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私立中高進学通信

2025年特別号

副校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」

東海大学付属浦安高等学校中等部

「何ができるか」の前に「どう生きるか」
世界とつながるためのシティズンシップ教育

中3の集大成となる行事「ニュージーランド英語研修」。現地校との交流をはじめ、英語研修、班別でのフィールドワーク、ホームステイなど多彩なプログラムを通して英語力と異文化理解を深めるとともに、その経験を高校での学びの意欲へつなげています。

中3の集大成となる行事「ニュージーランド英語研修」。
現地校との交流をはじめ、英語研修、班別でのフィールドワーク、
ホームステイなど多彩なプログラムを通して英語力と異文化理解を深めるとともに、
その経験を高校での学びの意欲へつなげています。

 グローバル教育のゴールは、英語を話せるようになることや海外へ行くことだけではありません。その根底に不可欠なのは、自分はどう生きるべきかという「人としての在り方」を見つめる力。東海大学付属浦安が実践する、世界に羽ばたくための一歩手前の深い学びについて、高校副校長で本学園の英語力アップ委員会委員長である古瀬哲也先生にお話を伺います。

「体験」が一生ものの知性と優しさを育む
中1で行く『房総自然体験教室』では田植えも体験。学びの本質は実体験のなかにこそあります。中1で行く『房総自然体験教室』では田植えも体験。学びの本質は実体験のなかにこそあります。

「大学の先にある人生を、どう生きるか」━━。東海大学付属浦安では、この問いに答えるための学び『浦安人生学』を6年間展開しています。

「教育の根幹にあるのは、社会の一員としての自覚をもつ『シティズンシップ教育』です。英語や海外研修も、単なる語学学習ではなく“世界や社会とどう関わるか”を考えるためのツールと捉えています。社会経験の浅い中学生にとって、学びの本質は“実体験”のなかにあります。中1の『房総自然体験教室』では、豊かな自然や地場産業に触れることで、社会を支える多様な人々の営みを肌で感じます。

 また、本校の象徴的な取り組みが、全学年で実施する『手話講座』です。単にスキルを習得するのではなく、言葉の壁を越えたコミュニケーションを通じて“相手を思いやる姿勢”を身につけることを目的としています。デフリンピックやパラリンピックを見据え、多様性を尊重する心を育みます」

 さらに土曜日に年2回行われる選択制『土曜講座』では、大学や企業と連携した一歩先の学びを展開し、教科書の枠を越えた知的好奇心を刺激し、「人としてどう生きるか」を深く見つめる時間が、日常の学びに確かな厚みをもたらしています。

「正解」よりも「伝えたい」という意志を
間違いを恐れず、一歩踏み出す英語教育
副校長 古瀬哲也先生副校長
古瀬哲也先生

 同校の英語教育の根底にあるのは、「正確さよりも、まずは発信する」という姿勢です。

「授業では、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアといった多様なバックグラウンドをもつネイティブ教員と日常的に交流しています。中1の『TOKYO Global Gateway』や中2の『ブリティッシュヒルズ』といった語学研修など、五感で英語を使う体験型プログラムも充実しています。完璧でなくていい。間違ってもいいから、まずは言葉にしてみるのです。

 中等部ではネイティブ教員が常駐し、学年に応じて週1〜2回、継続的に同じ教員と触れ合うことで、話すことへの心理的ハードルを下げていきます。また、タブレット端末を活用し、個々のレベルに合わせた“個別最適化”の学びを導入することで、英語が苦手な生徒も置き去りにしません。テストの点数には表れにくいかもしれませんが、本校の卒業生は大学進学後に大きく伸びます。間違いを恐れず挑戦する力こそが、将来、世界を舞台に活躍するための本当の武器になるのです」

世界という鏡に映し出し
まだ見ぬ「自分」に出会う9日間
ニュージーランド英語研修では、現地校の生徒ともすぐに打ち解け、さまざまな交流を通して成長します。ニュージーランド英語研修では、現地校の生徒ともすぐに打ち解け、さまざまな交流を通して成長します。

