は中2で行います。これも専門家の方が指導してくださいます。餌を与えたり、水槽を掃除したりして、クラスで2匹のヒラメを飼育します。

柳沢さん
私もヒラメの養殖体験がしたくて受験しました。また、学校の周辺に森林が多く豊かな自然に恵まれていて、気持ちよく学校生活が送れると思ったことも理由です。

ダイズの栽培やヒラメの養殖などで
気づいたことは?
「学校に緑がいっぱいで心がいやされます」「学校に緑がいっぱいで心がいやされます」

河西さん
ダイズの栽培では、うまく育たないケースもあり、農家の方々の苦労がわかりました。

ヒラメの飼育も難しく、水槽の水を取り替えるにしても注意が必要です。例えば海水をつくらなければならないのですが、水と塩の配分が決まっているため、正確に測って混ぜる必要があります。また、アルコールで消毒した手を水槽の中に入れただけでヒラメが死んでしまう危険もあります。ヒラメのかかる病気についても調べ、ヒラメがいかにデリケートな生き物であるかも学べました。

山中さん
ダイズは屋上だけでなく、校舎の外でも栽培しました。環境の違いが育ち方にどう影響するかを調べるためです。植物の成長には日光が必要ですが、校舎の外の日陰となる場所ではダイズが育ちにくいことがわかりました。実際に育て、観察や検証することの大切さを実感できました。

柳沢さん
学校で発酵させたお味噌は、家に持ち帰って食べます。私の家では味噌汁にしました。みんなで協力しながら時間をかけてつくったので、その味は格別でした。家族もおいしいと言ってくれました。

ヒラメは専門家の方だけでなく、科学部の部員たちのアドバイスも聞きながら大切に育てています。

こうした体験を通して、野菜を栽培している農家の方々や、魚を養殖している方々に感謝して食事をするようになりましたし、命の尊さを知ることもできました。

ほかに印象に残っている
体験や行事は?
「理科や実験、生き物の観察が好きな人にぴったりの学校だよね」<「理科や実験、生き物の観察が好きな人にぴったりの学校だよね」

河西さん
この学校は、教科の枠を越えた文理融合型のSTEAM教育に力を入れています。ダイズの栽培や醸造体験、ヒラメの養殖体験はその一環なのですが、今年の夏には同じく文理融合型の体験学習として、東京国立博物館を見学しました。

東京国立博物館で私は、琉球やアイヌの文化が紹介されたコーナーを見て、興味がわきました。例えば、琉球のジーシガーミという骨壷にはシャチホコのような飾りがついていて面白いのです。こうした展示物についてiPadで紹介レポートとしてまとめました。

山中さん
僕は東京国立博物館の紹介レポートとして、古代の人たちがつくった道具に関して書きました。

博物館見学後は、浅草散策を行いました。浅草では、班ごとに訪れる場所や食事をする場所、お土産を買う場所などをあらかじめ調べて散策を楽しみました。そして、事後学習では、人気のある雷門や仲見世、浅草寺などの名所を外国人観光客の方々に紹介するための「浅草ガイドブック」を英語で作成しました。このガイドブックを、今年の夏休みに3泊4日で行われた『グローバルイングリッシュキャンプ』で、日本で学んでいる留学生たちに紹介しました。このキャンプでは、クラスごとに英語劇も発表しました。

また、坂戸市にある「明治なるほどファクトリー」を見学したことも強く印象に残っています。チョコレート工場を見学して品質管理の大切さを学ぶことができました。

こうした学びの集大成として、中3の9月に僕たちは北海道へ『体験型修学旅行』に行きます。3泊4日で東京農業大学北海道オホーツクキャンパスを見学したり、知床半島で鮭の遡上を観察したりします。今からこの修学旅行が楽しみです。

柳沢さん
私は5月に行われた体育祭が思い出に残っています。体育祭では学年を縦割りにした色別のチームで競い合います。最終競技は名物の大根リレーです。なんとバトンの代わりに中1は1本、中2は2本、中3は3本の大根を脇に抱えて走るんです。

また、この学校は生徒が芸術に触れることを大切にし、芸術鑑賞の機会を用意しています。私たちは昨年、劇団四季のミュージカル﹃バケモノの子﹄を鑑賞しました。私は映画も見ましたが、映画よりも迫力があって感動しました。

クラス対抗の合唱コンクールも貴重な体験となりました。終わった後に、クラスのみんなと達成感を分かち合うことができたからです。

私は将来、小学校の先生をめざしています。小学校の先生は、生徒に国語から算数まで全ての主要教科を教えなければなりません。この学校のSTEAM教育によって各教科をバランスよく学んだり、芸術に触れたりすることは、将来小学校の先生になった時に大きく役立つと思います。

進学通信 2023年11月号
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