 中学3年間のグローバル教育の集大成。それが、2月に実施されるニュージーランドでの英語研修(ホームステイ)です。現在は9日間という限られた期間ですが、全員が現地の家庭に飛び込み、リアルな生活や交流を体験します。

「ここで試されるのは、単なる英語力だけではありません。言葉の壁を越えて通じ合うなかで、周囲が改めて仲間の“人柄”の素晴らしさに気づくこともあれば、生徒自身が異文化のまっただ中で“日本”や“自分自身の在り方”を再発見することもあります。『もっと伝えたい、もっとわかり合いたい』━━そんなホームステイでの心地良い“悔しさ”こそが、その後の学びを突き動かす一生モノの原動力になります。自らの国を語り、自分自身を語る。この経験を、高校という次のステージへ踏み出す力強い一歩にしてほしいと願っています」

地域・大学とつながる学び
東海大学学園オリンピック

 古瀬先生が情熱を注ぐ活動の一つが、毎年8月などに開催される『東海大学学園オリンピック』です。

「付属学校の生徒の才能を開花させることを目的に、大学および高校の教職員が一丸となって企画・運営しています。文化部門(8部門)とスポーツ大会があり、私は文化部門の実行委員として、幼稚園から大学までの教職員と共に、生徒たちが日常では体験できないプログラムを創り上げています。コロナ以前は全国から集まった生徒たちが5泊6日を共に過ごし、深く交流していました。オンラインも便利ですが、やはり直接顔を合わせることで生まれる学びの深さや臨場感は格別です。

 文化部門の一つにディベートがあります。これは対面で行うからこそ面白いのです。同じ空間で熱量高く議論し、競い合いながらも互いの学びを共有し合う。そうした経験こそが、生徒たちを大きく成長させるのです」

 スポーツ大会でも、全国レベルの対戦を通じて生徒たちは刺激を受け、視野を広げます。古瀬先生は、文化・スポーツを問わず、このイベントが大切にしている哲学をこう語ります。

「共通しているのは、単に優劣を競うのではなく、“共に高め合う”姿勢です。何かに一生懸命取り組む人の姿は魅力的で、自然と『また会いたい』『次はもっと頑張りたい』という気持ちが生まれます。学園オリンピックは生徒たちが互いに刺激し合い、成長する場なのです」

世界へ羽ばたく翼は「人としての軸」から
東海大学浦安が描くグローバル教育の形
充実した学習施設と文武両道を支える設備が整ったキャンパス。緑豊かでのびのびと学べる環境です。充実した学習施設と文武両道を支える設備が整ったキャンパス。緑豊かでのびのびと学べる環境です。

 生成AIの普及をはじめ、社会が急激に変化する今、教育もまた大きな転換期にあります。古瀬先生は、デジタル時代だからこそ「アナログな営み」の価値が問われていると語ります。

「便利なツールは賢く活用すべきです。しかし、真の学力を身につけるには“自ら書き、深く考える”という泥臭いプロセスが欠かせません。AIをどう学びの味方につけるか。そこに私たち教員の真価が問われています。

 技術がどれほど進歩しても、学校の本質は変わりません。それは、人と人が出会い、語り合い、時には本音でぶつかり合う場所であること。楽しい経験も、壁にぶつかった経験も、全てがいつか自分を支える糧になる。私たちは、生徒一人ひとりの人間としての成長を全力で支えたいのです」

 その学びは教室のなかだけに留まりません。大学と連携した教育環境や、大学教員や企業の方による土曜講座など、高校の枠を越えた刺激が日常にあります。

「思いやりを心に携え、世界へ堂々と向き合える人を育てること。それが、東海大学学園の理念を形にする私たちの使命です」

 確かな土台があるからこそ、人は高く跳べます。世界へ羽ばたく前に、一生モノの「軸」を育てる。それが東海大学付属浦安が約束するグローバル教育の原点です。

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